大人の役割とは

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年1月10日 Vol. 63

seijinsiki1月10日は成人の日とのこと。
近年、成人の日には「荒れた成人式」とかいう
馬鹿げた騒動が起こっています。
今年は9日からアメリカに来たので、
どうだったのかはわかりません。

しかし、そうした騒動の根幹は、成人式の形骸化にあると思います。現代の成人式は「倒錯したインチキ」だからです。

成人式の本来の意味は、
人間社会におけるイニシエーション
(入社式、社会の中に入る儀式)です。

古来は元服式として実施されていたもので、
本来6、7歳から12、3歳の頃にやるべきことです。
満20歳での成人式が制度化されたのは、
戦後、昭和23年以降のこと。
これが形骸化の始まりなのです。

なぜ、成人式が形骸化してしまったのか。
それは「成人する」こと、
つまり「大人になる」ことの意味を、
大人自身が身をもって
子供に伝えられなくなったためです。

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自立して生きる力

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年10月25日 Vol. 61

chuetsu-jisin私の実家のある新潟県見附市を含む
中越(ちゅうえつ)地方で、大地震がありました。

7月の豪雨の時、不幸にして
毎日全国放送されるようになったと書きましたが、
今回は、それ以上の惨事となり、
未だに連日報道されています。

幸い実家の家族は、全員無事でしたが、
多くの方がお亡くなりになりました。
私の高校時代の同級生の、
中学時代の仲間も犠牲になったとのことです。

お亡くなりになった方のご冥福を
心よりお祈りいたします。

実家から離れて住んでいる身にとって、
最初に必要なのは安否確認です。
しかし、例によって、災害発生時には、
電話はまったく通じません。

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新潟豪雨と高齢者

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年7月23日 Vol. 55

niigata-gouu先週は、私の実家のある新潟県見附市が、
不幸にして毎日全国放送された週でした。
7月12日夜からの豪雨のためです。

実家は、決壊した刈谷田川の堤防から
わずか30メートルの距離にありましたが、
幸い、大した被害なく済みました。

しかし、残念ながら、周辺の5千世帯には
避難勧告が出され、大きな被害が出ました。

新潟県では15人が亡くなりました。
特に、今回注目されているのは、
そのうちの12人が70歳以上だったことです。
多くの地方紙が、高齢化時代の
「災害弱者」対策の必要性を指摘しています。

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シルバー、シニア、サードエイジをめぐる話

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年4月12日 Vol. 48

the-third-age-225x300中高年を対象とする市場を語る時に、どういう言葉が相応しいのかわからない、という質問を時々受ける。

80年代から90年代まではシルバービジネス、シルバー市場、などシルバーという言葉が多かった。だが、このシルバーには、かつてのシルバーシートやシルバーコロンビア計画のように、年長者を社会的弱者とみなす意味合いが強かった。

ちなみに、この言葉は和製英語であり、
アメリカやヨーロッパでは、
中高年市場の言葉としては使われない。

一方、1999年から2000年頃から、
シニア(senior)という言葉が多く使われるようになってきた。
このseniorという英語には、いくつかの意味がある。

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「エイジング」という言葉の意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年3月23日 Vol. 47

red-wineエイジング(aging)という言葉は、
高齢社会やシニア市場を語る時によく使われる。
だが、この言葉がもつ意味を
一つの日本語にするのは難しい。

エイジングという言葉では、これまでどちらかというと
「マイナス」の側面が強調されてきた。

たとえば、石油化学プラントや発電プラントは、
長年稼動すると、回転部が摩耗し、
配管などの部材の材質が変化して脆くなる。
このような経年劣化は、設備のエイジングである。

これは、しばしば事故の原因となるため、
可能な限り避けたいマイナスの対象とされてきた。
このため、経年劣化の診断・予防技術が
長年産業界の重要なテーマとなってきた。

一方、人間の体でも加齢とともにひざの関節が痛んだり、
皮膚にしわが増えたりする。
体の機能も経年劣化することから、
機械設備同様にマイナスの対象とされてきた。

最近良く耳にする「アンチエイジング」は、
狭義には抗老化療法のことをいうが、
これは体の機能の経年劣化に対する対処技術といえる。

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その人にとっての名作

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年3月10日 Vol. 46

ikiru先日見た「映画 届けます」という番組が印象に残った。
NHKの人間ドキュメントである。

フリーの映画監督 河崎義祐さんが、「映画の出前」をするという話だ。見たい映画のリクエストを受け、スクリーン、プロジェクター、ビデオデッキ、ビデオテープとともに出前する。

行き先は、主に老人ホームや介護施設。リクエストの上位は、
「愛染かつら」「暖流」「麦秋」といった往年の名作が多い。
リクエストは3ヶ月先まで埋まっているという。

現在67歳の河崎さんは、元東宝の映画監督である。
「青い山脈」で監督デビューした後、
三浦友和、山口百恵、桜田淳子、松田聖子などの
若者アイドルが主役の映画をつくってきた。

47歳で東宝を辞め、フリーになった。
フリーになってから映画をつくる機会は減ったが、
若手の俳優候補の演技指導や脚本作家として仕事を続けている。

だが、映画出前サービスは、交通費などの
実費をもらうだけのボランティアである。

レンタルのビデオやDVDが普及した今、
なぜ、ボランティアでの「映画の出前」なのか。

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「リタイア」をリタイアして「男」を上げた男

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年1月6日 Vol. 42

randy-johnson年末年始のテレビ番組で印象に残ったのが、
メジャーリーガー ランディ・ジョンソンと
日本のプロ野球選手 川相昌弘との対談である。

ランディ・ジョンソンは、言わずと知れたメジャーリーグ屈指の左腕投手。40歳でなお、160キロの速球を投げる。一昨年のワールド・チャンピオン、ダイヤモンド・バックスのエースだ。

kawai-chunichi一方の川相は、犠打世界記録をもつ内野手。39歳の今秋、一旦引退を表明したものの撤回し、21年間在籍した巨人を去り、テスト入団で中日へ入団した。

この二人の対談という「意外性」が、番組を見始めた不純なきっかけだったが、終わった後に、なぜか爽やかな納得感の残る番組だった。

この納得感は、どこから来たのだろうか。

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