シニア市場の数値の信ぴょう性を確認する簡単な方法

スマートシニア・ビジネスレビュー 201347Vol.192

村田裕之_ニュースジャパン

44日夜に放映されたフジテレビ・ニュースジャパン、Nの法則「第三の場所」の解説をご覧いただいた皆様から多くの感想をいただき、ありがとうございました。

 

番組中「60歳以上の貯蓄が463兆円」というテロップが流れましたが、実はこれは誤りです。

 


拙著「シニアシフトの衝撃」第
2章に詳細に記載している通り、60歳以上の貯蓄は7967383億円(総務省統計局による「家計調査報告」平成22年による)となります。

 

一方、463兆円という数値は、同じく「シニアシフトの衝撃」に記載の、60歳以上の「正味金融資産」の合計4822884億円を誤って引用し、かつ数値を丸めたものと思われます。

 

同様の数値として以前、何度も耳にした数値として「シニア市場100兆円」というのがありました。これは番組では引用されませんでしたが、この数値も拙著に記載のとおり、77.1兆円が正しい数値です。

 

テレビ番組や新聞といったマスメディアは、放送時間や紙面の制約のなかから、できるだけわかりやすい表現にすることを心がけようとします。しかし、それが逆に自己目的化して、報道する中身の正確性が損なわれてしまうことがしばしば見られます。

 

一方、私たちは、こうした数値がたとえ誤って報道されたとしても気にならず、見落としてしまいがちです。なぜなら、何百兆円という数値は私たちの生活感覚から縁遠いからです。

 

こうしたシニア市場のマクロな数値の信ぴょう性を確認する簡単な方法は、60歳以上の人口で割ってみることです。すると、その数値が妥当なのかどうかがよくわかります。

 

このように一人当たりの金額にすると、雲の上のような莫大な数値も自分の日常生活圏に降りてきて身近になり、その妥当性が判断できるようになります。

 

シニア市場をきちんと把握したいと思うならば、マクロ数値の信ぴょう性を常に確認するこうした習慣を身に着けるとよいでしょう。

 

 

シニアシフトの衝撃2章 シニアビジネス、待ったなし!

 

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