20代学生によるシニアビジネスコンテスト

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月27日 Vol. 99

presentation先週、ある会社主催のシニアビジネスの
コンテストの審査員を務めた。

このイベントの面白いところは、
シニアビジネスのコンテストにも関わらず、
応募者が全て20代前半の学生だったことだ。

プレゼンテーションを拝聴した結果、
“ビジネスプラン”としては、実現性の詰めが甘いものが大半だった。
しかし、“ビジネスアイデア”として見れば、
斬新なものがいくつかあった。

私はいまでこそシニアビジネスの企画・事業化を生業としているが、
自分が20代前半の学生のとき、ビジネスプランなどというものを
考える機会はまったくなかった。

その当時の自分に比べれば、今回の学生たちの取り組みは
遥かに進歩したものに見えた。
私はこのコンテストでの発表を聴いて、彼らの将来が大変楽しみになった。

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年齢と創造性

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年11月29日 Vol. 97

tenjikai自分の住んでいる地域のイベントで毎年欠かさず参加するものに小中学生の科学展示会がある。

これは地域の小中学生が夏休みに実施した自由研究を展示するもの。 なぜ、毎年参加するのかといえば、これが面白いからである。

特に小学校低学年の子供の作品が面白い。

たとえば、「昆虫のからだ大たんけん」「ミミズのひみつ」「ビックリ紙パワー」といったテーマ選定の自由奔放さ。

当たり前のように思われている身近な対象から「へえー、そうだったの?」という意外な結果を引き出していることに気がつく。

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永遠のオードリー・ヘップバーン

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年10月10日 Vol. 94

audrey-h19年前に生前のオードリー・ヘップバーンに会った。

場所は東京・両国国技館。初めて国技館に行った目的は相撲ではなく、クラシックの演奏会。ワールド・フィルハーモニックという臨時編成のオーケストラによる一回限りの演奏会があったからである。

指揮者は亡きイタリア人名指揮者のジュゼッペ・シノーポリ、オーケストラは、世界中のオケからの有志ボランティアという異色の組み合わせだった。

実はこの演奏会は、ユニセフのチャリティー演奏会だった。
当時、ユニセフの親善大使だったオードリーが随行し、
演奏の前にスピーチをしたのだ。
この時、生まれて初めて実物のオードリーに会った。

当時、すでに30年以上の年月が経っていたにもかかわらず、
私の頭にあったオードリーのイメージは
「ローマの休日」「麗しのサブリナ」などの映画に出てくる、
若くて愛くるしい表情だけだった。

ところが、スピーチのために席を立った彼女の風貌は
私の期待と大きく違っていた。

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ネット利用率の変化から見えるもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年7月31日 Vol. 90

netusers年齢層別のネット利用率の変化を眺めると
いろいろと興味深いことが見えてきます。

総務省「通信動向調査」によると、年齢層別の利用率は、2005年末現在で大きい順に次のとおりとなります。

①20-29歳、95%、②13-19歳、93.9%、③30-39歳、92.8%、
④40-49歳、90.6%、⑤50-59歳、75.3%、⑥60-64歳、55.2、⑦65歳以上、22.8%

若年層の利用率が高いのは4年間で変わっていません。
ここで注目したいのは、次の2点です。

(1)60代前半でも55%を超えていること
(2)団塊世代を含む50代は75%を超えていること

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井上陽水が大学に行く日

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年11月21日 Vol. 77

danzetu井上陽水のデビューアルバム「断絶」を
久しぶりに聴く機会がありました。

古びたLPジャケットを取り出すと、
彼が、なぜ、歌手になったのかを記した
次の文章があることを思い出しました。

『思い起こせば昭和23年生まれの私の大学受験の時代は、
「ベビーブーム」という、悪魔のような言葉で
真に灰色にぬりつぶされたのでありました。

不幸は重なるもので、私の父は、
こともあろうに歯科医などという肩書きをもっており、
ふとどきにも、彼は男の子を私、一人しか作らなかったのであります。

ただでさえ難しい大学受験なのに、医歯系の大学へ入るということは、
もう、これは狂人の如き天才的頭脳の持ち主か、
又は一万円札でタバコを買い、 おつりをもらい忘れるような父親を持っている人でも安閑としていては、失敗することも充分に考えられる当時の受験地獄です』
(ポリドールレコード/井上陽水「断絶」ジャケットより)

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スマートシニアは増えたか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年11月1日 Vol. 76

ann-wrixon私は99年9月15日敬老の日の朝日新聞に
「スマートシニアと新市場」という論説を発表し、
次のとおり述べました。

ネット先進国の米国では、シニアのネット人口が
1300万人(ネット人口の16%)に上る。


↑米国シニアネット中興の祖、アン・リクソン

そして、ネットを縦横に活用して情報収集し、
積極的な消費行動をとる先進的な「スマートシニア」が増加している。

このスマートシニアは、
①日に一度、毎週十時間以上ネットを使う、
②若い世代よりネット通販に積極的である、
③市場で自分の声を積極的に発信する、
という特徴が米国での調査で分かっている。
わが国でもこのようなスマートシニアが増えている。

今後、このスマートシニアは先駆的な消費者として
多数の一般シニアの消費行動に影響を与え、
アクティブシニア市場をリードしていくと推察される。

この小論は、6年前のもので、
内容は今にしてみれば稚拙なものですが、
その時点での予感を述べたものでした。

それから6年たったいま、現実はどうなったでしょうか。

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老年学(ジェロントロジー)と日本の役割

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年6月21日 Vol. 70

gerontology先週、日本老年社会科学会大会で
講演する機会がありました。

今年度の大会長は、桜美林大学の柴田博教授。柴田先生は、東京都老人総合研究所の副所長を経て、日本で唯一の老年学講座を大学に創設された日本における老年学のパイオニア。その柴田先生とのご縁で講演する機会を頂きました。

講演テーマは「シニアビジネスの動向と今後:
多様性市場への適応力と老年学の役割」。
今回の講演では、シニアビジネスの話のほかに、
次の二点についてお話させて頂きました。

1. 日米における老年学の社会的認知度の違い
2. 日本における老年学の今後の役割

アメリカでは、多くの大学に老年学の講座があり、
老年学の学位を取得したジェロントロジストが
産業界で広く活躍しており、
ビジネスにその知見が深く反映されています。

これに対して、日本では、
大学で老年学の講座をもつのは
前掲の桜美林大学のみ。

また、ジェロントロジストの数は極めて少なく、
その活躍範囲は産業界には少なく、
ビジネスへの知見の反映は
ほとんどないのが現状です。

なぜ、日本ではこれまで老年学が
広く世の中に知られてこなかったのでしょうか。

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人が変わることのできる科学的理由

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年10月12日 Vol. 60

neuron「いくつになっても人は変わることができる」
日野原重明先生は、よく、こうおっしゃっています。

しかし、多くの年配の方は「それは、日野原先生のような
"特別な人"だから言えること。私には絶対無理」と言います。


ところが、この、
「いくつになっても人は変わることができる」
と言う言葉は、単なる精神訓ではなく、
実は、科学的な裏づけのあるものなのです。

そのことを、9月18日放送のNHKスペシャル
「あなたの脳はよみがえる」が伝えていました。

イェーテボリ大学のピーター・エリクソン博士が、
高齢者でも脳の神経細胞が、
新しく生まれてくることを発見しました。

これは、これまでの脳科学理論の"常識"を
ひっくり返す画期的なものだそうです。

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「ライフプラン」から「ライフワーク」へ

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年9月27日 Vol. 59

lifeplansimulatorしばらく前に仕事でライフプラン・シミュレータに
関わったことがあります。

ライフプラン・シミュレータとは、
たとえば、結婚、出産、住宅購入、退職などの
ライフイベントを入力していくと、
毎月の生活費や老後の生活資金はいくら必要か、
などが具体的な数値で出力される便利なものです。

金融機関や保険会社などでは、
ファイナンシャル・プランナーがこれを用いて、
自社の顧客に対して、例えば老後の生活資金が、
何百万円不足する、ということを数値で示します。
そして、その備えとして今から外貨預金をした方がよい、
投資信託を買ったほうがよい、というような指南をします。

しかし、これを使ってみると、一つの疑問が湧いてきます。
それは、「老後の備え」とは、一体何かということです。

「もちろん、それは老後の生活資金のことさ。
そんなの当たり前じゃないか」という声が
多くの人から聞こえてきそうです。

でも、「老後の備え」とは、
果たして老後の生活資金のことだけでしょうか。

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老人ホームの未来

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年5月24日 Vol. 51

naraymabusiko銀座の瀟洒な有料老人ホーム「エ・アロール」で
シニアのプレイボーイを演じた緒方拳は、
21年前に、これと対極の作品で主役を演じ、
脚光を浴びた男優である。

その年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いた
その作品の名は「楢山節考」。

第一回中央公論新人賞を受賞した
深沢七郎のデビュー作を映画化したものだ。

「楢山節考」は、いわゆる「姥捨て山伝説」を
初めて小説にしたものである。

以来、「姥捨て山」は、
一部地方の「伝説」から、一般的な「名詞」となった。

だが、残念ながら、この「名詞」は、これまで
高齢者関連施設を揶揄する言葉として使われてきた。

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