100歳を過ぎても元気な人の理由

スマートシニア・ビジネスレビュー 2008年10月6日 Vol. 121

miura-yuichiro登山家として著名な三浦雄一郎氏は
今年5月に75歳でエベレストに再登頂したことで、
一段と注目されている。

その氏が、99歳でモンブランからスキーで滑降し、
101歳までスキーを続けた父親・三浦敬三氏について語った
次の話が面白かった。

どうして100歳を過ぎても元気なのか、多くの人に言われたので
遺伝学の権威の先生に調べてもらった。

そしたら、遺伝子的にはまったく特異性はなく、
普通だと診断された。

父が100歳を過ぎても元気なのは、遺伝子が理由ではなく、
具体的な夢を持っているからではないか、と言われた。

 三浦雄一郎氏は、この話も引用して、
①適度な食事、②適度な運動、③具体的な夢をもつことが、
高齢になっても元気な秘訣ではないか、と述べている。

私は、この話を伺って、①から③のうち、
一番重要なのは③の具体的な夢をもつこと
ではないかと思った。

三浦氏が言う「夢」とは、実現したい「目標」と同義語である。
75歳でエベレストに登頂するという「夢」を実現した彼の次の夢は
80歳でチョモランマに登頂することだそうだ。

everestチョモランマとはエベレストのチベット名。
つまり、チベットルートで再登頂するということだ。
こうした具体的な「目標」があるので、
彼は日常生活においても常に②の運動を実践している。

ただし、彼の場合、腕立て伏せやスクワットのような
“ストイック”なトレーニングはせず、
重さ片足2キロの登山靴を履き、
さらに片足2.5キロの錘をつけて歩くだけ。

食事については、ダイエットなど一切せず、
基本的に好きなものを食べるという。

その理由は、ダイエットより筋力をつけるほうが
大切と考えているからだ。
筋力がアップすることで基礎代謝量が増え、
持久力もつくからだ。

また、体に負荷をかけると血中のカルシウムが
骨に吸収されやすくなるため、骨が丈夫になるという。
そのためには、坂道を下るのが効果的だという。

坂道を下ると、足に負荷がかかることで足の骨に
カルシウムが吸収されやすくなり、骨折しにくくなる。
また、坂道の下りには瞬発力が必要なため、
血中の糖の燃焼が促され、新陳代謝がよくなるのだそうだ。

こうした三浦氏の話を伺っていると、
科学的な探求を怠らず、理論的に考えながら
自分の体に適した方法に修正し、
着実に準備をされていることがわかる。

「いくつになっても夢がある。
あきらめなければ夢は叶う」
と三浦氏はいう。

一方で世の中には夢が、
単なる「夢想」に終わる人も多い。
夢が単なる「夢想」に終わるか、
それとも「実現」するかの違いは何か。

その理由を三浦氏に教えていただいた気がした。

 

●参考情報

いくつになっても脳は若返るー年齢を重ねてこそ湧き出る積極的な力

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