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なぜ、年を取ると昔なじみのものが恋しくなるのか?

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中高年男性"不感症"の予防薬

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003530 Vol. 30

サラリーマン私は縁あって銀座に事務所がある。最近、そのすぐそばのギャラリーで、画家の堀文子さんの展示会があった。堀文子さんの絵を見たのは初めてだった。84歳を超えて、なおスケッチブックを片手に絵を描き続ける堀さんのファンは多い。先日のテレビ番組「徹子の部屋」にも出演されていた。

ギャラリーといわれる所にこれまであまり縁がなかった。しかし、行ってみて驚いたのは、大勢の人がひっきりなしに訪れ、身動きができないほどの大盛況だったことだ。しかも、来場者の8割近くが50代から60代の女性グループだったことも驚きだ。

 

銀座の昼は中高年の女性が目立つ。銀座といえば「ショッピングの街」のイメージが強い。老舗やブランド店が、大通りから脇の小道まで、実に多くのバリエーションをなしている。しかし、銀座は実はショッピングだけの街ではない。小さな画廊やアート・ギャラリーが、街の至る所に隠れ家のようにある。そして、今回のような小さな展示会が毎日のようにおこなわれている。街全体が「小さな美術館」の集合体だ。そして、その小さな美術館への来訪者の大半が中高年の女性である。

 

平日の昼間は、会社勤めの男性はなかなか顔を出しにくいだろう。しかし、退職した男性であれば、時間の面では不可能ではない。事実、ごく少数だが、年配の男性の姿も見られた。しかし、絶対数において男性が圧倒的に少ない。これはどうしてだろうか。

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映画「アバウト・シュミット」に見る退職後の現実

スマートシニア・ビジネスレビュー 200359 Vol. 29

アバウト・シュミレット冒頭の退職シーンから最初の数分間を見て日本の多くの中高年の人は驚くことでしょう。映画に出てくるのが、あまりに「日本的」なシーンの連続だからです。アメリカにも「サラリーマン」生活が存在すること、そして大企業に長く勤めた人が、定年退職後に直面する課題に日米で大きな違いがないことを実感します。

 

この映画は、前回触れたAARPのThe Magazine最新号でも「2003年に成長する映画」の筆頭に挙げられています。アメリカの年長者たちにも共感を持たれている証拠でしょう。しかし、この映画を「アメリカ人による、アメリカでの、日本によく似たサラリーマン退職者による自分探しの映画」とみなすのは、余りに惜しい気がします。

 

近年のハリウッド映画はCGの発達で背景シーンは微細になった反面、ストーリーが単純化し、つまらないものが多いと思っていました。よい映画というのは、いろいろな解釈が可能な「複線的なメッセージ性」をもっています。そして、見る人間の立場や見るタイミングによって、豊かな想像を掻き立ててくれる力があります。

 

この映画は、久々にその典型です。それを理解するカギは、ジャック・ニコルソンという名優の起用にあります。

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変貌するAARPは何を目指しているのか

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003413 Vol. 28

AARP_2AARPとは、アメリカの50歳以上の会員3千6百万人を有する世界でも他に例のない巨大NPOです。AARPは「社会福祉と商業主義とが混在した稀有な団体」といわれます。各種保険や旅行商品に関する全米最大の販売者としての顔もあれば、ワシントンで最も恐れているロビー団体としての顔もあります。

 

その規模の巨大さ、社会的影響力の大きさから日本の企業、NPOからも注目されており、AARPを訪問する外国人のうち最も多いのが日本人とのことです。しかし、そのわかりにくさから、多くの日本人が訪問しているにもかかわらず、活動の全貌を把握している人はきわめて少ないようです。

 

そのAARPが、この春から大きな方針変更を行いました。

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営利企業的「ソシアル・マーケティング」の時代

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003324 Vol. 27

2コトラー_先日シカゴで開催されたNational Council on the Aging (NCOA) American Society on Aging (ASA)のジョイント・コンフェランスでは、多くの新しい出会いとともに、新しい動きに触れることができました。

 

なかでも頻繁に聞かれたキー・ワードの一つが、「ソシアル・マーケティング(Social Marketing)」。

 

この言葉自体は、70年代に有名なコトラーが使って以来存在するもので、政府、教会、学校、病院などの非営利組織によるマーケティングのことをいいます。

 

しかし、今回のコンフェランスで驚いたのは、エイジング分野の先進的なNPOが、営利企業向けのマーケティングの専門家を使って、テレビコマーシャルを製作したり、全米キャンペーンを行ったりする例が増えていることです。日本でいえば、たとえば長寿社会文化協会が、電通にテレビコマーシャルの製作を依頼して、全国キャンペーンを行うようなものです。

 

さらに興味深かったのは、コンフェランスの中で、NPOの人たちが、どのようにして効果的なソシアル・マーケティングを行うべきか、その手法を伝えるセミナーがいくつか開催されていたことです。私もその場に参加したのですが、どの参加者もセミナー講師に熱心に質問をしていました。

 

なぜ、いま、アメリカのNPOの人たちは、営利企業が行っているのと同様のマーケティング活動を行うようになってきたのでしょうか。

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シニアについての「知の共同作業場」

スマートシニア・ビジネスレビュー 200336 Vol. 26

imagesCA9SE0P4_シカゴ来週3月12日から16日までシカゴでNational Council on the Aging (NCOA) American Society on Aging (ASA)の共催による、年に一度のジョイント・コンフェランスが開催されます。この集まりは、アメリカ人を中心に、シニアビジネス分野の関係者がのべ4千人参加するもので、その規模と内容において日本では例のないものです。

 

5日間の会期中に、多くのキーノートレクチャー、ツアー、展示会などが開催されます。ITバブルの頃は、この手のコンフェランスや展示会があると、日本の旅行会社が「○○視察団」と銘打って、数十人規模で押しかけたものでした。最近は長引く不況の影響もあり、視察団の数も激減しており、今回のジョイント・コンフェランスに対してもそのような動きはないようです。

 

しかし、仮に、視察団としてこのようなコンフェランスに参加し、キーノートレクチャーや展示会に参加したとしても 恐らく大した情報は得られないでしょう。

 

なぜなら、本当に有益な情報は「ワークショップ(Workshop)」にあるからです。 ここに参加しなければ、本当の意味で「参加」したことにはならないのです。

 

アメリカにおける、このワークショップとは、一体、どのようなものなのでしょうか?

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新市場の見つけ方

スマートシニア・ビジネスレビュー 200327 Vol. 25

images_カーブス_アメリカ2肥満大国アメリカは、その裏返しとしてフィットネス大国でもあります。フィットネスクラブの市場規模は約15千億円で、日本の5倍。会員数は33百万人で、日本のほぼ10倍。多くのクラブがひしめき、市場は飽和状態に見えていました。

 

しかし、ここ数年爆発的に店舗を増やし、現在、アントレプレナー誌の最速成長フランチャイズの第一位となっているフィットネスクラブがあります。その名前は「カーブス」。最近世界最大のフィットネス・フランチャイズとしてギネスブックにも登録されました。

 

アメリカには約1万8千店のフィットネスクラブが存在します。しかし、何とその28%にあたる5千店がカーブスなのです。さらに、今年の6月までにさらに千店のフランチャイズが開店するとのこと。つまり、4時間に1店の割合で新規フランチャイズが増えていく計算です。

 

しかも、驚くべきことに、顧客の平均年齢は50歳。なかには、100歳の人が通っている店もあります。従来型クラブの平均年齢が25歳なのと対照的に中高年が多いのです。

 

今年の1月に社名変更するまでの旧社名は「カーブズ・フォー・ウーマン」。

実は、カーブスは、女性専用フィットネスクラブなのです。

 

いったい、カーブスは、どのようにして中高年女性の心をつかんだのでしょうか?

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百歳のピアニスト

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003115 Vol. 24

imagesCAP0U05R_ミエチスラフ・ホルショフスキー出版不況といわれる中で、昨年120万部売れた「生き方上手」の著者 日野原重明さんが、90歳を越えた今も現役の医師として活躍されていることはよく知られています。

 

しかし、上には上がいるもの。約11年前の1992年3月に百歳のピアニストを記念するコンサートがアメリカで企画されました。

 

ただし、これは百歳の記念に親戚・友人が集まって演奏会を開くのではありません。百歳でなお現役のプロのピアニストが、音楽の殿堂カーネギー・ホールで、譜面なしに2時間ピアノを弾きとおすというものでした。

 

そのピアニストの名は、ミエチスラフ・ホルショフスキー。ポーランドのリヴォフ(現ウクライナ)生まれのこの人は、戦前ソリストとして活躍し、チェロの神様パブロ・カザルスとの邂逅を得た後、カザルスの良き共演者としてその名を馳せた知る人ぞ知る伝説の大ピアニストです。

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シニアエンジェルの"浄財"が起業家を育む

スマートシニア・ビジネスレビュー 2002129 Vol. 23

images_出光佐三一般にベンチャーキャピタル(VC)は創業を目指す起業家への最初の資金提供者とみなされています。しかし、相応の売上高がある、あるいは社会的注目度が高いなど「ある程度の実績・期待値」がない企業には通常VCは投資しません。

 

したがって、創業1年以内程度のスタートアップ企業に対するVCからの投資は極めて少ないのです。会社立ち上げ期で最も資金的支援を必要とする時期に投資されにくいというのが日本のベンチャービジネス立ち上げ期の皮肉な現実です。

 

このようなスタートアップ企業に対して、個人投資家(エンジェル)とのお見合いの場を通じて出資機会を作る動きが盛り上がっています。東京青山に本部を置く任意団体の日本エンジェルズ・フォーラム(NAF)がその中心。NAFは日銀出身でIMFや国際決済銀行に勤務経験をもつ井浦幸雄さん個人のパソコンネットワークから始まった草の根グループです。

 

エンジェル投資家には60代、50代のシニア層が多く、増加しているのが特徴です。最近のNAFによる調査では、エンジェル100人による過去5年間の投資総額は14億円。つまり一人あたり1400万円投資したことになります。

 

総務省「平成12年貯蓄動向調査」によると、日本人の年齢別金融資産残高は65歳以上で平均2500万円。一方、投資家の金融資産高は3000万円未満の層が44%と最大となっています。意外なことにエンジェル=スーパーリッチというわけではないのです。

 

そのような「ほぼ普通の人たち」が保有する個人金融資産の約半分をスタートアップ企業に投資していることになります。

 

なぜ、スーパーリッチでないシニアがエンジェル投資をするのでしょうか?

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団塊世代は引退するか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 20021118 Vol. 22

imagesCAS51N8E_soho_2_1先週の某週刊誌で「団塊世代が引退する日」いうタイトルの特集がありました。

 

「定年後」「第二の人生をいかに過すか」の類の書物、記事は以前からいろいろありましたが、最近とりわけ団塊サラリーマンの「引退後」を扱うものが目立つ気がします。団塊世代が人口のボリュームゾーンであり、市場における影響力が大きいと思われているからでしょう。

 

一方、アメリカには日本の団塊世代にあたる「ベビーブーマー世代」が存在します。ただし、団塊世代が47年生まれから49年生まれの人たちを呼ぶのに対して、ベビーブーマー世代は47年生まれから64年生まれの人たちのことを呼びます。

 

この世代の人数は7千6百万人と巨大で、彼らの市場動向は、日本での団塊世代に対する扱い以上に多くの市場関係者が注目しています。

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フラットな関係性でのリーダーシップ

スマートシニア・ビジネスレビュー 20021022 Vol. 21

imagesCA4WAK0D_ハートフォード_2少し間があいてしまい、申し訳ありません。実は先月下旬から先週まで久しぶりにアメリカに滞在しておりました。久しぶりのアメリカは円安が進み、ガソリン以外の全ての物価が高く感じられました。

 

しかし、閉塞感が漂う日本と異なり、スケールの大きいアメリカでの滞在はいつもながら大変爽やかです。そして、今回の滞在は多くの素晴らしい人々との出会いに恵まれ、実り多いものとなりました。

 

その中で印象に残ったものの一つが、コネティカット州のある団体です。興味深いのは、コミュニティのリーダーとして活躍してもらうことを目的に、退職シニアに対して「リーダーシップ教育」を実行していることです。

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