新型コロナウイルスで知っておくべきこと

スマートシニア・ビジネスレビュー 2020年2月18日 Vol.231

インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスの比較

東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターの小坂 健教授が「新型コロナウイルスについてこれからすべきこと」と題してYOUTUBEでわかりやすい解説をしています。

小坂先生は国立感染症研究所やハーバード大学で国内外の感染症対策に関わった感染症対策のプロです。

スマート・エイジング・カレッジ(SAC)東京の講師も務めて頂いている小坂先生のお話で特に有用と思われる部分をご紹介します。

1. 新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと構造がよく似ていて、アルコールなどの消毒薬で活性が失われる

どちらも表面にエンベロープという脂肪の膜があり、これがあると消毒薬が効きやすくなるとのこと。したがって、アルコール消毒が重要です。

ちなみに、冬に高齢者施設などで流行するノロウイルスは、このエンベロープがないのでアルコール消毒が効きません。

2. 人ごみの中ではマスクが有効。普通のマスクで良い。

理由その1:飛沫(ひまつ)による感染を防ぐ可能性大

飛沫(ひまつ)とは咳やくしゃみをしたときに口から飛び出す小さな水滴です。これは最大2メートルしか飛ぶことができません。

したがって、病原体に感染した人がいたとしても、その人から2メートル以上の距離を保てば感染しないとされています。

インフルエンザウイルスはこのタイプなので新型コロナウイルスも同様と考えられています。

例えば、感染した人が電車に乗っていて、その人が「マスクなし」でくしゃみをしたら、新型コロナウイルスの飛沫をばらまくことになります。逆にそうした飛沫が自分に向かって飛んできても、マスクで防ぐことができます。

理由その2:気道の加湿に役立つ

乾燥すると気道の粘膜の動きが悪くなり、感染しやすくなります。マスクをすることで気道の湿度を高めることができます。

理由その3:顔に触れられるのを防ぐことができる

例えば、感染した人が混雑する電車に乗っていて、電車が揺れた際に自分の顔に感染者が触れてしまうのを防ぐことができます。

3. 十分な換気と加湿(40%以上)が重要

かつてSARSが大流行した際に空調のある設備の整った病院より、窓を開け放っていた公立病院の方が、院内感染率が低かったとの報告があり、換気の重要性が指摘されています。

4. マスギャザリングを避ける

マスギャザリング(mass gathering)とは、日本集団災害医学会では「一定期間、限定された地域において、同一目的で集合した多人数の集団」と定義されています。

多人数の定義に関しては、1000人以上から2万5000人以上と幅広いですが、わが国では1000人以上としています。

こうしたマスギャザリングは感染拡大のリスクが高いため、できるだけ避けた方がよいとのことです。

5. 「飛沫感染」に加えて「空気感染」の可能性あり

普通のマスクとN95マスクの違い

「飛沫感染」に加えて「空気感染」の可能性が指摘されています。

飛沫が空気中を飛行するときに水分が蒸発すると、「飛沫核(ひまつかく)」という5μm以下の微小な微粒子となり、空気中を長時間浮遊できます。

そこに病原体が付着すると、病原体もまた飛沫核に乗って長時間、空気中を浮遊できます。空気流に乗って、隣の部屋に到達することもできます。これを空気感染といいます。小坂先生の説明ではエアロゾル感染という用語を使っています。

これを防ぐには、普通のマスクではなく、N95という規格のマスクが必要です。

 

新型コロナウイルスについてこれからすべきこと その1
東北大学SAC東京

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