企業と消費者にとってのシニアシフトの意義とは?

2013110日 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第70

 

図1

企業にとってのシニアシフトの意義とは?

 

前号で企業活動のシニアシフトが日本中で進みつつあると述べた。このシニアシフトには、商品の売り手である企業、商品の買い手であるシニアの双方にとって、どのような意義があるのだろうか。

 

まず、企業にとっての意義は、先細る若年層ではなく、今後も増え続けるシニア層を自社のコア顧客にすることで、持続的な売上げ増・収益化が可能になることだ。これをいち早く実行している業界の例としてコンビニ業界が挙げられる。

 

従来、コンビニは「近くて便利だが値段が高い」というイメージが強く、主な顧客層は長い間若い男性で、シニアや女性は少数派だった。

 

ところが、ここ数年シニアや女性の来店者の割合が増えている。国内コンビニ最大手セブン‐イレブン・ジャパンの来店客(1日1店舗当たり平均客数)の年齢別構成比の年次変化を見るとそれがよくわかる。

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「不」に目を向けて

201313日 東京新聞 特集 長寿で経済ひらく

東京新聞130103日本で拡大する高齢者市場で成功するための秘訣は何か。高齢者を対象としたビジネスの現状に詳しい村田アソシエイツ(東京都港区)代表で、東北大特任教授の村田裕之さん(50)に今後の展望と課題を聞いた。

 

団塊世代の多くが二〇一二年に六十五歳を迎え、企業は高齢者向けビジネスヘのシフトを急いでいる。高齢者市場は、若年層に比べて多種多様なニーズがある小さな市場の集合体といった特徴がある。従来の大量生産・大量流通のやり方では通用しない場合が多い。新規に高齢者ビジネスを立ち上げたものの、ここで戦略を誤って失敗したケースは多い。

 

高齢者ビジネスで重要な視点は、高齢者が抱える健康や経済にかかわる三つの「不」に目を向けることだ。これは「不安」「不満」「不便」を指す。これらを当事者の立場に立って解消することが重要となる。

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まだまだ開拓の余地あり!「団塊・シニア市場」はこうして攻める

ニュートップリーダー 20131月号

ニュートップリーダー2013年1月号_表紙_2  少子高齢化が進むなか、有望視されるシニアマーケット。だが、「お年寄り向け」の商品やサービスを投入すればよいと画一的に捉えてしまい、失敗する企業も少なくない。今後、本格的に団塊世代が消費の主役となるこの市場をどう攻略すべきか、シニアビジネスの第一人者が解説する。

 

ご存じのように「団塊世代」とは、第一次ベビーブーム世代である一九四七(昭和二二)年〜一九四九(昭和二四)年生まれの約八〇〇万人のことを指します。そのトップランナーが六〇歳を迎えた五年前、二〇〇七年問題として一斉退職による労働力不足が懸念される一方で、退職金を受け取った彼らがどのような消費行動をとるのか、大いに期待されました。

 

実際には、企業に対する六五歳までの雇用継続義務もあり、全員が一斉に退職したわけではなく徐々にリタイアが進んだのですが、彼らが六五歳に達したことを受けて、改めて「団塊・シニア市場」に注目が集まっています。この五年の間に経済の不透明感は強まり、シニア世代にとっても年金、介護などへの不安が増し、いまでは七〇歳過ぎまで働き続けたいと考えるシニアが七割を超えています。

 

このような状況を踏まえながら、本稿では、これからのシニアビジネスの着眼点と攻略法について、事例を挙げつつ考えていきます。

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生活圏を狙う「徒歩15分」に潜む商機

20121212日 日本経済新聞 シニアが拓く 消費の実像

日経121212日経新聞1面の「シニアが拓く 消費の実像」のコーナーの冒頭で、次の通り私のコメントが掲載されました。

 

「元気な高齢者にとって、心理的に歩くことが苦にならないのは15分。距離にすると1キロメートル。足に衰えを感じると、700メートル程度に縮まる」。シニアの消費行動に詳しい東北大学の村田裕之特任教授(50)は指摘する。

 

この記事では、スーパー「エコス奈良橋店」、女性専用フィットネスクラブ「カーブス戸越」、コンビニエンスストア「ローソン」などの事例を挙げ、店舗の立地、売り場のデザイン、商品の小口化、商品の形態が高齢者仕様となってきていることを指摘しています。

 

これを私の言い方では「企業活動のシニアシフト」。企業がターゲット顧客の年齢構成を若者中心から高齢者中心へシフトすることです。いま、こうした「企業活動のシニアシフト」が日本中で加速しているのです。

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書評:シニアシフトの衝撃 村田裕之著

20121210日  シルバー産業新聞 今月のおすすめ書籍

シルバー産業新聞121210_書評_2本紙連載でもおなじみ、村田裕之氏の新著。社会の高齢化が進み、人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へとシフトする「シニアシフト」。

 

この流れをつかみ、今後のビジネス展開に活かすため、様々なシニア向け事業をプロデュースしてきた筆者の経験に基づいた、これまでの「シニア市場」のとらえ方とは違うシニアビジネス展開の指針を提起する。

 

拡大が期待されるシニア向けのモノ、サービスの市場。しかし筆者は、シニア市場は一括りにできるようなマス・マーケットではなく、「多様なミクロ市場の集合体」だと指摘。そのため、従来のような大量生産・大量流通によるマス・マーケティングとは違ったアプローチが必要と説く。

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超高齢化社会でのビジネスを指南『シニアシフトの衝撃』

20121126日 保険毎日新聞 新刊紹介

homai121126保険業界の専門紙、保険毎日新聞の新刊紹介コーナーで、新著『シニアシフトの衝撃』の書評が掲載されました。

 

余談ですが、今週6日に再保険業界の大手、スイス再保険会社主催の講演会で講演することになっており、保険業界のシニア市場に対する関心の高さを改めて感じます。

 

以下は書評の全文です。

 

いま、産業界では 「シニアシフト」が加速している。高齢化が進む日本社会では、従来のように若者やファミリー層のみをターゲットにしていたのでは生き残れないようになってきている。しかし同時に、シニア市場をターゲットにした取り組みを続けているが苦戦している企業も多い。これまでのマーケットとは根本的に異な点が多いためだ

 

本書は、14年にわたって数々の案件に直接かかわってきた著者が、その体験をもとに、シニア市場をマーケットにするに当たっての留意点や事業成功の勘所、市場に関する洞察などを説くもの。

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新刊:シニアシフトの衝撃~超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法

20121119日刊工業新聞

日刊工業新聞121119_書評_2

日刊工業新聞11月19日号の新刊書評欄に「シニアシフトの衝撃」を取り上げていただきました。以下はその内容です。

 

シニアシフトは時代の流れであり、待ったなしであるというのは当然のこと。シニア層は拡大、若年層は減少するのが明らかだからだ。しかしながら、分かっていても行動できない企業は多く、行動しても苦戦しているところも多い。

 

そこで、少子高齢化や人口減少社会という危機をビジネスチャンスに切り替えるための方策として、まずシニアシフトのインパクトを説明し、シニア市場に対する洞察力と市場進出のための実践的なヒントを示した。

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台湾の大学主催の国際コンファレンスで講演します

International Conference of Wellness and Leisure Industries for Seniors

P1010976-21110日に台湾・台北市で開催されるInternational Conference of Wellness and Leisure Industries for Seniorsで講演します。
写真:台北市のはずれの神社でブラブラしている高齢者たち

この国際コンファレンスは、台湾の
Fu Jen Catholic University College of Managementが主催するもので、テーマは日本語に訳せば「シニアのための健康とレジャーに関するコンファレンス」です。

 

私の講演タイトルは「The Smart Ageing Way: Japanese Experiences for Super-Ageing Societies。日本語に訳せば「スマート・エイジングという方法:超高齢社会における日本の経験」です。

 

台湾で講演するのは初めてなのですが、今回は通常の講演依頼よりも嬉しい理由があります。それは、この講演依頼が来たのが10月初旬であること。つまり、台湾の目の先にある尖閣諸島での係争が発生してから大分時間が経過し、香港のみならず、台湾からも尖閣問題への抗議行動が出てきた後の依頼だからです。

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10/29/2012 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

ビジネスモデル そんなに甘くない女性客の獲得

仙台経済界 201211-12月号 特集 復興をけん引する 女性の力

仙台経済界2012_11-12月号_表紙_2常に新たな取り組みが不可欠

 

「市場のけん引役を見誤ってはいけない」と指摘するのは、東北大学加齢医学研究所スマートエイジング国際共同研究センターの村田裕之特任教授。同氏は「2010年の日本の人口の男女比をみると、70代でおよそ1280代でおよそ13となっており、絶対数が違います。この差は、平均寿命の長さの違いです」と分析する。

 

宮城県の男女年齢別の人口(総務省201110月1日現在、5歳階級別)を見てみると、50歳以上の各階級別人口は女性が男性を上回る。また50歳以上の人口の累計では、男性が46.9万人、女性は55.7万人で、女性が8万人以上多くなる。総数で見ても、男性113万人に対して女性が119.7万人だ。

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村田ゼミ「親が70歳を過ぎたら親子で考えるべきこと」を開講

2012107日 スマート・エイジング・カレッジ

sairc11月より私が担当でスマート・エイジング・カレッジ・ゼミナール第一弾「親が70歳を過ぎたら親子で考えるべきこと」をスタートする運びになりました。

 

本ゼミでは、拙著「親が70歳を過ぎたら読む本」(ダイヤモンド社)をテキストに、高齢期の親にかかわるトラブル予防のために親世代、子世代でどのようなことを考え、行動すべきかについて議論します。

 

拙著は、老人ホーム選び、相続トラブル、認知症による生活トラブルなど「高齢期の親に関わる諸問題」のトラブル予防と対処法をテーマ横断的にわかりやすく整理したもの。

もともとは、高齢の親を抱える現役ビジネス・パーソン向けに書いたものですが、高齢の方が読まれても「役に立つ」との評判をいただいております。

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