オーストラリアのシドニーとメルボルンでの連続セミナーで講義します

8月11・14日 Australia Ageing Industry Global Masterclasses

masterclass2日本ではお盆真っ盛りの8月10日の週、真冬のオーストラリアで連続セミナーを行うことになりました。

このセミナーはシンガポールに拠点を置き、私もボードメンバーとして名を連ねているAAIF(Ageing Asia Innovation Forum)が各地で主催するAgeing Industry Global Masterclassesの一環です。

セミナーのテーマは「Care Innovation on Japan’s Integrated Ageing Support System(IASS)」。担当講師は、私と東北大学スマート・エイジングカレッジ東京事務局長で、エイジング・サポート代表の小川利久さんの二人。

小川さんは、薬を使わないで認知症を改善する「学習療法」、胃ろうの人にもう一度食べる力を取り戻させる口腔リハビリテーション、看取り援助といった先進的な取り組みのパイオニアで、高齢者施設経営に数々の新風を巻き起こしてきた介護施設経営者のエキスパートです。

masterclass1今回は彼が提唱する「統合的エイジング・サポート・システム」に日本が世界をリードする介護ロボットの活用も加えた新しい介護システムの考え方と実践方法をオーストラリアのシニアケア事業者向けにレクチャーするものです。

オーストラリアの介護サービスに関わる制度は日本に似ていると言われています。しかし、国土が広く、多くの移民からなるオーストラリアは日本とは異なる生活環境と予想されます。

今回は私達が講義を行う役割を担いますが、同時にオーストラリアの現状や制度についてもできるだけ学んできたいと思っています。

余談ですが、オーストラリア人の英語は、イギリス人の英語ともアメリカ人の米語とも微妙に単語・発音が異なる部分があります。

シンガポールで彼らと話をする時によく耳にするのは「アイチトケア」という言葉です。初めは「愛知とケア」って何のこっちゃ?と思いましたが、aged careという単語を「アイチトケア」のように彼らは発音します。

アメリカ人なら「エイジド・ケア」でしょうが、オーストラリア人はaの発音を「アイ」という傾向があります。そもそも、aged careという言葉もオーストラリア以外では聞きません。アメリカならsenior careでしょう。そんな言葉の違いを学べるのも海外での楽しみです。