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AARP-米国最強のロビイストNPO

スマートシニア・ビジネスレビュー 20031124 Vol. 39

AARP先週11月19日にニューヨークタイムズをはじめとする

米国の主要紙に次の広告が掲載された。

 

The proposed prescription

drug Medicare bill isn’t

perfect. But millions

of Americans can’t afford

to wait for perfect.

 

Tell Congress to pass it now.

 

直訳すれば、次の意味だ。

 

「メディケア*で処方箋薬を扱うために

提出された法案は完璧ではありません。

しかし、何千万人もの米国人は、

制度が完璧になるまでは待てません。

最寄りの議員にその法案を通すように言ってください」

 

この広告主は、AARP

以前の名称は、American Association of Retired Persons

会員は、50歳以上の米国人3,500万人。

 

米国の50歳以上の人口は、7,800万人なので、

AARPには米国の50歳以上の人の45%が

参加していることになる。

 

高齢社会問題に関するNPOで、

対象年齢人口の約半分が参加する団体は、

世界中見ても、他に例がない。

 

この圧倒的な会員数が、

全米有数の保険・旅行の販売実績だけでなく、

全米の議員が最も恐れるロビー団体としての

力の源泉となっている。

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シニアの活躍の場を創る起業家たち

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003119 Vol.38

いろどりシニアビジネスというと大半の企業は、

経済的にも時間的にも余裕のある年長者に

何かを売ることを考える。

もちろん、そのための工夫を重ねることも大切だが、それだけでは不十分だ。

 

年長者の人たちを、単なるサービスの「使い手」として見なすのではなく、付加価値の高いサービスの「担い手」として見なす。

そのような発想と具体的な活躍の場づくりが求められている。

 

徳島県上勝町という人口2,229人の小さな町に

「株式会社いろどり」という第三セクターがある。

この会社は、地元産の柿の葉やもみじなどを

都市部の料理店向けに販売している。

 

これだけなら、地方によくありがちな

赤字の第三セクターの話に聞こえる。

 

だが、この話の要は、事業に取り組む

生産農家のほとんどが「高齢者」だということだ。

つまり、高齢者がサービスの「担い手」として

活躍している事業なのである。

 

といっても、自治体主導の高齢者福祉ではない。

ちゃんとした収益事業だ。

収益が上がるのには理由がある。

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私の夫、貸します

スマートシニア・ビジネスレビュー 20031020 Vol.37

mr-handyman「私の夫、貸します」というビジネスが大ヒットしている。

ただし、これはモスクワでの話。

ちなみに「夫を借りる」のは独身の女性ばかり。

 

といっても別にやましいことをするわけではない。

女性一人ではできない家周りのちょっとした力仕事を代行するサービスだ。

 

「レンタル料」は1時間250ルーブル(約千円)。

「レンタル」は最低2時間からで、

延長料金は1時間200ルーブル、 24時間対応だ。

 

ロシアの平均寿命は

女性72歳に対して男性は58歳と若い。

さらに、離婚率が60%と高い。

このため、高齢者世帯では女性の一人暮らしが多い。

 

このサービスがうけている理由は

「女手」だけではやりにくい、

あるいはできない作業を代行してくれることだ。

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団塊女性の旅行を阻むもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003109 Vol. 36

秋の旅行団塊世代を中心とした50代女性が、

これからの一年で一番楽しみにしていること。

それは「旅行」である。

これは先日の電通シニア大航海学会で講演された

サンケイリビング新聞社滑川さんの話。

拝見したデータによれば、

今後一年間に、50代女性の68%が

海外旅行や3泊以上の国内旅行を予定している。

 

50代以上が旅行需要のけん引役になっていることは

旅行業界では既に常識化している。

しかし、実際にほぼ7割の人が

今後一年間に旅行を予定していることを知り、

この世代の旅行に対する潜在需要の大きさを改めて感じた。

 

50代女性は、子育てが一段落するとともに

夫が退職時期を迎えることが多い。

これまで家の中に向けていたエネルギーを

今度は家の外に向けたいと思う気持ちも強く、

非日常体験としての旅行への需要は底堅い。

 

しかし、これだけの潜在需要にもかかわらず、

実際に旅行にいける人は、予定より少なくなるだろう。

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「女性専用」で広がる市場

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003924 Vol. 35

カーブス世の中には「女性専用」で広がる市場というのがある。

男女平等とは言いながら、

社会にはまだまだ女性に不利なものが多い。

逆にここを上手にすくうと

新たなビジネスチャンスとなる可能性が大きい。

 

その典型が、アメリカで大流行の

女性専用フィットネスクラブ「カーブス」だ。

 

カーブスについては、

私が手がけている雑誌の連載で紹介して以来、

講演でも何度も話をしており、

ご存知の方もいらっしゃると思う。

 

従来のフィットネスとは全く異なるコンセプトで、

今月現在で全米に5400店舗を超え、

総売上も500億円を超えた急成長企業だ。

(ビジネスモデルの詳細は、

雑誌「月刊ビジネスデータ3月号」、

「月刊レジャー産業資料3月号」を参照)

 

「女性専用」の最大の効用は、

男性の視線が気になり、躊躇してしまう

商品・サービスへの敷居を下げることだ。

 

カーブスが見事なのは「女性専用」を前面に謳い、

中高年女性が使いやすいように

徹底的に工夫することで

それまでの男性中心の既存フィットネスクラブに

背を向けていた中高年女性の気持ちを見事につかみ、

新たな市場を開拓したことだ。

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NPOとプロフィット

スマートシニア・ビジネスレビュー 200398 Vol. 34

Avenidas"Are you Profit or Non-Profit?"

 

日本語で直訳すれば

「あなたの会社は営利企業ですか、

それとも非営利企業ですか」

アメリカのNPOと会うときに必ず尋ねられ、

面食らうのがこの質問だ。

 

日本企業の場合、この質問を受けた時に、

どのように答えるか慎重にしたほうがよい。

その後のミーティングの進行に大きく影響を及ぼすためだ。

 

以前私はSCOREというNPOを訪れた時、

この質問に対するやりとりで30分以上を

費やさざるを得ない経験をした。

 

なぜか?

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擬似家族化するペット

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003823 Vol. 33

犬とキャンプ場今年、行楽地に向かう高速道路のパーキング・エリアで見慣れないものを見つけた。

 

それは、「犬のオムツ専用」のゴミ箱だ。

ゴミ箱の表面には犬用とわかるイラストが書いてある。

中にはかなりの量の使用済みオムツが捨てられていた。

もちろん、犬のである。

 

一方、訪れたキャンプ場でも目に付いたのは

「犬同伴」の家族だった。

来場者のほぼ半分がそうだったように見える。

昨年も犬同伴の人はいたのだろうが、

明らかに今年はその数が多かった。

 

ここ数年、ペットブームであることはもちろん認識していた。

だが、実際にどの行楽地でも多くの犬同伴者を目の当たりにして、

今やペットが「擬似家族化」していることを実感した。

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二作目の魅力

スマートシニア・ビジネスレビュー 200384 Vol. 32

ブラームスCD_2演奏家や歌手、作家などでは、通常最も売れた作品が、その人の代表作とされる。しかし、その人の魅力が最も自然な形で表現されているのは、意外に第二作目であることが多いように思う。

 

たとえば、日本のフォーク・ポップス(?)歌手の大家である井上陽水の出世作は、ミリオンセラーになった「氷の世界」である。この作品でトップスターの座を不動にしたと共に、彼のファン層は一部のフォーク好きから一般の人へと広がった。

 

しかし、彼の魅力が最も結晶化されているのは、実はこの前にリリースした「センチメンタル」だ。このレコードは、古くからの陽水ファン以外にはあまりなじみがないかもしれない。「東へ西へ」という曲が有名になった以外、他は一般にはあまり知られていないからだ。

 

そんな幻の名盤の中の最高傑作は「能古島の片想い」という曲だ。これは陽水の故郷の島での初恋の思い出を曲にしたもの。歌詞とメロディーとの「調和」とはこういうことだというお手本のような出来栄え。そして、その歌声は透明感があり、高い音程まで伸び渡っている。これに比べると後年の歌声は、まるで「おじさん技」での歌い回しに聴こえる。

 

陽水以外でも、例えば、松任谷由実なら荒井由実時代の「ミスリム」、因幡晃なら「暮色」が出色の出来だ。あまり好きではないオフコースですら「Song is Love」という作品は、その後に比べて気張った作り物らしさがなく、好感が持てた。

 

これらの共通点は、全て第二作目だということだ。なぜ、第二作目には魅力的な作品が多いのか。その理由は二つあると思う。

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シニアマーケットの新しい言葉

スマートシニア・ビジネスレビュー 200371 Vol. 31

CCRC_image私は615日から29日までアメリカにいた。今回の訪米の主な目的は、ニューヨークで行われた シニアマーケット分野の専門家会議への出席であった。

 

この会議にはアメリカのこの分野の錚々たる人達が集まった。広告大手JWトンプソンのマチュア・マーケット・グループのメンバーや ヤング&ルビコムのマーケティング担当などが興味深い発表をしていた。会議ではさまざまな話題が飛びかった。

 

しかし、その中で参加者全員が異口同音に感じたことがある。それは、この分野を語るための「新しい言葉」を必要としていることだ。

 

例えば「シニア」という言葉は、日本では最近多くのメディアでも従来の「シルバー」や「高齢者」「熟年」などに代わる言葉として 使われることが多い。私自身「スマートシニア」という言葉を提唱し、 「アクティブシニア」という言葉も使ってきた。

 

しかし、旧知のとおり、アメリカでは「Senior」という言葉には、 日本でいう「高齢者」のニュアンスが非常に強い。 このため、50代後半にさしかかったベビーブーマー世代の近未来を語るときにはもはや適切な言葉ではない。 また、「elder」「elderly」という言葉も、シニアとは若干ニュアンスが異なるが、 やはり年長者を表す旧世代の言葉として使われる傾向が強い。 参考までに、「シルバー」は和製英語であり、アメリカでは使われない。

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中高年男性"不感症"の予防薬

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003530 Vol. 30

サラリーマン私は縁あって銀座に事務所がある。最近、そのすぐそばのギャラリーで、画家の堀文子さんの展示会があった。堀文子さんの絵を見たのは初めてだった。84歳を超えて、なおスケッチブックを片手に絵を描き続ける堀さんのファンは多い。先日のテレビ番組「徹子の部屋」にも出演されていた。

ギャラリーといわれる所にこれまであまり縁がなかった。しかし、行ってみて驚いたのは、大勢の人がひっきりなしに訪れ、身動きができないほどの大盛況だったことだ。しかも、来場者の8割近くが50代から60代の女性グループだったことも驚きだ。

 

銀座の昼は中高年の女性が目立つ。銀座といえば「ショッピングの街」のイメージが強い。老舗やブランド店が、大通りから脇の小道まで、実に多くのバリエーションをなしている。しかし、銀座は実はショッピングだけの街ではない。小さな画廊やアート・ギャラリーが、街の至る所に隠れ家のようにある。そして、今回のような小さな展示会が毎日のようにおこなわれている。街全体が「小さな美術館」の集合体だ。そして、その小さな美術館への来訪者の大半が中高年の女性である。

 

平日の昼間は、会社勤めの男性はなかなか顔を出しにくいだろう。しかし、退職した男性であれば、時間の面では不可能ではない。事実、ごく少数だが、年配の男性の姿も見られた。しかし、絶対数において男性が圧倒的に少ない。これはどうしてだろうか。

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