高齢者という名称が消えていく

スマートシニア・ビジネスレビュー 2011928Vol.164

road-scholarアメリカの組織名称から「高齢者」をイメージする名称が消えている。

 

エルダーホステルという高齢者に有名なNPOがある。

55歳以上の人を対象に旅を通じて学ぶ機会を提供するというコンセプトで高齢者の新しい旅のスタイルを提案してきた。設立は1975年、今から36年前だ。

 

今も会社名はElderhostel, Inc.のままだが、

数年前にブランド名をRoad Scholar(道行く学者)に変更した。

顧客の世代が変わり、Elder(高齢者)という言葉が

商品に合わなくなってきたのだ。

 

50歳以上の会員3700万人を有し、

世界最大の高齢者NPOと呼ばれたAARP

以前の名称はAmerican Association of Retired Persons

日本語では全米退職者協会と呼ばれていた。

 

しかし、数年前に正式名称を

AARP(エイ・エイ・アール・ピー)に変更した。

 

組織名称からRetired(退職者)という言葉を

取り除きたかったのが変更理由と言われている。

 

アメリカではRetiredは、社会とのつながりを失い、

存在意義を否定されるとのニュアンスもあるからだ。

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「知的合宿体験」の提唱と 女性向け長期学習体験旅行の商品化

村田裕之の活動 その6

one-month-stay00年頃から単なるレジャーではない、楽しみながら学べる機会を求める年長者が増えていることに気がつきました。その一方で、参加者側が一方通行的にサービスを受ける受身のスタイルに慣れており、サービス提供側との双方向の学びの場になっていないことが多い状況でした。

そこで、机上の学習だけでなく、集団で合宿体験を行い、現場での体験を通じて学ぶという「知的合宿体験」をレジャーサービスに組み込むことで、活気にあふれた立体的な学習サービスとして新たな差別化になると提案しました。

 

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シニアビジネスが生まれる街・ボストン

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年10月29日 Vol. 110

BeaconHill松坂・岡島の活躍で日本でもすっかりおなじみになった大リーグチーム、ボストン・レッドソックス。

この本拠地のあるボストン界隈は、
実はシニアビジネスの面でも
多くのイノベーションが見られる場所だ。

世界で初めて55歳以上の人に特化した
生涯学習型旅行を開発した「エルダーホステル」。
カレッジリンク型シニア住宅の「ラッセル・ビレッジ」。
従業員平均73歳のステンレス製品会社「バイタ・ニードル」。
MITのAgeLabなど、皆ボストン界隈にある。

そのボストンの市街地ビーコンヒルにある
「ビーコンヒル・ビレッジ」という取り組みが、
いま全米の多くの地域に広がりつつある。

拙著「シニアビジネス」で初めて日本に紹介したこのサービスは、
高齢化した街の住民に高齢者施設で受けられるのと
同様のサービスを提供しようというものである。

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井上陽水が大学に行く日

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年11月21日 Vol. 77

danzetu井上陽水のデビューアルバム「断絶」を
久しぶりに聴く機会がありました。

古びたLPジャケットを取り出すと、
彼が、なぜ、歌手になったのかを記した
次の文章があることを思い出しました。

『思い起こせば昭和23年生まれの私の大学受験の時代は、
「ベビーブーム」という、悪魔のような言葉で
真に灰色にぬりつぶされたのでありました。

不幸は重なるもので、私の父は、
こともあろうに歯科医などという肩書きをもっており、
ふとどきにも、彼は男の子を私、一人しか作らなかったのであります。

ただでさえ難しい大学受験なのに、医歯系の大学へ入るということは、
もう、これは狂人の如き天才的頭脳の持ち主か、
又は一万円札でタバコを買い、 おつりをもらい忘れるような父親を持っている人でも安閑としていては、失敗することも充分に考えられる当時の受験地獄です』
(ポリドールレコード/井上陽水「断絶」ジャケットより)

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老人ホームの未来

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年5月24日 Vol. 51

naraymabusiko銀座の瀟洒な有料老人ホーム「エ・アロール」で
シニアのプレイボーイを演じた緒方拳は、
21年前に、これと対極の作品で主役を演じ、
脚光を浴びた男優である。

その年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いた
その作品の名は「楢山節考」。

第一回中央公論新人賞を受賞した
深沢七郎のデビュー作を映画化したものだ。

「楢山節考」は、いわゆる「姥捨て山伝説」を
初めて小説にしたものである。

以来、「姥捨て山」は、
一部地方の「伝説」から、一般的な「名詞」となった。

だが、残念ながら、この「名詞」は、これまで
高齢者関連施設を揶揄する言葉として使われてきた。

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