高齢契約者の認知症の増加にどう対応するか

保険毎日新聞 連載 シニア市場の気になるトレンド 1

自工会_いきいき運転講座_交増える高齢契約者と認知症

 

シニア層は若年層に比べ、とりわけ健康不安と経済不安が強い。このため、60代になって退職をきっかけに死亡保険を解約する代わりに、医療保障や介護保障に加入する例が多い。また、かつてアリコ(現メットライフアリコ)が「はいれます」という50歳以上でも加入できると保険商品を発売して以来、各社が追従した結果、シニア層の保険契約者が著しく増えた。

 

しかし、その結果、保険会社はいま新たな課題に直面している。保険契約者の高齢化が進み、多くの契約者が認知症になりつつあるのだ。本人による対応ができなくなり、トラブルが増えている。たとえば、本人に代わって保険会社に連絡してくるのが親族や介護事業者のヘルパーさんだったりする。なかには、遺品回収業者から連絡が来ることもある。

 

こういう場合の問題は、連絡者が契約者になりすましてきたり、親族でも契約者自身の意志と関係なく連絡してくる場合があることだ。これに対応して現場では支払いの過程で本人確認などの作業が増えている。こうした作業負担が増えると、保険会社にとってはコストアップ要因となり、看過できない。

この投稿の続きを読む »

タグ


シニアの財布はSNSで本当に緩むか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 20131113Vol.197

同行の士との旅行の例118日の日経朝刊・消費面に「シニアの財布SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で緩む 同年代で旅行/カメラ機種競う 趣味の仲間集い奮発」という記事が掲載されました。

 

記事の要旨は「旅行やスポーツなど、60歳前後の中高年が交流サイト(SNS)への参加をきっかけに趣味への支出を増やしている。インターネット上では同世代の同好の士を集めやすい。仲間で集まると、奮発する人もいる。資産が比較的多いとされるシニア世代の消費拡大につながりそうだ」とのことです。

 

しかし、実態はこの記事ほど単純ではないでしょう。

 

シニアの消費行動で重要なのは、対象とする商品・サービスに対する「信頼度」です。そして、SNSを介したやりとりでの、商品・サービスに対する信頼度とは「情報発信者の信頼度」に他なりません。

 

一方、情報発信者の信頼度は、「情報発信者の専門性」×「情報発信者との関係性」で高まります。

この投稿の続きを読む »

タグ


人はいくつになっても学び続けることで成長できる

322日 スマート・エイジング・カレッジ修了式と村田ゼミ最終回

懇親会322日午前中に昨年四月から始まった東北大学スマート・エイジング・カレッジ第一期生の修了式が行われました。その午後に私が担当したゼミの最終回を行い、夕方に受講生からの提案で、懇親会を開催いただきました。写真はその時のものです。

 

ゼミは、拙著「親が70歳を過ぎたら読む本」をテキストとしたものです。ただし、70歳を超えた人でも参加できるように「親が70歳を過ぎたら親子で考えること」というテーマ名にして、昨年11月からスタートしました。

 

「親が70歳を過ぎたら読む本」は、相続、介護、認知症、成年後見といった高齢の親に関わるトラブルをいかに予防するかというのがテーマです。これをもとに、ゼミでは毎回受講生が二人ずつ、こうした分野に関わるご自身の体験をプレゼンし、それをケーススタディとして皆で討論するというスタイルにしました。

 

主催者の自分が言うのも何ですが、このゼミのテーマは、決してわくわくする楽しいものではありません。しかもどのケースも個人のプライバシーに深くかかわるものであり、当初はこのゼミは本当に成り立つのか不安がありました。

この投稿の続きを読む »

タグ


この10年でネット通販は急拡大 ますます増大するコールセンターの役割

IMプレス3月号 特集 好機あり!シニア・マーケット攻略法

I.M.press_2013年3月号_表紙_2シニアビジネスに参入する企業は増えているが、苦戦事例も少なくない。その理由はどこにあるのだろうか。シニア世代の特徴やニーズ、求められているコミュニケーション・スキルなどについて、『シニアシフトの衝撃』を著した村田 裕之氏にお話をうかがった。

 

■中長期的な視点でじっくり取り組むことが重要

 

――まず、村田さまとシニアビジネスとのかかわりについてお聞かせください。

 

村田:私は15年前からシニアビジネスに着目し、これにかかわる新規事業の企画・立ち上げ・支援を実践してきました。アクティブシニア、スマートシニアという言葉を作ったのも私です。

 

――お仕事をなさる中で、高齢社会の現状をどのようにご覧になっていらっしゃいますか。

 

村田:2010年の日本の人口構成を見ると、6065歳に山があり、1664歳の生産年齢人口よりも高齢者人口が増加する傾向にあります。

この投稿の続きを読む »

タグ


“シニアシフト時代”の顧客接点 「対話力」を磨いた企業が勝つ!

月刊コンピューターテレフォニー 20132月号 CT Interview

月刊コンピューターテレフォニー2013_2月号4-1_2超高齢化社会に突入した日本。商品を見る目が厳しく、不快さ・不便さに対し敏感なシニアに通用する商品戦略、サービスとは何か。「従来、非合理とされてきたビジネススタイル、イマジネーションを喚起するようなコミュニケーションで絆を強める手法が必要」とシニアビジネスの見識者である村田裕之氏は指摘する。

 

――高齢化が加速するなか、消費者の動向や企業戦略にはどのような変化がみられますか。

 

村田 2012年は、団塊世代の最年長者が65歳に達する年でした。つまり、これから定年退職し年金生活に突入するシニアは加速度的に増えることになります。内閣府も2050年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上と推計しています。

 

人口動態の変化に伴い、消費動向も変化するはずです。例えば、少子化もあいまって、すでに大人用紙おむつの市場規模が、乳幼児用のそれを上回っています。老人ホームや介護ビジネスも活況です。

 

これらシニア特有のビジネスだけではなく、従来若者向けとされてきた商品・サービスにも、シニアシフトが進んでいます。例えば、ゲームセンターやファミリーレストランもシニアの利用者が増加傾向にあります。

この投稿の続きを読む »

タグ


高齢化対策に関する日本とスイスの専門家シンポジウム

2012523日-25World Demographic & Ageing Forum

saint-gallen

523日から25日までスイス・チューリッヒで開催される

WDA Forum Expert Symposium ”Demographic Ageing in Japan and Switzerland: Action through Exchange and Dialogue” に参加します。

 

 

このシンポジウムを主催するWorld Demographic & Ageing (WDA) Forum は、スイス東部のオーストリア国境に近いザンクトガレンにあるザンクトガレン大学に事務局を置く高齢化研究団体です。

 

私は2006年からWDAのアドバイザリー・ボードメンバーを務め、2006年、2007年に現地で講演する機会を頂きました。

 

今回のシンポジウムの特色は3つあります。第一に、高齢化対策を議論するために日本とスイス2か国の専門家が一同に会する初の試みであること。第二に、WDAからの呼びかけにより、日本側から高齢化問題の専門家が17人も参加すること。第三に、ザンクトガレン大学の修士課程の学生が発表するなど、若い世代も参加して高齢化対策について議論することです。

 

そもそも、なぜ、日本とスイスなのか?両国は地理的には互いに10000キロも離れていますが、実は驚くほど共通点があります。

この投稿の続きを読む »

タグ


05/04/2012 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

変貌するAARPは何を目指しているのか

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003413 Vol. 28

AARP_2AARPとは、アメリカの50歳以上の会員3千6百万人を有する世界でも他に例のない巨大NPOです。AARPは「社会福祉と商業主義とが混在した稀有な団体」といわれます。各種保険や旅行商品に関する全米最大の販売者としての顔もあれば、ワシントンで最も恐れているロビー団体としての顔もあります。

 

その規模の巨大さ、社会的影響力の大きさから日本の企業、NPOからも注目されており、AARPを訪問する外国人のうち最も多いのが日本人とのことです。しかし、そのわかりにくさから、多くの日本人が訪問しているにもかかわらず、活動の全貌を把握している人はきわめて少ないようです。

 

そのAARPが、この春から大きな方針変更を行いました。

この投稿の続きを読む »

タグ


このページの先頭へ

イメージ画像