団塊も65歳 あさって敬老の日

2012915日 朝日新聞 夕刊

朝日新聞_120915_夕刊_2団塊の世代が今年から、年金を受け取れる65歳になる。戦後の日本社会を築いてきた世代は、どんな「老後」を過ごすのか―。17日は敬老の日。

 

「育ジイ」で罪滅ぼし ■ 遊びに投資

 

「孫は本当にかわいいねえ」。東京都多摩市でタウン紙を発行する長谷川由富さん(65)は、3人の孫が遊ぶ姿に目を細めた。

 

「今度は何をして遊ぼうかと考えるのが楽しくて。プレゼントをあげて喜ぶ顔を見ると、また贈りたくなるんだよなあ」

 

仕事を理由に子育ては妻(65)に任せっきりだった。「父親らしいことをしてやれなかった」。孫とは月に1度会い、毎年夏は旅行にもいく。

 

電通が7月に発表した調査では、50代以上の男性が孫にかける金額は年間11万円。担当者は「若い時に見たアメリカのホームドラマのような仲の良い家族に憧れている」と分析する。

この投稿の続きを読む »

タグ


シニアのコト消費は「カフェ・ラウンジ」という幻想を捨てよ

2012年9月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第66回

平場ラウンジの例失敗しやすいシニア向けの「コト消費」ビジネス

 

「モノ消費」とは、消費財などの「商品の消費」である。それに対して、「コト消費」とは、モノ以外の目的による「時間の消費」だ。消費者にとっては、消費する時間が自分にとって何らかの価値があるかどうかが重要である。

 

ところが、商品・サービス提供者にとって重要なのは、消費者の時間消費機会をモノ消費機会につなげることだ。これができないと「コト消費」機会が単なるコスト要因になり、事業が長続きしない。シニア向けの「コト消費」ビジネスにはこのパターンが非常に多いので注意が必要だ。

 

時間消費には「定住型」と「回遊型」がある

 

「コト消費」は「時間消費」とも呼ぶ。時間消費には「定住型」と「回遊型」の二つのタイプがある。アメリカ・シカゴにある「マザー・カフェ・プラス」は、2003年に私が日本で初めて紹介したものだが、定住型時間消費の典型だ。

 

ビジネスのコンセプトは、退職者向けの「第三の場所」で、アメリカ版の老人クラブであるシニアセンターに代わる高齢者意識の薄いシニアの新たな居場所という価値を提唱して受けている。

この投稿の続きを読む »

タグ


書評:月刊シニアビジネスマーケット

月刊シニアビジネスマーケット20129月号

月刊シニアビジネスマーケット9月号_1209_表紙_2月刊シニアビジネスマーケット9月号に「スマート・エイジングという生き方」の書評が次のとおり掲載されました。

「脳トレ」の権威、医学博士・東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター教授の川島隆太氏と同特任教授、村田アソシエイツ代表の村田裕之氏との共著。

 

スマート・エイジングとは加齢による経年変化に賢く対応し、個人と社会が知的に成熟すること。同大の研究と実践は世界的に注目され、「学習療法」として導入、成果を上げている施設もふえている。前向きな高齢者をつくるヒントに溢れた話題の書。

この投稿の続きを読む »

タグ


日経社説「シニアが暮らしやすい街づくりを」への補足

2012829日 日本経済新聞

workout827日の日本経済新聞の社説「シニアが暮らしやすい街づくりを」には、私が関与している複数の活動についての説明がありました。しかし、記事の内容は短いせいか、意味が正確でないと思われるものがあったので、補足したいと思います。

 

まず、次のくだり。

 

「経済産業省新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会の報告書は、企業の提供する商品やサービスがシニアの不安を消す水準に達していないと指摘。流通、外食、薬局、フィットネス、病院、交通機関などが垣根を越え協力することで新ビジネスが生まれ、利用者の満足度も高まると提言する。」(出所:827日日本経済新聞社説)

 

これは私が委員として参加している懇談会が作成した報告書をもとに書かれていますが、「企業の提供する商品やサービスがシニアの不安を消す水準に達していない」わけではありません。

 

特に医療・介護の分野は規制が多く、個々の企業での取り組みでは限界があるので、関連する業界の各々企業同士が連携しやすいように、規制緩和を含めて支援するのが行政の役割である、というのが本報告書の趣旨です。

この投稿の続きを読む »

タグ


「広がる!“孫ビジネス”」

村田裕之Eレター 2012621Vol.40

こんにちは、村田裕之です。

 

65日の夕方から17日の夕方まで、

生涯2度目の「世界一周」海外出張を行いました。

 

日本からアメリカ西海岸、中西部、東海岸、

大西洋を渡ってイギリス・ロンドン、そして日本へ。

 

こう言うと楽しそうに聞こえるかもしれませんが、

実際はかなりハードです。

 

しかも、こうした東へ東への移動の連続は

常に強烈な時差ボケの連続で、

帰国して3日経過した今でも、まだ時差ボケ状態。

 

何度海外に行ってもどうにもならないこの時差ボケ。

どなたかよい解消法をご存知であれば教えてください!

この投稿の続きを読む »

タグ


これから有望なシニア市場とはどんな市場か?

村田裕之Eレター 2012年6月11日 Vol.39

こんにちは、村田裕之です。

 

これから有望なシニア市場の一つは、ずばり

『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、

旧態依然とした「不(不安・不満・不便)が多い市場」です。

 

例えば「補聴器」は、その一例です。

補聴器は最近いろいろな形態が増えてきましたが、

利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、

依然値段が高いのが現状です。

 

そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、

聞き取りにくく、長時間利用していると

耳鳴りや頭痛がすると言われます。

 

繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると

不具合が出やすいのです。

この投稿の続きを読む »

タグ


超高齢時代到来、シニア市場はこれからどうなる?

2012年613 福岡日経懇話会4月例会レポート

日経懇話会会報表紙●誤解が多いシニア市場

 

「2007年問題」というのがありました。皆さん、覚えていらっしゃいますか。ちょうど5年前、団塊世代の一番年長の方が60歳になると、一斉に定年退職されて世の中がひっくり返る、それが「2007年問題」と言われました。ところが、あまり変化がなかった。なぜかというと多くの方がリタイしなかったから退職せずにそのままずっと仕事を続けて今に至っています。ところが5年たって今度は65歳。今度こそ退職だということで、また注目されています。

とはいえ最近の傾向は、皆さんそれでもまだリタイしないで、何らかの形で仕事を続けたいという方が増えています。年配者があまり長く会社に居続けると、若い者の雇用はどうなるんだという話もあるのですが、私はむしろ逆だと思います。力のある方はどんどん仕事を続けて、新しいビジネスを作っていただいて、そして、若い人たちの雇用の受け皿も作ってもらう。そうすれば双方のメリットになます。

シニア市場単に「団塊世代」だけの市場ではありません。もう日本全体の高齢化が進んできて、いろいろなところで目に見えるようになってきた。また日本だけの市場ありません。先週、私はシンガポールにおりました。中国、シンガポール、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドあらゆる国・地域からビジネスマンが集まって、高齢化に伴う投資機会、ビジネスはどうなるのか議論して来ました。世の中全体高齢化を何とかビジネスチャンスにしたいという機運が高まってきたのが、今年かと思います。

まずシニア市場がどのような特徴をもつ市場かを整理したうえで、本題の話をしたいと思います。

この投稿の続きを読む »

タグ


有望なシニア市場の見つけ方

2012年6月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第63回 

半歩先の団塊_シニアビジネス120610_2シニアビジネスの基本は「不」の解消

 

一つの新しい商品・サービス市場が立ち上がると、その商品・サービスに満足しない顧客が必ず出現する。これは多様な価値観をもつシニアは、限られた商品・サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっているからである。

 

既存の市場が一見飽和しているように見えても、何らかの「不(不安・不満・不便)」をもっている人は意外に多いものだ。したがって、こうした人たちの「不」の内容を具体的に突き止め、それらの「不」を解消する商品・サービスを提供すれば新たなビジネスになりやすい。

 

これから有望なシニア市場とは?

 

これから有望なシニア市場とは、ずばり『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、旧態依然とした「不」が多い市場』である。

 

例えば「補聴器」は、その一例だ。補聴器は最近いろいろなバリエーションが増えてきたが、補聴器の利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、依然値段が高い。

 

そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、聞き取りにくく、長時間利用していると耳鳴りや頭痛がすると言われる。繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると不具合が出やすいのだ。

 

日本の団塊世代に相当するアメリカのベビーブーマーには、これから補聴器が売れるようになると言われている。なぜなら、ロックンロールを大音量で聴き続けてきたので、難聴予備軍が多いからだ。

 

また、スマートホンも同様の例だ。現状のスマートホンの実態は、全くスマートではない。シニアではない一般ユーザーでも使いにくい点が多々ある。入力しづらい、利用価値の低い機能のてんこ盛りで、かつて携帯電話が辿った道を繰り返している。

この投稿の続きを読む »

タグ


「スマート・エイジングという生き方」上梓に際して

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012522Vol.177

smart_ageing_way261日に14か月ぶりに新著を上梓することになりました。

 

私の所属する東北大学加齢医学研究所

スマート・エイジング国際共同研究センター所長の

川島隆太教授との共著です。

 

タイトルは「スマート・エイジングという生き方」。

「年を重ねるのが楽しくなる!」という頭書きがついています。

 

なぜ、私たちがこの本を書こうと思ったのか。

 

第一の理由は、私たちが提唱している

「スマート・エイジング」の理念を

書物の形で正確にお伝えしたかったからです。

 

第二の理由は、アンチエイジングなどという、

とんでもない言葉がまかり通っている現状に対して

きちんとモノを申し上げたかったからです。

この投稿の続きを読む »

タグ


エイジフレンドリー(高齢者にやさしい)商品の落とし穴(上)

2012年3月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第60回

半歩先の団塊_シニアビジネス120310_2ここ数年、エイジフレンドリーという言葉が日本のみならず、多くの国で目につく。エイジフレンドリーとは、もとは英語でage-friendlyと表記する。直訳すると「年を取ることに対して親和性が高い」の意味で、日本では「高齢者にやさしい」と訳されることが多い。

 

エイジフレンドリーという言葉が最近目につく理由の一つとして、WHO(世界保健機関)が提唱するAge-friendly Cities(エイジフレンドリー・シティーズ)の動きが広がり始めていることが挙げられる。この動きは「高齢者にやさしい都市」というコンセプトに基づき、定められたガイドラインに従って市民参加型で街づくりを進めるものだ。

 

もう一つの理由としては、日本のみならず多くの国で高齢化が進み、これに対応した商品やサービス、店舗つくりやインフラ整備に対する意識が高まっていることも挙げられる。

 

こうした「高齢者にやさしい」モノ・サービス・インフラづくりの動きは今後ますます進展する社会の高齢化への対応策として歓迎すべきものである。その一方で「高齢者にやさしい」ことを一つの側面だけに偏りすぎると陥ってしまう落とし穴がある。

この投稿の続きを読む »

タグ


このページの先頭へ

イメージ画像