アジア通販サミットが韓国で開催、300名が参加

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JADMA NEWS 2015年12月・16年1月号

日本通信販売協会が発行するJADMA NEWSに、11月26日から28日に韓国・済州島で開催された第4回アジア通販サミット2015報告が掲載されました。

日本ではシニアを対象にした紙の通販がまだまだ大きな市場なのに対し、中国、韓国は紙の通販はほぼゼロ。若年層を対象にしたスマホとネットによる通販市場が主役なのと対照的でした。

通信販売の歴史の差、年齢別の資産・所得の差、ネット普及率の差が複合的に絡み合い、各国の通販市場を形成していることが印象的でした。

日本のシニアの現状とシニアビジネスのカギ、ダイレクトマーケティングとの関係

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第二分科会では、東北大学特任教授の村田裕之先生が、シニアマーケットについて講演した。先生は、日中韓の統計情報を随所に引用しながら、日本のシニアの現状とシニアビジネスのカギ、ダイレクトマーケティングとの関係について熱弁をふるった。

まず、べビーブーマーといわれる団塊世代がすでに65歳を超え、その子供たち、いわゆるベビブーマー2世がそろそろ50代になろうとしている日本の現状を紹介。近い将来に中国、韓国もそうなっていく見込みであり、とくに中国は規模も大きいと指摘した。

また、シニアの消費量は100兆円で、国家予算に匹敵するほどの巨大なマーケットであること。シニアビジネスのカギは不安、不満、不便を解消することにあること。モノだけでなく、「コト」消費にもシニアは積極的で、例えば旅行、クラブツーリズムは70~80%がシニア旅行であること。さらに、今後はスマートシニア、賢いシニアが増加し、売る側の論理は通用しなくなる、消費行動が多様化することを示唆した。

例えば、アメリカ発祥の、50代かつ女性だけをターゲットにした短時間フィットネス・ジムであるカーブスが成功している例を紹介、今後のシニアマーケットについてわかりやすく解説した。

一方、75歳以上になると病気にかかりやすくなるが、将来のこの世代の人たちはスマホ、タブレット等を使いこなせるので通販がますます拡大する。さらに、病気の予防、要介護の予防など予防市場もますます拡大するとした。

成功するシニアビジネスの教科書

日本通信販売協会

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