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桜の季節の来客たち

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年5月14日 Vol. 104

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         4月初旬に私の友人のアメリカ人15人が日本にやってきた。

彼らは皆エイジング分野の専門家である。
「高齢社会の未来を考えるなら、日本を見なければだめだ」と 私が常日頃言い続けてきたため、
「それじゃ、ぜひ、行ってみよう」と集まってくれた有志だ。

グループの平均年齢は60歳。
多くのメンバー自身が話題の「ベービーブーマー」である。
参加メンバーは、保険会社の研究所所長から老人ホームや
マーケティングの専門家と多種多彩。

しかし、その大半は日本に来るのが初めての経験。
日本語もほとんどできない。最高齢83歳の女性も一緒。
杖をついて歩く人もいた。

このユニークな(?)グループを率いて、
一週間の滞在の前半は「ビジネストリップ」。
東京を中心に複数の日本企業と老人ホーム三箇所を訪れた。
後半は日本の文化に触れてもらう「カルチャートリップ」。
京都を中心に比叡山・延暦寺まで足を運んだ。

今回このグループと行動を共にして改めて感じたことがある。
それは、外国人に日本を理解してもらうには、
本人に身銭を切ってもらい、
直接日本に来て自ら体験してもらうのがベストだということだ。

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長寿の国・沖縄の変化

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年3月12日 Vol. 102

okinawa先週、ジェロントロジー国際総合会議での発表のため沖縄に数日滞在した。

会議のなかで特に琉球大学平良一彦教授の話が面白かった。平良教授によると、沖縄は長い間、全国屈指の長寿県として評価されていたが、近年その評価が崩れつつあるという。

特に中高年の肥満率が高くなっているという。
男性は40代から60代の全国平均が29%なのに対して、
沖縄は40代が43%、50代が62%、60代が50%。
また女性は全国平均が40代で20%、50台で25%、60代で31%なのに対して、
沖縄はそれぞれ37%、48%、50%とかなり高い。

長寿の国として世界的に知られている沖縄で
なぜ、こうした変化が起きたのだろうか。

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団塊世代 日米比較

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年2月14日 Vol. 101

beatles以前、ある講演の場で「米国では2007年問題はあるのか」
という質問を受けた。

結論から言えば「ない」が答えである。

しかし、状況はもっと複雑なので、正確を期すために、
もう少し丁寧な説明をしたい。

まず、質問内容にある「2007年問題」から整理する必要がある。
2007年に他の年齢層に比べて数の多い団塊世代の最年長者が
60歳になり、一斉に定年退職することに伴い発生すると思われる
さまざまな問題をひっくるめて「2007年問題」と呼ばれてきた。

しかし、「2007年問題」と称して扱われる現象は、
実は2007年に突然起こるものではなく、2007年以前から起きていて、
2007年以降も起き続ける「連続的な構造変化」である。
このことは、拙著「団塊・シニアビジネス 7つの発想転換」はじめ
多くのメディアや講演の場でこれまで話してきたとおりだ。

次に、米国にはごく一部の職種を除いて「定年退職」という制度がない。
昔はあったのだが、AARPなどの働きかけのおかげで、
「雇用における年齢差別禁止法」が制定され、
雇用年齢上限が撤廃されたからだ。

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時間の経過と出会いの意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年1月22日 Vol. 100

mm-cover拙訳「いくつになっても脳は若返る」のなかに次のくだりがある。

人生の後半生において創造性を発揮する人には、
三つの基本パターンがある。
①遅咲きの人たち
②早咲きの人たち
③喪失体験が引き金となった人たち

遅咲きの人たちはおおむね65歳以降に、
それまで隠れていた創造性が花開く人。

早咲きの人たちは、20代や30代に創造性を発揮し、
成功を収めた人が、後半生にさらに花を開かせる人。

喪失体験が引き金となった人たちは、体の機能を失ったり、
愛する人を失ったりしたことで、創造性が花開く人。

人との出会いもこれと似たところがあると思う。

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20代学生によるシニアビジネスコンテスト

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月27日 Vol. 99

presentation先週、ある会社主催のシニアビジネスの
コンテストの審査員を務めた。

このイベントの面白いところは、
シニアビジネスのコンテストにも関わらず、
応募者が全て20代前半の学生だったことだ。

プレゼンテーションを拝聴した結果、
“ビジネスプラン”としては、実現性の詰めが甘いものが大半だった。
しかし、“ビジネスアイデア”として見れば、
斬新なものがいくつかあった。

私はいまでこそシニアビジネスの企画・事業化を生業としているが、
自分が20代前半の学生のとき、ビジネスプランなどというものを
考える機会はまったくなかった。

その当時の自分に比べれば、今回の学生たちの取り組みは
遥かに進歩したものに見えた。
私はこのコンテストでの発表を聴いて、彼らの将来が大変楽しみになった。

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カーブス創業者が伝えてくれたもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月18日 Vol. 98

gary先週、女性専用フィットネス「カーブス」の創業者、
ゲイリー・ヘブン氏の特別講演を聴く機会があった。

この種のイベントは、通常、ビジネスのPRや勧誘が大半だ。
この講演にもそうした趣旨はもちろんある。
だが、一般的なビジネスセミナーとは異なり、
その講演は深く、心に残るものだった。

その理由は、ヘブン氏が大半の聴衆の予想に反して、
ビジネス成功のノウハウではなく、
心の姿勢を一貫して語り続けたことにある。

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年齢と創造性

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年11月29日 Vol. 97

tenjikai自分の住んでいる地域のイベントで毎年欠かさず参加するものに小中学生の科学展示会がある。

これは地域の小中学生が夏休みに実施した自由研究を展示するもの。 なぜ、毎年参加するのかといえば、これが面白いからである。

特に小学校低学年の子供の作品が面白い。

たとえば、「昆虫のからだ大たんけん」「ミミズのひみつ」「ビックリ紙パワー」といったテーマ選定の自由奔放さ。

当たり前のように思われている身近な対象から「へえー、そうだったの?」という意外な結果を引き出していることに気がつく。

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コストのかからない高付加価値策

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年11月10日 Vol. 96

sakana-zaru私の事務所のある赤坂に、“ちょっと良い”店がある。

“ちょっと良い”という意味は、美人のママが大勢いるとかいうのではない。和風の居酒屋なのだが、サービス内容が優れているという意味だ。

ランチといえば、紙のメニューに「サンマ定食」などの名称が書いてあるのが普通だ。しかし、その店では、配膳係の年配女性が紙のメニューの代わりに、
その日に仕入れたいろいろな魚を大きなざるに入れて客のテーブルまで持ってくる。
そして、その中から選ぶとそれを調理して定食として持ってきてくれるのである。

この仕組みが優れているのは、自分の好きな食材を自分で確認して選べることだ。

だが、私が感心したのは、定食の名称だけの味気ない紙のメニューの代わりに、
新鮮な生の食材を客の目の前まで持ってきてくれるという“粋”な計らいである。

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永遠のオードリー・ヘップバーン

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年10月10日 Vol. 94

audrey-h19年前に生前のオードリー・ヘップバーンに会った。

場所は東京・両国国技館。初めて国技館に行った目的は相撲ではなく、クラシックの演奏会。ワールド・フィルハーモニックという臨時編成のオーケストラによる一回限りの演奏会があったからである。

指揮者は亡きイタリア人名指揮者のジュゼッペ・シノーポリ、オーケストラは、世界中のオケからの有志ボランティアという異色の組み合わせだった。

実はこの演奏会は、ユニセフのチャリティー演奏会だった。
当時、ユニセフの親善大使だったオードリーが随行し、
演奏の前にスピーチをしたのだ。
この時、生まれて初めて実物のオードリーに会った。

当時、すでに30年以上の年月が経っていたにもかかわらず、
私の頭にあったオードリーのイメージは
「ローマの休日」「麗しのサブリナ」などの映画に出てくる、
若くて愛くるしい表情だけだった。

ところが、スピーチのために席を立った彼女の風貌は
私の期待と大きく違っていた。

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コモディティから高級品への回帰

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年9月4日 Vol. 92

trio音響機器メーカーの老舗、ケンウッドが
14年ぶりに高級オーディオ市場に参入する。

団塊世代の退職に伴い高級オーディオ製品の売れ行きが好調なためだという。

オーディオファンならケンウッドというより
トリオという名の方が懐かしいだろう。

私も自称オーディオファンだった学生の頃、
型遅れになったトリオのスピーカーを安く入手してほくそえんでいた。
そのトリオブランドも限定的に復活させるという。

1980年のCDの登場を機に、LPレコードが衰退していった。
そして、LPレコードの衰退とともに、プレーヤーやカートリッジなど
高級レコード機器市場も衰退した。

そして、MDの登場を機にカセットテープが衰退し、
ナカミチなどの高級テープレコーダー市場も衰退した。
10年前に当のケンウッドの担当者から
「オーディオ市場は死んだ市場」と言われた。

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