時間の経過と出会いの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年1月22日 Vol. 100

mm-cover拙訳「いくつになっても脳は若返る」のなかに次のくだりがある。

人生の後半生において創造性を発揮する人には、
三つの基本パターンがある。
①遅咲きの人たち
②早咲きの人たち
③喪失体験が引き金となった人たち

遅咲きの人たちはおおむね65歳以降に、
それまで隠れていた創造性が花開く人。

早咲きの人たちは、20代や30代に創造性を発揮し、
成功を収めた人が、後半生にさらに花を開かせる人。

喪失体験が引き金となった人たちは、体の機能を失ったり、
愛する人を失ったりしたことで、創造性が花開く人。

人との出会いもこれと似たところがあると思う。

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カーブス創業者が伝えてくれたもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月18日 Vol. 98

gary先週、女性専用フィットネス「カーブス」の創業者、
ゲイリー・ヘブン氏の特別講演を聴く機会があった。

この種のイベントは、通常、ビジネスのPRや勧誘が大半だ。
この講演にもそうした趣旨はもちろんある。
だが、一般的なビジネスセミナーとは異なり、
その講演は深く、心に残るものだった。

その理由は、ヘブン氏が大半の聴衆の予想に反して、
ビジネス成功のノウハウではなく、
心の姿勢を一貫して語り続けたことにある。

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運べるもの、運べないもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年5月1日 Vol. 86

displayプラズマディスプレイなどの大画面テレビが
一昔より安くなってきました。

家庭で手軽に迫力のある映像を楽しめる
ホームシアターセットとして購入するのは、
50代以上の人が多いようです。


デジタル放送技術と大画面テレビの発達により、
いまや私たちは家に居ながらにして
遠いポルトガルの田舎の祭りから、
アフリカのサバンナの珍しい動物まで、
手軽に美しい映像で見られるようになりました。

しかし、エアコンの効いた快適な部屋の中で見る、
高画質の大画面から映し出される映像が美しいほど、
あたかも現地のことを知ったかのような
表層的な満足感に陥ってしまいがちです。

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「セカンドライフ」という変な英語

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年4月6日 Vol. 85

teinen団塊世代の定年退職を見越した
「セカンドライフ・セミナー」といったものが
最近いろいろなところで目に付きます。

ところが「セカンドライフ」という英語はありません。
これは明らかに和製英語です。
実は私自身もかつて使用していたことがあり、
反省の意味も込めてこのメッセージを書いています。

「セカンドライフ」という和製英語は、
恐らく「第二の人生」という日本語を
”英訳“したものと思われます。

したがって、問題はむしろ、
「第二の人生」という言葉にあります。

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「三丁目の夕日」とVFXの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年2月28日 Vol. 83

sanchome昭和22年生まれの漫画家、西岸良平が、子供の頃の風景を描いたロングセラーの「三丁目の夕日」が映画化され、昨年11月から公開されています。

ある方の強い勧めで、遅まきながら久しぶりに映画館へ足を運んだ私は、その映画が終わったとき、涙で顔がくしゃくしゃになっていました。

私はコンピュータ・グラフィックス(CG)を使った
映画が好きではありません。

これでもか、これもかとCGを多用するハリウッド発のアクション映画は、
技術が作品よりも"前"に出ていて、作品の中味の無さを、
映像技術でごまかしているように見えて仕方がないからです。

しかし、VFX(映像効果)第一人者の山崎貴監督は、
この作品で最新の映像技術を駆使しているにもかかわらず、
技術の存在をほとんど感じさせずに、
昭和30年代という貧しかったけれど、温かく人情にあふれた
懐かしい風景を描いています。

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「才気の飛翔」と「賢者の深慮」

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年2月13日 Vol. 81

gouldピアニストのグレン・グールドが50年の生涯の末期に、26年ぶりにバッハのゴールドベルグ変奏曲を発表したとき、
音楽評論家の諸井誠が次の言葉を残しました。

旧盤が若い才気の飛翔だったとすれば、ディジタル録音による新盤は、賢者の深慮にもとづく確固たる造型と技巧の勝利であり、あらゆる音に奏者の意識が働いている。

このゴールドベルグ変奏曲の新盤は、
ちょうどCDが登場した頃と重なり、
CD初期の名盤として後世に残る演奏となりました。

しかし、その26年前に発表された演奏は、
若干23歳でのデビュー曲であり、
鮮烈な演奏としてセンセーションを巻き起こし、
奇才グールドの名を世に知らしめた
やはり伝説の演奏です。

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66歳の落語家とピアニストとのデュエット

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年9月30日 Vol. 75

utamakura人気落語家の柳家小三治さんは、
本業以外の趣味が幅広いことで有名な人です。

その彼が「歌ま・く・ら」というピアノ伴奏による
独唱コンサートのCDを出しており、
少し前に聴く機会がありました。

正直、落語家による独唱コンサートなんて
全くイメージに合わないものだと思っていました。

ところが、1曲目の「平城山」の歌声が
聞こえてきた途端、様子が一変しました。

太く、深く、朗々と歌う歌声が、
私の気持ちをその演奏に正対させたのです。

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高齢者の疑似体験

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年6月1日 Vol. 69

instant-senor少し前に自宅近くの女子大の学園祭で、
町の福祉団体が「高齢者疑似体験コーナー」
というのを催していました。

その中身は、小学生を対象に
おもりのついた服を着せたり、
子供の手足におもりが埋め込んである
サポーターを巻くというものでした。

さらには、視界が極端に狭くなる
サングラスというのもありました。

何のためにこういう「体験機会」を設けるのかを
コーナーの主催者に尋ねたところ、
担当の女性から次の回答が返ってきました。

「こういう体験によって子供に
高齢者へのいたわりの気持ちが湧くのです」

その言葉が、福祉団体の何の悪意もなさそうな
女性のものだったので、
逆にこうした疑似体験の落とし穴を
強く感じざるを得ませんでした。

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消費の主役だけではない団塊世代

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年5月10日 Vol. 68

nikkei-mastersまもなく定年退職を迎える団塊世代を
消費の主役とみなす論が世にあふれています。

これを反映してか、中高年をターゲットにした雑誌や
ウェブサイトが昨年あたりからにわかに増えています。

たとえば、小学館の「おとなのたまり場ボンビバン」、アーデント・ウィッシュの「はいから」、ニフティの「語ろ具」などをはじめ、今年は続々と登場しそうな気配です。

私はこうした動きを見ると、数年前に起きた
中高年向け雑誌創刊ブームを思い出します。

それは、多くの雑誌が次々と創刊されたにも関わらず、
その大半が2年以内に廃刊になっている事実です。

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究極のアンチエイジング

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年4月12日 Vol. 67

callasアンチエイジングと銘打った商品が増えています。
アンチエイジング(anti-aging)のもともとの意味は「抗老化医療」のことです。最近は「老化防止」の意味でいろいろと使われることが多いようです。

私は、アンチエイジングという言葉を聞くと、
ファニー・アルダン主演の映画
「永遠のマリアカラス」を思い出します。

20世紀最大の歌姫マリアカラスは、
1974年の日本公演を最後に、
二度と舞台に上がらなくなりました。

日本公演で自身の声の衰えを痛感し、
世界トップクラスのオペラ歌手としての
限界を感じたからです。

その後、パリのアパートで、
隠遁生活をしていたカラスに、
かつてのプロモーターが、
もう一度舞台での映像を撮り、
全盛期の声をかぶせた映画を
作ろうと提案します。

つまり、映像技術を使って、
永遠に老化しないマリアカラス
=究極のアンチエイジングを
実現しようという提案です。

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