アナログ名曲のデジタル化で見えるもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年10月9日 Vol. 109

analog-record-player出張が多い私は移動中に音楽を聴くことが多い。
最近はアップルのiPodで聴くのがもっぱらになっている。

しかし、ふとしたことから昔の名曲を聴きたい衝動に駆られることがある。その場合まず、iTunes (iPod専用の音楽ソフト)で該当の曲があるか調べる。ところがiTunesには最新の曲はたいていあるが、昔の名曲はまだ少ない。

次にアマゾンで該当の曲が入っているCDがあるか調べる。
この場合、大ヒット曲ならばCDが存在する確率が高いが、
そうでない場合は見つからないことが多い。

そうなると、自宅の押入れで眠っているアナログレコードを聴いてみたくなる。
従来アナログからデジタルへ信号を変換するには、
パソコンで特殊な操作が必要なものばかりだった。
しかし、最近はレコードプレーヤーのアナログ信号を簡便に
直接MP3というデジタル信号に変換できる道具が多く出てきた。

こうしてアナログ名曲をiPodで聴くことができると、これが実に新鮮だ。
だが、それは単に数十年前の名曲が懐かしいということにとどまらない。

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新天地ではばたく

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年6月12日 Vol. 105

kuwata-pirates39歳のオールドルーキー、
大リーグパイレーツの桑田デビューは
久しぶりに爽やかなニュースだった。

結果は最初の回を三者凡退で退けたものの、次の回でヤンキースのAロッドにホームランを打たれ、2失点。
本人いわく「苦いデビューだった」。

桑田デビューと同じ日に、レッドソックスの松坂と
ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンが投げあった。
27歳の松坂に対して、ジョンソンは43歳。

このジョンソンが、元中日の川相昌弘と3年前の正月に
日本のテレビ番組で対談したことがある。
対談当時、ジョンソンは40歳。川相は39歳。
どちらも野球選手としては「引退適齢期」と呼ばれていた。

ジョンソンは腰痛を抱えながらも未だ現役。
松坂との投げあいでも一枚上手であることを見せつけた。

一方の川相は、その後移籍した中日でセリーグ優勝に貢献し、
2006年の日本シリーズ終了後に選手生活にピリオドを打った。

野球に取り組む姿勢やそのプレースタイルから、
川相を信奉する選手は多い。

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桜の季節の来客たち

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年5月14日 Vol. 104

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         4月初旬に私の友人のアメリカ人15人が日本にやってきた。

彼らは皆エイジング分野の専門家である。
「高齢社会の未来を考えるなら、日本を見なければだめだ」と 私が常日頃言い続けてきたため、
「それじゃ、ぜひ、行ってみよう」と集まってくれた有志だ。

グループの平均年齢は60歳。
多くのメンバー自身が話題の「ベービーブーマー」である。
参加メンバーは、保険会社の研究所所長から老人ホームや
マーケティングの専門家と多種多彩。

しかし、その大半は日本に来るのが初めての経験。
日本語もほとんどできない。最高齢83歳の女性も一緒。
杖をついて歩く人もいた。

このユニークな(?)グループを率いて、
一週間の滞在の前半は「ビジネストリップ」。
東京を中心に複数の日本企業と老人ホーム三箇所を訪れた。
後半は日本の文化に触れてもらう「カルチャートリップ」。
京都を中心に比叡山・延暦寺まで足を運んだ。

今回このグループと行動を共にして改めて感じたことがある。
それは、外国人に日本を理解してもらうには、
本人に身銭を切ってもらい、
直接日本に来て自ら体験してもらうのがベストだということだ。

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時間の経過と出会いの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年1月22日 Vol. 100

mm-cover拙訳「いくつになっても脳は若返る」のなかに次のくだりがある。

人生の後半生において創造性を発揮する人には、
三つの基本パターンがある。
①遅咲きの人たち
②早咲きの人たち
③喪失体験が引き金となった人たち

遅咲きの人たちはおおむね65歳以降に、
それまで隠れていた創造性が花開く人。

早咲きの人たちは、20代や30代に創造性を発揮し、
成功を収めた人が、後半生にさらに花を開かせる人。

喪失体験が引き金となった人たちは、体の機能を失ったり、
愛する人を失ったりしたことで、創造性が花開く人。

人との出会いもこれと似たところがあると思う。

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カーブス創業者が伝えてくれたもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月18日 Vol. 98

gary先週、女性専用フィットネス「カーブス」の創業者、
ゲイリー・ヘブン氏の特別講演を聴く機会があった。

この種のイベントは、通常、ビジネスのPRや勧誘が大半だ。
この講演にもそうした趣旨はもちろんある。
だが、一般的なビジネスセミナーとは異なり、
その講演は深く、心に残るものだった。

その理由は、ヘブン氏が大半の聴衆の予想に反して、
ビジネス成功のノウハウではなく、
心の姿勢を一貫して語り続けたことにある。

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運べるもの、運べないもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年5月1日 Vol. 86

displayプラズマディスプレイなどの大画面テレビが
一昔より安くなってきました。

家庭で手軽に迫力のある映像を楽しめる
ホームシアターセットとして購入するのは、
50代以上の人が多いようです。


デジタル放送技術と大画面テレビの発達により、
いまや私たちは家に居ながらにして
遠いポルトガルの田舎の祭りから、
アフリカのサバンナの珍しい動物まで、
手軽に美しい映像で見られるようになりました。

しかし、エアコンの効いた快適な部屋の中で見る、
高画質の大画面から映し出される映像が美しいほど、
あたかも現地のことを知ったかのような
表層的な満足感に陥ってしまいがちです。

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「セカンドライフ」という変な英語

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年4月6日 Vol. 85

teinen団塊世代の定年退職を見越した
「セカンドライフ・セミナー」といったものが
最近いろいろなところで目に付きます。

ところが「セカンドライフ」という英語はありません。
これは明らかに和製英語です。
実は私自身もかつて使用していたことがあり、
反省の意味も込めてこのメッセージを書いています。

「セカンドライフ」という和製英語は、
恐らく「第二の人生」という日本語を
”英訳“したものと思われます。

したがって、問題はむしろ、
「第二の人生」という言葉にあります。

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「三丁目の夕日」とVFXの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年2月28日 Vol. 83

sanchome昭和22年生まれの漫画家、西岸良平が、子供の頃の風景を描いたロングセラーの「三丁目の夕日」が映画化され、昨年11月から公開されています。

ある方の強い勧めで、遅まきながら久しぶりに映画館へ足を運んだ私は、その映画が終わったとき、涙で顔がくしゃくしゃになっていました。

私はコンピュータ・グラフィックス(CG)を使った
映画が好きではありません。

これでもか、これもかとCGを多用するハリウッド発のアクション映画は、
技術が作品よりも"前"に出ていて、作品の中味の無さを、
映像技術でごまかしているように見えて仕方がないからです。

しかし、VFX(映像効果)第一人者の山崎貴監督は、
この作品で最新の映像技術を駆使しているにもかかわらず、
技術の存在をほとんど感じさせずに、
昭和30年代という貧しかったけれど、温かく人情にあふれた
懐かしい風景を描いています。

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「才気の飛翔」と「賢者の深慮」

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年2月13日 Vol. 81

gouldピアニストのグレン・グールドが50年の生涯の末期に、26年ぶりにバッハのゴールドベルグ変奏曲を発表したとき、
音楽評論家の諸井誠が次の言葉を残しました。

旧盤が若い才気の飛翔だったとすれば、ディジタル録音による新盤は、賢者の深慮にもとづく確固たる造型と技巧の勝利であり、あらゆる音に奏者の意識が働いている。

このゴールドベルグ変奏曲の新盤は、
ちょうどCDが登場した頃と重なり、
CD初期の名盤として後世に残る演奏となりました。

しかし、その26年前に発表された演奏は、
若干23歳でのデビュー曲であり、
鮮烈な演奏としてセンセーションを巻き起こし、
奇才グールドの名を世に知らしめた
やはり伝説の演奏です。

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66歳の落語家とピアニストとのデュエット

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年9月30日 Vol. 75

utamakura人気落語家の柳家小三治さんは、
本業以外の趣味が幅広いことで有名な人です。

その彼が「歌ま・く・ら」というピアノ伴奏による
独唱コンサートのCDを出しており、
少し前に聴く機会がありました。

正直、落語家による独唱コンサートなんて
全くイメージに合わないものだと思っていました。

ところが、1曲目の「平城山」の歌声が
聞こえてきた途端、様子が一変しました。

太く、深く、朗々と歌う歌声が、
私の気持ちをその演奏に正対させたのです。

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