老後にいかに知恵を活かすかが大事

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2012424日 シンガポール「聯合朝刊」(中国語紙)

さる411日にシンガポールで開催されたAAIF2012におけるインタビュー記事がシンガポールの中国語紙「聯合朝刊」424日号に掲載されました。上海在住の友人に日本語に訳してもらったものを掲載させていただきました。友人に大感謝です。

今現在の居住地で、老後を安心な生活で尊厳を確保

人口老齢化の問題について、シンガポール政府は今年3月の政府予算案中、老人の住宅、医療保険、就職、旅行等様々な援助を提供する事を決定。安心は、老人に現在の居住地で安全、便利、快適な生活を提供する事。現在、高老齢社会に入った我国では認知症の予防手段につき日本の専門家に意見を伺いました。

楽齢マンションは老人向けの老人ホーム、住民は全部一人、二人暮らしの老人たち。このマンションで、もし老人に危険が起きた場合、警報ベルを押せば助ける人がすぐに来ます。林さんは一年半前このマンションの11階の1LDK部屋69000S$ を買って一人暮しを始めました。部屋は広くて、きれいです。

年齢に負けない

林さんは73歳の女性で、前は娘さんと一緒に生活をしていましたが、今の林さんに「一人暮らしは寂しいですか」と聞くと、「全然寂しくない」と答えました。

林さんは楽観的で、独立して静かなのが好きで、家族に迷惑を掛けたくない人です。時間があったら、林さんは娘の家に遊びに行きます、娘さんたちも時々見に来てくれます。林さんは「毎日適時の運動、週一回教会に行く、健康の体と明るい心を持つ事が大事、無駄遣いしない、今は簡単で静かな生活で十分です。もし仕事があれば生活がもっと良くなる」と言いました。

村田裕之氏は老後に如何に知恵を活かすかが大事であると語る

人口の高齢化に対し、どんな方法で安心な生活を確保するかは、今政府が一番に進める重要事。シンガポール政府は今年3月の政府予算案により、老人たちに色々なところにもっとサポートをする事にしました。例えば、老人就職は政府から雇用会社に特別の就職手当を出す等。

今シンガポールには、35,000名の一人暮らし老人がいます。2030年には83,000名に増えます。国連資料によれば、全世界老人人口は2050年まで20億人に激増し世界人口の1/4になると予測されています。

村田教授はシンガポールが日本の情況と似ていると見ています。つまり、先進都市で、急増する老齢人口、高い教育水準、高収入等。日本は、現在超高齢社会に入りました。2030年目標で、シンガポールは今後20年かけて次の対策を準備します。

第一に安全網:救急医療では、施設とサービスを充実させます。予防性の措置:75歳は認知症になりやすい年齢、老人たちには勉強を薦めています。日本では、老人の脳力鍛錬を重視しています。

第二に運動、筋肉鍛錬:日本では最近カーブスというジムがお婆ちゃん達に流行している様です。

第三に栄養:食事のバランスを摂り、よく健康食品を摂る事です。

第四に社交活動:老人が仕事をすると、生命力保持を促進し、ストレスは溜まりません。

村田教授は、シンガポールのマンションは高層で、もし老人が救急になった場合、運ぶのが大変だと指摘しています。村田教授は、知恵の老化防止を提唱しています。誰でも老人になりますが、ポイントは老後に知恵をつかう事、事前に充分な準備をしてスマート・エイジング (Smart ageing)を実践して欲しいと言っています。

馮さんは「多くの老人ホームを建設するのが、解決方法ではない」と言っています。聯総楽齢合作社の副総経理馮さんは、老人達に不安感を煽りたくありません。安心な老後生活は、老人が当地で安全、便利、快適な生活を意味します。老人への調査では、多数の老人は家で老後生活を過ごしたいと言っていました。老後の尊厳は、老人たちに自分がやりたい生活方法を選び安心な老後生活を過ごす事です。

政府は、先進医療とか就職機会などを提供すれば、老人たちは必ずいい生活ができると言っています。

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