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「女性専用」で広がる市場

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003924 Vol. 35

カーブス世の中には「女性専用」で広がる市場というのがある。

男女平等とは言いながら、

社会にはまだまだ女性に不利なものが多い。

逆にここを上手にすくうと

新たなビジネスチャンスとなる可能性が大きい。

 

その典型が、アメリカで大流行の

女性専用フィットネスクラブ「カーブス」だ。

 

カーブスについては、

私が手がけている雑誌の連載で紹介して以来、

講演でも何度も話をしており、

ご存知の方もいらっしゃると思う。

 

従来のフィットネスとは全く異なるコンセプトで、

今月現在で全米に5400店舗を超え、

総売上も500億円を超えた急成長企業だ。

(ビジネスモデルの詳細は、

雑誌「月刊ビジネスデータ3月号」、

「月刊レジャー産業資料3月号」を参照)

 

「女性専用」の最大の効用は、

男性の視線が気になり、躊躇してしまう

商品・サービスへの敷居を下げることだ。

 

カーブスが見事なのは「女性専用」を前面に謳い、

中高年女性が使いやすいように

徹底的に工夫することで

それまでの男性中心の既存フィットネスクラブに

背を向けていた中高年女性の気持ちを見事につかみ、

新たな市場を開拓したことだ。

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NPOとプロフィット

スマートシニア・ビジネスレビュー 200398 Vol. 34

Avenidas"Are you Profit or Non-Profit?"

 

日本語で直訳すれば

「あなたの会社は営利企業ですか、

それとも非営利企業ですか」

アメリカのNPOと会うときに必ず尋ねられ、

面食らうのがこの質問だ。

 

日本企業の場合、この質問を受けた時に、

どのように答えるか慎重にしたほうがよい。

その後のミーティングの進行に大きく影響を及ぼすためだ。

 

以前私はSCOREというNPOを訪れた時、

この質問に対するやりとりで30分以上を

費やさざるを得ない経験をした。

 

なぜか?

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擬似家族化するペット

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003823 Vol. 33

犬とキャンプ場今年、行楽地に向かう高速道路のパーキング・エリアで見慣れないものを見つけた。

 

それは、「犬のオムツ専用」のゴミ箱だ。

ゴミ箱の表面には犬用とわかるイラストが書いてある。

中にはかなりの量の使用済みオムツが捨てられていた。

もちろん、犬のである。

 

一方、訪れたキャンプ場でも目に付いたのは

「犬同伴」の家族だった。

来場者のほぼ半分がそうだったように見える。

昨年も犬同伴の人はいたのだろうが、

明らかに今年はその数が多かった。

 

ここ数年、ペットブームであることはもちろん認識していた。

だが、実際にどの行楽地でも多くの犬同伴者を目の当たりにして、

今やペットが「擬似家族化」していることを実感した。

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二作目の魅力

スマートシニア・ビジネスレビュー 200384 Vol. 32

ブラームスCD_2演奏家や歌手、作家などでは、通常最も売れた作品が、その人の代表作とされる。しかし、その人の魅力が最も自然な形で表現されているのは、意外に第二作目であることが多いように思う。

 

たとえば、日本のフォーク・ポップス(?)歌手の大家である井上陽水の出世作は、ミリオンセラーになった「氷の世界」である。この作品でトップスターの座を不動にしたと共に、彼のファン層は一部のフォーク好きから一般の人へと広がった。

 

しかし、彼の魅力が最も結晶化されているのは、実はこの前にリリースした「センチメンタル」だ。このレコードは、古くからの陽水ファン以外にはあまりなじみがないかもしれない。「東へ西へ」という曲が有名になった以外、他は一般にはあまり知られていないからだ。

 

そんな幻の名盤の中の最高傑作は「能古島の片想い」という曲だ。これは陽水の故郷の島での初恋の思い出を曲にしたもの。歌詞とメロディーとの「調和」とはこういうことだというお手本のような出来栄え。そして、その歌声は透明感があり、高い音程まで伸び渡っている。これに比べると後年の歌声は、まるで「おじさん技」での歌い回しに聴こえる。

 

陽水以外でも、例えば、松任谷由実なら荒井由実時代の「ミスリム」、因幡晃なら「暮色」が出色の出来だ。あまり好きではないオフコースですら「Song is Love」という作品は、その後に比べて気張った作り物らしさがなく、好感が持てた。

 

これらの共通点は、全て第二作目だということだ。なぜ、第二作目には魅力的な作品が多いのか。その理由は二つあると思う。

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シニアマーケットの新しい言葉

スマートシニア・ビジネスレビュー 200371 Vol. 31

CCRC_image私は615日から29日までアメリカにいた。今回の訪米の主な目的は、ニューヨークで行われた シニアマーケット分野の専門家会議への出席であった。

 

この会議にはアメリカのこの分野の錚々たる人達が集まった。広告大手JWトンプソンのマチュア・マーケット・グループのメンバーや ヤング&ルビコムのマーケティング担当などが興味深い発表をしていた。会議ではさまざまな話題が飛びかった。

 

しかし、その中で参加者全員が異口同音に感じたことがある。それは、この分野を語るための「新しい言葉」を必要としていることだ。

 

例えば「シニア」という言葉は、日本では最近多くのメディアでも従来の「シルバー」や「高齢者」「熟年」などに代わる言葉として 使われることが多い。私自身「スマートシニア」という言葉を提唱し、 「アクティブシニア」という言葉も使ってきた。

 

しかし、旧知のとおり、アメリカでは「Senior」という言葉には、 日本でいう「高齢者」のニュアンスが非常に強い。 このため、50代後半にさしかかったベビーブーマー世代の近未来を語るときにはもはや適切な言葉ではない。 また、「elder」「elderly」という言葉も、シニアとは若干ニュアンスが異なるが、 やはり年長者を表す旧世代の言葉として使われる傾向が強い。 参考までに、「シルバー」は和製英語であり、アメリカでは使われない。

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中高年男性"不感症"の予防薬

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003530 Vol. 30

サラリーマン私は縁あって銀座に事務所がある。最近、そのすぐそばのギャラリーで、画家の堀文子さんの展示会があった。堀文子さんの絵を見たのは初めてだった。84歳を超えて、なおスケッチブックを片手に絵を描き続ける堀さんのファンは多い。先日のテレビ番組「徹子の部屋」にも出演されていた。

ギャラリーといわれる所にこれまであまり縁がなかった。しかし、行ってみて驚いたのは、大勢の人がひっきりなしに訪れ、身動きができないほどの大盛況だったことだ。しかも、来場者の8割近くが50代から60代の女性グループだったことも驚きだ。

 

銀座の昼は中高年の女性が目立つ。銀座といえば「ショッピングの街」のイメージが強い。老舗やブランド店が、大通りから脇の小道まで、実に多くのバリエーションをなしている。しかし、銀座は実はショッピングだけの街ではない。小さな画廊やアート・ギャラリーが、街の至る所に隠れ家のようにある。そして、今回のような小さな展示会が毎日のようにおこなわれている。街全体が「小さな美術館」の集合体だ。そして、その小さな美術館への来訪者の大半が中高年の女性である。

 

平日の昼間は、会社勤めの男性はなかなか顔を出しにくいだろう。しかし、退職した男性であれば、時間の面では不可能ではない。事実、ごく少数だが、年配の男性の姿も見られた。しかし、絶対数において男性が圧倒的に少ない。これはどうしてだろうか。

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映画「アバウト・シュミット」に見る退職後の現実

スマートシニア・ビジネスレビュー 200359 Vol. 29

アバウト・シュミレット冒頭の退職シーンから最初の数分間を見て日本の多くの中高年の人は驚くことでしょう。映画に出てくるのが、あまりに「日本的」なシーンの連続だからです。アメリカにも「サラリーマン」生活が存在すること、そして大企業に長く勤めた人が、定年退職後に直面する課題に日米で大きな違いがないことを実感します。

 

この映画は、前回触れたAARPのThe Magazine最新号でも「2003年に成長する映画」の筆頭に挙げられています。アメリカの年長者たちにも共感を持たれている証拠でしょう。しかし、この映画を「アメリカ人による、アメリカでの、日本によく似たサラリーマン退職者による自分探しの映画」とみなすのは、余りに惜しい気がします。

 

近年のハリウッド映画はCGの発達で背景シーンは微細になった反面、ストーリーが単純化し、つまらないものが多いと思っていました。よい映画というのは、いろいろな解釈が可能な「複線的なメッセージ性」をもっています。そして、見る人間の立場や見るタイミングによって、豊かな想像を掻き立ててくれる力があります。

 

この映画は、久々にその典型です。それを理解するカギは、ジャック・ニコルソンという名優の起用にあります。

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変貌するAARPは何を目指しているのか

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003413 Vol. 28

AARP_2AARPとは、アメリカの50歳以上の会員3千6百万人を有する世界でも他に例のない巨大NPOです。AARPは「社会福祉と商業主義とが混在した稀有な団体」といわれます。各種保険や旅行商品に関する全米最大の販売者としての顔もあれば、ワシントンで最も恐れているロビー団体としての顔もあります。

 

その規模の巨大さ、社会的影響力の大きさから日本の企業、NPOからも注目されており、AARPを訪問する外国人のうち最も多いのが日本人とのことです。しかし、そのわかりにくさから、多くの日本人が訪問しているにもかかわらず、活動の全貌を把握している人はきわめて少ないようです。

 

そのAARPが、この春から大きな方針変更を行いました。

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営利企業的「ソシアル・マーケティング」の時代

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003324 Vol. 27

2コトラー_先日シカゴで開催されたNational Council on the Aging (NCOA) American Society on Aging (ASA)のジョイント・コンフェランスでは、多くの新しい出会いとともに、新しい動きに触れることができました。

 

なかでも頻繁に聞かれたキー・ワードの一つが、「ソシアル・マーケティング(Social Marketing)」。

 

この言葉自体は、70年代に有名なコトラーが使って以来存在するもので、政府、教会、学校、病院などの非営利組織によるマーケティングのことをいいます。

 

しかし、今回のコンフェランスで驚いたのは、エイジング分野の先進的なNPOが、営利企業向けのマーケティングの専門家を使って、テレビコマーシャルを製作したり、全米キャンペーンを行ったりする例が増えていることです。日本でいえば、たとえば長寿社会文化協会が、電通にテレビコマーシャルの製作を依頼して、全国キャンペーンを行うようなものです。

 

さらに興味深かったのは、コンフェランスの中で、NPOの人たちが、どのようにして効果的なソシアル・マーケティングを行うべきか、その手法を伝えるセミナーがいくつか開催されていたことです。私もその場に参加したのですが、どの参加者もセミナー講師に熱心に質問をしていました。

 

なぜ、いま、アメリカのNPOの人たちは、営利企業が行っているのと同様のマーケティング活動を行うようになってきたのでしょうか。

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シニアについての「知の共同作業場」

スマートシニア・ビジネスレビュー 200336 Vol. 26

imagesCA9SE0P4_シカゴ来週3月12日から16日までシカゴでNational Council on the Aging (NCOA) American Society on Aging (ASA)の共催による、年に一度のジョイント・コンフェランスが開催されます。この集まりは、アメリカ人を中心に、シニアビジネス分野の関係者がのべ4千人参加するもので、その規模と内容において日本では例のないものです。

 

5日間の会期中に、多くのキーノートレクチャー、ツアー、展示会などが開催されます。ITバブルの頃は、この手のコンフェランスや展示会があると、日本の旅行会社が「○○視察団」と銘打って、数十人規模で押しかけたものでした。最近は長引く不況の影響もあり、視察団の数も激減しており、今回のジョイント・コンフェランスに対してもそのような動きはないようです。

 

しかし、仮に、視察団としてこのようなコンフェランスに参加し、キーノートレクチャーや展示会に参加したとしても 恐らく大した情報は得られないでしょう。

 

なぜなら、本当に有益な情報は「ワークショップ(Workshop)」にあるからです。 ここに参加しなければ、本当の意味で「参加」したことにはならないのです。

 

アメリカにおける、このワークショップとは、一体、どのようなものなのでしょうか?

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