加速するシニアシフト 超高齢社会はビジネスチャンスの宝庫だ!

Ace 2013年夏号 特集─どうなる? シニア市場

エース_2013年夏号_表紙_2日本は高齢化率世界一の超高齢社会。超高齢社会は、さまざまな課題を喚起するが、産業界が期待するのはビジネスチャンス。団塊1期生が65歳を超え、大量退職することにより、大きな市場が生まれるとの期待もあり、このシニア市場をターゲットとした「シニアシフト」が加速している。市場攻略のヒントを、シニアビジネスの第一人者である村田裕之氏に伺った。

 

「シニアシフト」の本番が始まった

 

シニアビジネスブームは、数年ごとに起こっています。2007年には、まだ60歳定年の企業が多く、ライフステージが変わる団塊世代を期待してのブームでした。しかし、これは一過性のもので終わりました。

 

その原因は、大騒ぎされた大量退職が起こらなかったことです。団塊世代の半分以上は女性であり、60歳になる前にすでに退職していたこと。そして、男性は、定年延長を選択し、給料が下がりながらも雇用を継続していたからです。企業の市場参入も様子見程度のものが多く、成功モデルをあまりつくれませんでした。

 

しかし、今回の動きは5年前とは違った様相を呈しています。多くの業種の企業が本腰を入れて参入し始めました。若者市場、ファミリー市場から、シニア市場へと軸足を移し始めているのは、今後、長期にわたって進行することが確実な、超高齢社会への真剣な対応を迫られているからです。

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G.G世代という呼び方の違和感

スマートシニア・ビジネスレビュー 201365Vol.194

title-gg531日放送のTBSテレビ「ひるおび」では、

イオングループが注力している「グランド・ジェネレーション」が題材として取り上げられていました。

 

ただし、この「グランド・ジェネレーション」を

G.G世代」と呼んでいることに違和感があります。

 

番組でも「G.Gって“ジジイ”みたい」との声が

多くの人たちから挙がっていました。

 

この意味でも違和感はあるのですが、

私が感じるのは単純に

言語の「文法」としての違和感です。

 

G.GとはGrand Generationの略であり、

Generationは世代と言う意味です。

 

したがって、G.G世代」と呼ぶと、

「グランド・世代・世代」となり

馬から落ちて落馬する、と同様の

重言になってしまうのです。

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世代特有の嗜好性をいかにして消費につなげるか?

販促会議7月号 連載 実例!シニアを捉えるプロモーション 第五回

hansokukaigi1307シニア本人の「世代特有の嗜好性」が消費行動に影響することがある。今号は「世代特有の嗜好性」を消費につなげるための勘所を整理する。ただし、この「世代効果」だけに特化したマーケティングは必ずしも有効ではないので要注意だ。その理由は、「世代特有の嗜好性」が消費行動に反映されるのは、前回までに述べた他の要素が変化する時だからである。

 

1. ターゲット世代の幼少期から大学時代までの文化・世相を知る

 

世代特有の嗜好性の多くは20歳までの文化体験(世代原体験)で形成される。世代原体験には食生活、文学、音楽、映画、漫画、テレビ番組、ファッション、スポーツなどがある。各世代の幼少期から20歳までの文化・世相を知っておくと当該顧客と接する時の消費行動を理解する一助になる。

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How Robots Are Changing the Way We Age

201353The Fiscal Times(電子版)

imageアメリカのThe Fiscal Times(電子版)に掲載のHow Robots Are Changing the Way We Age(ロボットは私たちが年を取る方法をどのように変えようとしているのか)という記事に私のコメントが引用されました。

 

記事全体はアメリカの高齢社会にロボットがどのような役割を果たせるのかという内容です。多くの国がそうであるようにアメリカも日本がこの分野のリーダーであると見ており、とりわけ介護ロボットへの関心は高いものがあります。

 

というのは、アメリカも日本同様、人数の多いベビーブーマーが高齢者の仲間入りをしつつあるからです。アメリカのベビーブーマーの定義は1946年生まれから1964年生まれ。日本よりも年代が広く、かつ人口が多いことから総勢7,800万人の人数が存在します。

 

この莫大な人数の人たちの健康状態をどう維持するか、健康状態が悪化した時、誰が、どのように支えるのかについては国としての方針があまりはっきりしていないのが現状です。

 

先日シンガポールで開催されたAAIF2013でも議論しましたが、超高齢社会になると何がどうなるのかという現実に最も理解しているのは日本です。日本での試行錯誤は高齢化するアメリカでも役に立つのです。介護ロボットの分野は、その象徴的な部分と言えましょう。

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日本発の対認知症療法のドキュメンタリー映画、アメリカで最高賞受賞

201349American Documentary Film Festival(アメリカ)

アメリカンドキュメンタリー映画祭受賞48日(日本時間49日)、アメリカ・カリフォルニア州パームスプリングで開催されたAmerican Documentary Film Festivalで、日本が生んだ対認知症療法「学習療法」のアメリカでの実証を記録した仙台放送制作のドキュメンタリー映画Do You Know What My Name Is?(私の名前、わかりますか?)」が、同映画祭最高賞の「最優秀観客賞(外国作品)」を受賞しました。

 

同映画祭では、約1500の選考作品の中から選ばれた113作品が上映され、今回はアメリカ国内の作品1点と、外国作品2点の計3点が受賞しました。同映画祭で日本の映画が最高賞を受賞するのは初めてとのことです。

 

この観客賞は、上映時の観客数や反応、テーマや内容が最も観客の心を打った作品と評価されたものに与えられる賞だそうです。上映中には観客のすすり泣く声と時折の笑い声が絶えず、上映直後には拍手喝采、その後の質疑応答でも司会者が時間オーバーを告げても挙手が続くほどの盛況だったとのことです。

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アメリカでの認知症改善の物語、2つの国際映画祭での上映決定

2013325日 仙台放送

私の名前わかりますか東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターが深く関わっている活動をもとにした映画が、アメリカの二つの国際映画祭にノミネートされ、4月に上映されることになりました。

 

映画のタイトルは『Do You Know What My Name Is?』(ドゥー・ユー・ノー・ホワット・マイ・ネーム・イズ、私の名前をわかりますか?)。

 

来る43日から開催のクリーブランド国際映画祭(アメリカ・オハイオ州)と、44日から開催のアメリカンドキュメンタリー映画祭(アメリカ・カリフォルニア州)において主要な賞を競うコンペティション部門の候補作に選ばれ、正式上映されることになりました。

 

この映画は、スマート・エイジング国際共同研究センター長の川島隆太教授の研究結果をもとに日本で生まれた「読み・書き・計算」と「対面コミュニケーション」等によって認知症の改善を目指す取り組みを、仙台放送が約1年間、アメリカを舞台に取材したものです。

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スマート・エイジング社会とシニアビジネスの役割

2013323日 ビジネスモデル学会2013春季大会

bma323日に東京大学本郷キャンパス工学部で開催されるビジネスモデル学会での特別講演に登場します。

 

私の講演のタイトルは「スマート・エイジング社会とシニアビジネスの役割」。拙著「スマート・エイジングという生き方」で紹介しているエイジングについての考え方を中心に、超高齢社会の課題解決のためのシニアビジネスの役割についてお話しするつもりです。

 

一方、この学会全体のタイトルは「エイジレス社会のビジネスモデル」だそうです。エイジレス(Ageless)という言葉をマーケティングの世界に初めて導入したのは、アメリカの著名なコンサルタントで、私の親しい友人であった故・デイビッド・ウルフです。

 

彼が1990年に出版した「Serving the Ageless Market」という著書でその詳しい考えが述べられています。その邦訳本が中央法規出版から「エイジレスマーケット-シルバーマーケット攻略のための戦略」というタイトルで出版されています。

 

一方、このAgelessという言葉の使い方には注意が必要だと考えています。Agelessとは、文字通り「年齢がない、年齢に無関係な」という意味です。このため、ウルフが著書のタイトルにしたAgeless Marketというと、「年齢に無関係な市場」ということになります。

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03/17/2013 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

シニアの消費を促す知的新陳代謝モデルに必要なものとは?

2013310 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第72

image知的新陳代謝モデルでの時間消費

 

時間に余裕ができると、学ぶことに意欲を見せるシニアも多い。私が所属する東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターで始めた「スマート・エイジング・カレッジ」は100名の受講生のうち、半分以上が60歳以上の方である。公募したところ、350名を超える申し込みがあった。

 

一方、民間企業が運営するカルチャーセンターもシニア受講生が多い。学ぶという行為は、最も知的で楽しい時間消費だからだ。この「知的な時間消費」をモノ消費に結びつけられれば、コト消費からモノ消費への自然な流れができる。

 

これを狙って、カルチャーセンターとモノ消費とを結びつけようとする動きが増えてきた。だが、これも安直にやると売り手の狙いとは逆に機会損失の多いビジネスモデルに陥ってしまう。

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この10年でネット通販は急拡大 ますます増大するコールセンターの役割

IMプレス3月号 特集 好機あり!シニア・マーケット攻略法

I.M.press_2013年3月号_表紙_2シニアビジネスに参入する企業は増えているが、苦戦事例も少なくない。その理由はどこにあるのだろうか。シニア世代の特徴やニーズ、求められているコミュニケーション・スキルなどについて、『シニアシフトの衝撃』を著した村田 裕之氏にお話をうかがった。

 

■中長期的な視点でじっくり取り組むことが重要

 

――まず、村田さまとシニアビジネスとのかかわりについてお聞かせください。

 

村田:私は15年前からシニアビジネスに着目し、これにかかわる新規事業の企画・立ち上げ・支援を実践してきました。アクティブシニア、スマートシニアという言葉を作ったのも私です。

 

――お仕事をなさる中で、高齢社会の現状をどのようにご覧になっていらっしゃいますか。

 

村田:2010年の日本の人口構成を見ると、6065歳に山があり、1664歳の生産年齢人口よりも高齢者人口が増加する傾向にあります。

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韓国の新聞 Asia Todayにインタビュー記事が掲載されました

2013215Asia Today

asiatoday130215韓国のメジャー新聞のひとつ、Asia Todayに私へのインタビュー記事が掲載されました。

 

記事は私への面談インタビューと最新著「シニアシフトの衝撃」をもとに執筆されているとのことです。

 

日本以上に少子化が進む韓国でも、いよいよシニアシフトの波が押し寄せつつあり、関心が高まっているようです。

 

ちなみに、インタビュー後に次のQ&Aをメールで行っています。

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