たとえ何もないように見えても、必ず差別化はできる

スマートシニア・ビジネスレビュー 2011年7月11日 Vol.155

20110701コアさぽーた会議27月1日、東京・表参道の新潟館ネスパスで開催された見附市コアサポーターミーティングに出席しました。このミーティングは、首都圏に住む見附市出身者あるいは見附市に縁のある方が、見附市のPR活動をお手伝いするものです。

このミーティングに参加しようと思った理由は二つあります。一つは、私の実家が見附市にあり、昨年12月に見附市で講演したことが縁で関わりができたため、ふるさとへ貢献できれば、というのが理由です。

もう一つは、噂の久住時男・見附市長(写真左・右は私)とお話したいと思ったからです。

見附市は人口4万3千人、新潟県のほぼ中央に位置する小さな地方都市です。かつては隣の旧栃尾市(現長岡市栃尾)と並んで繊維産業の町でした。しかし、高度成長期の終焉とともに、国外への工場移転で空洞化が進み、それに代わる基幹産業が見当たらない日本の地方都市の典型でした。

コアサポーターへの就任を依頼されたものの、見附市にこれと言った名所も名産も記憶にない私は、いったい何をアドバイスすればよいのかと思っていました。

ところがどっこい、ミーティングで報告を聴くと、「見附市にこんなところがあったの?」という良い意味で想定外の連続でした。

mitsuke-english-gardenたとえば、見附市には一日3500人が訪れる素晴らしいイングリッシュガーデンがあること。人口に比べて数多くの料亭がいまでも存在し、そこで造られる料亭の味を通販していること。コシヒカリのオーナー制度があり、都会から田植えや稲刈りに来て交流していること、など多くの新たな事実を知りました。

こうした動きは、私の勉強不足で知らなかったことばかりですが、その大半が久住市長就任後に生み出されたものなのです。「地方自治体は首長がすべて」とよく言われますが、この言葉がまさに当てはまるのが見附市でしょう。

それにしても、この何の変哲もない、特色もないと思われる見附市で、あの手この手で名所や特産物を生み出していけるのは何故なのか。それに興味を持った私は、懇親会の場で久住市長にいろいろとお尋ねしました。すると、市長になる前は、長年商社で7年の香港駐在を含む海外でのビジネス経験が豊富なこと、ビジネスの種を見つけ、育てていく経験が豊富なことを知って合点がいきました。

「何もないところから新しいものをつくりだすのが面白いんですよ」

という久住市長の話を聴いて、長年新規事業の企画・立ち上げに携わっている私と相通じるものを感じました。

しかし、新規事業の立ち上げは、言うは易し、行うは難し。実際に取り組んで事業を軌道に乗せるのは、決して楽な道のりではありません。それでも、こうした言葉を口にできるのは、市長就任後、着実に積み上げてきた実績があるからに他なりません。

何の変哲もない、特色もないと思われる見附市、と書きました。しかし、実はこういう先入観こそが、新規事業を立ち上げる際の最大の敵なのです。私自身がその専門家でありながら、自分の地元については、そうした先入観にとらわれていたなあ、と反省しました。

“たとえ何もないように見えても、必ず差別化はできる”

このことを再認識できたコアサポーターミーティングでした。

 

参考情報

ビジネス現場で直面する「7つの壁」

見附市 市長のちょっとコラム

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