シニア向けネットスーパーの条件とは?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012731Vol.179

シルバー向けiPad教室_出所:japan.internet.comネットスーパーの動きが活発になっています。

 

特にシニアをターゲットとした

利用促進競争が目につきます。

 


しかし、現状のネットスーパーは、シニア顧客、

とりわけパソコンなどのIT機器を利用しない人にとっては、

まだ敷居が高いようです。

 

シニア顧客がネットスーパーを利用したい理由としては、

 

   足腰に不具合があり、長い距離を歩くのが難しいため、

   水や米など重いものを運ぶのがおっくうなため、

   配偶者など家族の介護で、外出機会が限られるため、

 

などが想定されます。

 

しかし、こうした潜在顧客がネットスーパーの利用者にならないのは、

次のいずれかの「壁」のためです。

 

壁1:ネットスーパーの存在を知らない

壁2:パソコンなどのIT機器を利用していない

壁3:利用に興味があるが、自分一人では利用できないと思っている

壁4:パソコン、ルーターなどの費用、回線接続料などが高いと思っている

 

これらは、ネットスーパー利用の前段階での「壁」ですが、

パソコンなどのIT機器をすでに利用している人にとっては、

むしろ次が利用を妨げる「壁」となります。

この投稿の続きを読む »

タグ


らくらくスマートフォンは、どこまでスマートか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012年7月19日 Vol.178

imageシニア向けスマホ、「らくらくスマートフォン」の予約が720日から始まるとのことです。

 

私は昨年9月に発表した「シニア向けスマートフォンのあるべき姿とは?」という記事のなかで、シニアのスマートフォン利用者を増やすためには、①マン‐マシン・インターフェイスのさらなる改善、②低価格の実現、③絶対使いたいと思わせる用途開発、の3つが必要であると提言していました。

 

今度発売のらくらくスマートフォンでは、これらの提言をかなり取り入れていただいたようです。とりわけ①については、見やすくてシンプルなメニュー構成、ボタンのように押した感触がはっきりして押し間違えにくいタッチパネルなどにその工夫が見られます。

 

また、②については、「らくらくパケ・ホーダイ」という専用の料金体系が用意され、月額定額料2,980円で利用できることになっています。通常の定額サービスだと月額5,460円なので、2,480円も安くなっています。

 

一方、③については、らくらくスマホ利用者向けのSNS(ソーシャルネットワークサービス)が用意される、という以外に特別なものは見当たらず、今後の課題という感じです。

この投稿の続きを読む »

タグ


「スマート・エイジングという生き方」上梓に際して

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012522Vol.177

smart_ageing_way261日に14か月ぶりに新著を上梓することになりました。

 

私の所属する東北大学加齢医学研究所

スマート・エイジング国際共同研究センター所長の

川島隆太教授との共著です。

 

タイトルは「スマート・エイジングという生き方」。

「年を重ねるのが楽しくなる!」という頭書きがついています。

 

なぜ、私たちがこの本を書こうと思ったのか。

 

第一の理由は、私たちが提唱している

「スマート・エイジング」の理念を

書物の形で正確にお伝えしたかったからです。

 

第二の理由は、アンチエイジングなどという、

とんでもない言葉がまかり通っている現状に対して

きちんとモノを申し上げたかったからです。

この投稿の続きを読む »

タグ


ダイシン百貨店に200種類の漬物がある理由

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012423Vol.176

ダイシン百貨店漬物売り場先週ある外資系企業の研究会で

お話しする機会がありました。

 

テーマは、世界規模で進む高齢化にどう対応していくかで、世界各国から担当者が集まっていました。

 

私がお話しした前日に東京・大森にある

ダイシン百貨店を見学されたとのこと。

 

担当者の皆さんに「漬物売り場は見ましたか?」と尋ねたところ、

どなたも「見なかった」との返事でした。

 

私の想像では、仮に漬物売り場を見たとしても、

200種類もの漬物があることの意味は、

外国人の方にはよく分からなかったものと思います。

この投稿の続きを読む »

タグ


意外に知らないシニア消費100兆円の「中身」

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012年2月6日 Vol.175

シニア消費100兆円前回、日経新聞の記事を題材に

「シニア消費100兆円の正しい見方」

について説明したところ、多くの反響をいただきました。

 

ところが、2月5日の産経新聞「今年で65歳、完全リタイア シニア市場100兆、団塊商戦再び」という記事が。

 

明らかに先の日経記事の二番煎じですね。

 

企業担当者は、こういう「100兆円市場」だけを強調した

表面的な記事に振り回されないよう、

シニア市場の本質を見極めることが大切です。

 

ということで、今回はシニア消費100兆円が、

何に対していくら消費されているのかについて説明します。

 

次のページの図表2-4をご覧ください。

http://muratainc.com/basics/02.html

 

図表2-4は、総務省統計局「家計調査」をもとに、

世帯主の年齢階級別の世帯あたり月間消費支出を

グラフ化したものです。

 

このうち、世帯主年齢が50代、60代、70代の

世帯あたり月間消費支出を図表2-5に示してあります。

 

50代世帯とシニア世帯(60代以上の世帯)とを比較すると、

費目別の支出金額が異なることがよくわかります。

この投稿の続きを読む »

タグ


シニア消費100兆円の正しい見方

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012129Vol.174

nikkei_120121121日の日経新聞夕刊に「シニア消費100兆円」

という記事が一面トップで掲載されていました。

皆さんはこの記事を見てどのようなことを感じたでしょうか?

 

私の周りの人たちからは、

100兆円もあるの?やっぱりシニア市場は大きいね」という反応があった一方で、

 

「高齢者を見ていると生活がつましくてピンとこない。

どこに100兆円もの市場があるんだい?」

という反応もありました。

 

そこで今回のレビューでは、

この「シニア消費100兆円」の詳細を解説しました。


シニア消費を理解するカギとなる役立つ数値も多く掲載しており、

シニア消費に関心のある企業担当者の方は必読です。

この投稿の続きを読む »

タグ


コストを下げても高く売れるタニタ弁当

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012120Vol.173

tanita-bento先日スタッフにランチ購入の依頼をしたところ、

「タニタ社員食堂」担当栄養士監修と

クレジットのついた弁当が届きました。

 

パッケージ表面には「371kcal、食塩相当量 1.7g」と書かれたラベル。

私は油断するとすぐ太るのでカロリー制限するようにしています。

そのことを知っていたスタッフが気を利かして買ってきてくれたのです。

この弁当はコンビニではナチュラルローソンだけにあるようです。

 

本レビューでも取り上げた丸の内タニタ食堂が評判のようですが、

そこでの売りは社員食堂レシピ本を監修した栄養士さん。

この弁当の売りも同じです。

 

主菜は「厚揚げのピリ辛きのこあんかけ」。

副菜にごぼうとちくわ、ニンジンの和え物、サツマイモの甘酢煮。

ご飯は五穀米。ヘルシーな雰囲気が前面に出たメニューです。

 

さて、食べてみると、うーん、ちょっと味が薄い・・・。

そう感じたすぐ後に、ピリッと辛い後味がする。

なるほど、このピリ辛で、ヘルシーだが味気ないと思わせない。

そんな工夫を感じました。

 

この昼食のカロリーは弁当371kcal+豚汁84kcal、計451kcal

私の目標の1500 kcalを大きく下回りました。

 

そこで、ふと、面白いことに気が付きました。

 

この投稿の続きを読む »

タグ


高齢社会に明るい未来を感じる瞬間

スマートシニア・ビジネスレビュー 2011年12月28日 Vol.172

1007X370_2

「高齢社会」という言葉のイメージは、一般に明るくない。年金崩壊、高齢者医療費、介護地獄、孤独死など、油断すれば暗い話の“たこつぼ”に、はまってしまう。

 

だが、私には一見暗く見える高齢社会に

明るい未来を感じる瞬間がいくつかある。

 

そのひとつが女性専用フィットネス、

カーブスのイベントに参加する時だ。

今年は1211日にパシフィコ横浜で開催された。

 

前日土曜の夜にアメリカからのべ15時間のフライト。

帰国したばかりの身にとって、翌日午前9時半からの

横浜でのイベント参加は、正直言って辛いものがあった。

 

しかし、だるい身体に鞭打って会場にたどり着くと目が覚めた。

広い会場全体を埋め尽くした20代中心の

若い女性の大群に遭遇したからだ。

 

その数、今年は3,500人。

日曜日にもかかわらず、全国のカーブス店舗の

スタッフ全員が集まっていたのだ。

この投稿の続きを読む »

タグ


携帯電話による独居高齢者見守り実験の意義

スマートシニア・ビジネスレビュー 2011年12月21日 Vol.171

zama_docomo1214日、社会福祉法人座間市社会福祉協議会は、

NTTドコモのらくらくホンベーシック3で利用できるサービス「つながりほっとサポート」を活用した高齢者の見守り実証実験を行うと発表した。

 

私は、今回の実証実験には、①従来「個人レベル」にとどまっていた携帯電話による見守りサービスの、「地域コミュニティ」レベルへの適用、②「通信インフラ」として定着した携帯電話網の、「高齢者見守りインフラ」としての活用、の二つの意義があると考える。

 

「つながりほっとサポート」では、

自分の携帯電話の利用状況を

あらかじめ指定した「つながりメンバー」へ

伝えることができる。

 

ここで、利用状況は、歩数計の歩数、

携帯電話の開閉回数、電池残量やカメラの利用

といった間接的な情報の形で

「つながりメンバー」と共有される。

 

「つながりメンバー」とは、自分がつながりたい人で、

通常は子供、孫、親しい友人などが対象となる。

 

ただし、今回の実験では、座間市の高齢者を

「支援対象者(見守られる人)」とし、

「つながりメンバー」を「支援者(見守る人)」として公募し、

実験するとのことだ。

この投稿の続きを読む »

タグ


高齢者向け保険報酬の削減が始まったアメリカと日本の近未来

スマートシニア・ビジネスレビュー 2011年12月14日 Vol.170

P1000780-2アメリカから帰国した1210日の夕方、日経新聞一面の「老人ホーム、新設急ぐ 来年までに104ヵ所増」という記事を見て複雑な気持ちとなった。

 

なぜなら、アメリカ滞在中訪れた高齢者施設の担当者から「連邦政府からの保険報酬が既に削減され始めている。これからもっと削減される」

との話を聞いてきたばかりだったからだ。

 

アメリカには、日本の公的介護保険制度のような

長期介護に対する公的保険はない。

民間企業が提供する任意保険のみである。

 

一方、高齢者関連施設のうち、入院リハビリテーション施設、

スキルド・ナーシング施設(日本で言う介護施設に近い)、

ホスピスに対しては、メディケアで保険報酬が支払われる。

 

ここでメディケアとは、65歳以上の人を対象にした

公的医療保険である。

 

ところが、2010年3月にオバマ大統領の署名により

「医療制度改革法(Patient Protection and Affordable Care Act)」

が成立した結果、前掲の保険報酬が削減され始めたのだ。

この投稿の続きを読む »

タグ


このページの先頭へ

イメージ画像