高齢者には共同作業より個人作業

スマートシニア・ビジネスレビュー 2009年4月10日 Vol.128

irodori株式会社いろどりといえば

「葉っぱビジネス」ですっかり有名になった。

 

いろどりのある徳島県上勝町は人口2,119人、高齢化率46.7%の高齢過疎地。

 

だが、平均年齢70歳以上のおばあちゃんが

「葉っぱビジネス」のおかげで

多い人では年商1000万円を稼ぎ出す。

 私もこの事業を知った6年前から

拙著「団塊・シニアビジネス 7つの発想転換」や

講演などで何度も紹介してきた。

 

この事業の立役者、株式会社いろどりの横石知二副社長が

最近、「生涯現役社会のつくり方」(ソフトバンク新書)という

著書でそのノウハウを公開しており、大変面白い。

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若年性認知症調査が示すもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2009年3月26日 Vol.127

ashitanokioku先週厚労省が発表した若年性認知症の実態に関する調査結果のニュースが新聞等を賑わしていた。

 

調査によれば、18歳から64歳人口における人口10万人当たり若年性認知症者数は47.6人であり、男性57.8人、女性36.7人と男性が多かった。

 

また、全国における若年性認知症患者数は

3.78万人と推計された、とのことだ。

 

私はこの数値を聞いて「あれ?」と思った。

その理由は同じ厚労省が平成3年に実施した

全国の65歳以上の認知症者数の推計値に比べて

かなり小さかったからだ。

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世界初、中高年ライダーの脳計測の意義

スマートシニア・ビジネスレビュー 2009年3月9日 Vol.126

bike先週、私の所属する東北大学加齢医学研究所とヤマハ発動機による「二輪車乗車と脳の活性化の関係」についての研究結果が発表された。

 

多くのメディアで取り上げられたのでご存知の方もいらっしゃると思うが、本稿では別の視点でお話したい。

 

今回発表の研究成果の最大の特長は、

世界で初めてオートバイ運転時の脳(前頭前野)の活動を

計測したことにある。

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Wiiが売れている「意外な場所」

2009年2月20日 スマートシニア・ビジネスレビュー Vol.125

wiisports不景気でモノが売れないと言われている。ところが、不景気でも売上を伸ばしている企業もある。ユニクロ、楽天、任天堂などがその例だ。

 

特に任天堂は第3四半期の営業利益が5,013億円と過去最高を達成している。DSWiiが欧米でもよく売れているのが好業績の理由である。

 

先月訪れたアメリカでWiiが売れている

「意外な場所」に気がついた。

それはリタイアメント・コミュニティ

(アメリカ式の老人ホーム)である。

 

人気のソフトはWii Sportsのボーリングだ。

屋内運動場に大型の液晶テレビを7台横一列に並べ、

高齢の入居者が大勢集まって「大ボーリング大会」に

興じているのである。

これには正直驚いた。

なぜ、Wii Sportsボーリングが入居者に人気なのか。

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アメリカの変革、もう一つの視点

スマートシニア・ビジネスレビュー 2009年1月22日 Vol.124

obama正月明けから半年振りにアメリカに出張した。オバマ大統領就任式の直前には首都ワシントンにもいた。

 

不景気の波はアメリカ中で見られた。

首都ワシントンの街を歩くと「入居者募集」の看板のついた事務所の空室がやたらと目に付いた。

 

タクシーの運転手は「リストラでレイオフが増え、

客が半分になってしまった」とぼやいていた。

 

現地は最高気温が零下6度、最低気温が零下15度で

北海道よりも寒かった。

不景気のせいか、空気が余計冷く感じた。

 

こうした暗いムードが漂うなかでの人々の一点の希望は、

オバマ新大統領の登場だ。

 

アメリカ人のオバマに対する期待が

本当に大きいことを至る所で感じた。

それは大統領就任式に空前の人数が

集まったことにも現れている。

 

だが、あまりに高い期待を戒める声も聞こえてくる。

大統領就任式の2日前にアメリカ人の友人が送ってきた

次の文章が印象に残った。

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便利な時代の不便さ

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年11月15日 Vol.123

bruno-walter-beethoven-symp9音楽ネット配信サービスiTunesで
配信される曲の種類が飛躍的に増えている。

例えば、往年の名指揮者ブルーノ・ワルターが
戦前のウィーンフィル時代に録音した
マーラーの交響曲9番のライブ演奏が手に入る。

この演奏は作曲者の友人で良き理解者であったワルターが、
ナチスからの迫害を受けてアメリカに亡命する直前の
1936年に世界で初めて録音された歴史的演奏である。

また、1929年に録音されたセルゲイ・ラフマニノフの
ピアノ協奏曲第2番の作曲者自身による演奏も手に入る。

第一楽章の冒頭の鐘の音をイメージした箇所は、
分散和音で弾かれることが多いが、
手の大きなラフマニノフが分散和音ではなく同時に打鍵している。
こうした作曲者の意図がよくわかり、興味深い。

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アメリカ大統領選挙と高齢者の関係

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年11月6日 Vol. 122

obama-08electionなぜ、オバマ氏がアメリカ大統領選挙で勝ったのか。
直接的な理由は、選挙人が多い激戦州を制したからだ。

選挙人とは形式上、間接選挙制をとるアメリカ特有の制度だ。
アメリカでは有権者がその州の選挙人を選び、
選挙人が正副大統領を選ぶようになっている。

有権者が投票するのは正副大統領候補であるため、
直接選挙とあまり変わりない。
ただし、その州でトップになった候補は、
その州の選挙人を丸取りできるという制度である。

選挙人が多い激戦州とは、多い順に①フロリダ州(27人)、
②ペンシルバニア州(21人)、③オハイオ州(20人)、
④ミシガン州(17人)、⑤ノースカロライナ州(15人)である。

2000年の大統領選では、フロリダ州の結果で共和党の勝利が決まった。
2004年ではオハイオ州の結果で勝敗が決している。
今回の選挙では、現時点(日本時間6日8時現在)で開票結果が出ていない
ノースカロライナ州を除く激戦州上位4つをオバマ氏が制したのである。

なぜ、オバマ氏はこうした激戦州で勝利できたのだろうか。

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100歳を過ぎても元気な人の理由

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年10月6日 Vol. 121

miura-yuichiro登山家として著名な三浦雄一郎氏は
今年5月に75歳でエベレストに再登頂したことで、
一段と注目されている。

その氏が、99歳でモンブランからスキーで滑降し、
101歳までスキーを続けた父親・三浦敬三氏について語った
次の話が面白かった。

どうして100歳を過ぎても元気なのか、多くの人に言われたので
遺伝学の権威の先生に調べてもらった。

そしたら、遺伝子的にはまったく特異性はなく、
普通だと診断された。

父が100歳を過ぎても元気なのは、遺伝子が理由ではなく、
具体的な夢を持っているからではないか、と言われた。

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60歳以上のためのデザインセンターの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年8月25日 Vol. 120

60designcenter6月下旬に再びシンガポールに出張した。理由は、シンガポールで年配者のためのデザインセンターが開所するため、そのセレモニーへの出席と併せて開催される国際アワードの審査員を依頼されたためだ。

新しいデザインセンターは、
「>60 (グレーター・ザン・シックスティー)Design Centre」という。
文字通り60歳以上の人の商品・サービスをデザインするところだ。
開所式は、6月27日に行われ、
当日はナザン大統領も出席するほどの力の入れようだった。

シンガポールの高齢化率は8%。
国連の定義によれば「高齢化社会」の仲間入りをしたばかりの若い国だ。
にもかかわらず、なぜ、このようなセンターを政府が後押しして立ち上げたのか。
そのヒントは、センターが設置された場所にある。

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アメリカ人の壁写真の意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年6月24日 Vol. 118

wall-photos5月下旬から6月上旬にかけて多くの友人宅やリタイアメント・コミュニティを訪れる機会があった。

アメリカ人の自宅に招かれると、どの家でも目に付くものがある。 それは家族や自分たちの写真を壁に数多く飾ってあることだ。

どこに行っても例外なく家族の写真が
きれいな額に入れられて飾ってある。

60歳過ぎのある友人宅では、一人娘の結婚式の時の写真が
壁一面に拡大されて飾ってあった。
同時に、何十年前かの自分たちの結婚式の時の写真も
綺麗な額に入れてちゃんと飾ってあった。

あるリタイアメント・コミュニティで招かれた家では、
82歳の奥さんが60年以上前に旦那さんと出合った高校の
卒業証書をそれぞれ額に入れていた。
これには正直驚いたが、微笑ましくなった。

日本では友人宅に遊びに行っても、
こうした写真を目にする機会は少ない。
写真を多く飾れるほどの壁が少ないという理由以外に
何か別の理由がある気がする。

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