前頭前野鍛えて認知症予防

毎日新聞 201376日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  第4回

村田裕之スマートエイジング私たちの脳で、いちばん高度な役割を担っているのが大脳です。大脳のうち、額の裏側にある前頭前野が特に重要です。前頭前野は、ひと言でいえば脳の司令塔。思考する、コミュニケーションする、意思を決定する、行動や感情を抑制する、といった高度な能力を司っています。ところが、認知症の方はこの前頭前野が働いていません。ですので、ここを活性化すると認知症が改善します。

 

では、どういう時にこの部分が最も活性化するか。たとえば、テレビを見ている時に活性化するのは画像を認識する後頭葉と音を認識する側頭葉のみ。つまり前頭前野は活性化しません。これは実はリラックスしている状態です。ですからテレビは一日数時間楽しむ分にはいいのですが、毎日6、7時間も見るのは脳のためにはよくありません。退職すると家でテレビを見る時間が長くなりがちなので、そういう方は要注意です。

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東北活性化研究センターのアドバイザー会議委員になりました

201374日 村田裕之の活動

hayabusaこのたび、東北活性化研究センターが主催する「東北における医療・介護・生活関連産業のビジネスモデルに関する調査研究」のアドバイザー会議委員になりました。

 

このプロジェクトは、全国に先駆けて高齢化が進展している東北で、高齢者が安心して暮らせるような医療・介護・生活環境の整備を進めるためのものです。

 

委員会では、①「生活医療・介護」分野におけるビジネスモデルの検討、②介護保険対象外の高齢者も対象に含めたビジネスモデルの検討を行います。特に②が私の参画への期待のようです。事務局サイドでは次のとおり背景を整理しています。

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「介護、住まい、健康、食事」の新常識

プレジデントムック 老後の100%安心ノート

プレジデントムック_老後の100%安心ノート_表紙_2シニア市場が急拡大している。日本の総人口は減少傾向だが、シニア人口は増加の一途であり、あらゆる企業は先細る若年層に代わってシニア層を取り込むために動きつつある。このトレンドを「シニアシフト」と呼び、新商品開発に携わっている村田裕之氏にお話を聞いた。商品の買い手であるシニアは、今、何を考えるべきなのか。

 

退職後の居場所がなくなるシニア

 

「シニアシフト」には二つの意味があります。一つは人口構成のシニアシフト。つまり人口構成の山が高齢者層に移動していることです。もう一つは、それに合わせて企業が顧客ターゲットを若年層から高齢者層にシフトしていることです。

 

シニア全体の八割は「自立生活可能な人」です。しかし、彼らのニーズは多様で一人ひとり違います。ここがシニア向けビジネスの難しさです。私がシニアシフトの話をする場合、その対象は市場参入を目指す企業向けが大半ですが、今回はシニアおよび予備軍の皆さんに向けてお話しします。

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加速するシニアシフト 超高齢社会はビジネスチャンスの宝庫だ!

Ace 2013年夏号 特集─どうなる? シニア市場

エース_2013年夏号_表紙_2日本は高齢化率世界一の超高齢社会。超高齢社会は、さまざまな課題を喚起するが、産業界が期待するのはビジネスチャンス。団塊1期生が65歳を超え、大量退職することにより、大きな市場が生まれるとの期待もあり、このシニア市場をターゲットとした「シニアシフト」が加速している。市場攻略のヒントを、シニアビジネスの第一人者である村田裕之氏に伺った。

 

「シニアシフト」の本番が始まった

 

シニアビジネスブームは、数年ごとに起こっています。2007年には、まだ60歳定年の企業が多く、ライフステージが変わる団塊世代を期待してのブームでした。しかし、これは一過性のもので終わりました。

 

その原因は、大騒ぎされた大量退職が起こらなかったことです。団塊世代の半分以上は女性であり、60歳になる前にすでに退職していたこと。そして、男性は、定年延長を選択し、給料が下がりながらも雇用を継続していたからです。企業の市場参入も様子見程度のものが多く、成功モデルをあまりつくれませんでした。

 

しかし、今回の動きは5年前とは違った様相を呈しています。多くの業種の企業が本腰を入れて参入し始めました。若者市場、ファミリー市場から、シニア市場へと軸足を移し始めているのは、今後、長期にわたって進行することが確実な、超高齢社会への真剣な対応を迫られているからです。

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東京都中野区産業振興審議会委員に就任しました

2013623日 村田裕之の活動

中野区このたび東京都中野区長からのご依頼により、中野区長の附属機関として設置された「中野区産業振興審議会」の委員に就任しました。

 

この審議会の役割は、中野区内の産業振興に係る施策等について、区長の諮問に応じ、区内の産業振興に関する重要事項について調査審議をしたり、区内の産業振興を図るために必要な事項について、区長に意見を述べたりするものです。

 

私への委員就任のご依頼をいただいた理由は、中野区都市政策推進室の方が拙著「シニアシフトの衝撃」や私のブログ、ホームページなどを読まれ、シニアビジネスの第一人者としての専門性をご評価いただいたとのことです。

 

審議会には、「ICT・コンテンツ関連産業部会」と「ライフサポート関連産業部会」の二つが設置されます。私は特に「ライフサポート関連産業部会」を担当し、中長期的な産業振興策を検討することになります。

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シニア市場へのアプローチ「5つの誤解」

不動産経済 連載 シニアシフトの衝撃 第2回

年齢別所得シニア市場の重要性に気がつき、「シニアシフト」に取り組んでいるものの、苦戦している企業が多く見受けられる。今回はこうしたシニア市場に対する「誤った見方」と「正しい見方」を対比し、シニア市場への効果的なアプローチのための認識を共有したい。

 



誤った見方1:シニア層は、他の年齢層よりお金持ちである

正しい見方1:シニア層は、他の年齢層より資産は多いが、所得は少ない

 

総務省統計局による「家計調査報告」平成22年(2010年)によれば、1世帯当たり正味金融資産(貯蓄から負債を引いたもの)の平均値は、70歳以上で2,145万円と最も多い。2番目が6069歳で2,093万円、3番目が5059歳で1,150万円、4番目が4049歳で225万円と一桁下がる。39歳以下はマイナス、つまり貯蓄より負債の方が多い。

 

また、年代別の持家率で見ると、60歳代、70歳代ともに92%超の持家率となっている。このようにシニア層は、他の年齢層に比べて平均的には資産持ちである。

 

一方、厚生労働省「国民生活基礎調査」平成22年(2010年)によれば、世帯主の年齢階級別の「年間所得」(図表1)は、5059歳で731.9万円と最も多い。2番目が4049歳で678.5万円、3番目が3039歳で551.3万円、4番目が6069歳で539.5万円、5番目が70歳以上で406.5万円となっている。

 

資産持ちの60代・70代は、所得では4番目と5番目なのである。この主な理由は、多くの世帯主が退職し、主たる収入源が年金だからである。

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日本、長寿世界一を維持? WHO報告速報

スマートシニア・ビジネスレビュー 2013516Vol.193

WHO_WHS2013世界保健機関(WHO)15日発表した2013年版の世界保健統計(World Health Statistcs)によると、2011年の日本人の平均寿命は83歳で、スイス、サンマリノと並び世界で最も長いことがわかりました。

 

ただし、男女別の平均寿命で見ると、女性は86歳でやはり日本が世界一なのに対して、男性は79歳で世界一ではありません

 

男性で日本よりも平均寿命の長い国は、1位がカタールの83歳、2位がサンマリノの82歳、3位がアイスランドの81歳、4位がイタリア、イスラエル、オーストラリア、カナダ、シンガポール、スイス、スウェーデン、クウェートの80歳です。

 

ちなみに、男女合計で1位、男性で2位のサンマリノは、イタリアに囲まれた人口32,000人強の小国家です。独立国家なので、統計上は一つの国として扱われますが、ある程度の人口・経済規模の国家としてはスイスの平均寿命が長いことが目を引きます

 

実は私は昨年5月にスイスで開催された日本とスイスの高齢化に関する専門会議に参加していたこともあり、身近な感じがしています。

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シニアビジネスの基本は「不」の解消

保険毎日新聞 連載 保険業界はシニアシフトにどう対応すべきか?第2回  

imageシニア本人が意外に知らない要介護になる原因

 

シニアの生活上の不安は1つめが健康不安、2つめが経済不安、3つめが孤独不安である。3つめは、生きがい不安と言ってもよい。これは日本だけでなく、欧米でもアジアでも共通だ。ある程度生活水準が似ていれば、人間が齢を取ると必要になるものは似てくるのだ。

 

図表1は内閣府による調査(平成21年度)だが、「自分や配偶者の健康や病気のこと」、「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり、介護が必要な状態になること」が上位に挙がっている。一方で、私が知る限り、何が原因で「要介護状態や寝たきり」になるのかをきちんと理解している人は少ないようだ。

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How Robots Are Changing the Way We Age

201353The Fiscal Times(電子版)

imageアメリカのThe Fiscal Times(電子版)に掲載のHow Robots Are Changing the Way We Age(ロボットは私たちが年を取る方法をどのように変えようとしているのか)という記事に私のコメントが引用されました。

 

記事全体はアメリカの高齢社会にロボットがどのような役割を果たせるのかという内容です。多くの国がそうであるようにアメリカも日本がこの分野のリーダーであると見ており、とりわけ介護ロボットへの関心は高いものがあります。

 

というのは、アメリカも日本同様、人数の多いベビーブーマーが高齢者の仲間入りをしつつあるからです。アメリカのベビーブーマーの定義は1946年生まれから1964年生まれ。日本よりも年代が広く、かつ人口が多いことから総勢7,800万人の人数が存在します。

 

この莫大な人数の人たちの健康状態をどう維持するか、健康状態が悪化した時、誰が、どのように支えるのかについては国としての方針があまりはっきりしていないのが現状です。

 

先日シンガポールで開催されたAAIF2013でも議論しましたが、超高齢社会になると何がどうなるのかという現実に最も理解しているのは日本です。日本での試行錯誤は高齢化するアメリカでも役に立つのです。介護ロボットの分野は、その象徴的な部分と言えましょう。

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日本の2つの老人ホーム・高齢者施設が国際イベントで最優秀賞を受賞

Ageing Asia Investment Forum (AAIF) 2013

59618_184285895057481_613726923_n415日から18日まで、シンガポールのパンパシフィックホテルで開催されたAgeing Asia Investment Forum (AAIF)2013において、日本の有料老人ホーム運営事業者のオリックスリビングと特別養護老人ホームのハピネスあだちが、アジアのトップクラスの施設に贈られる1ST ASIA PACIFIC ELDERCARE INNOVATION AWARDSを受賞しました。

 

正確にはオリックスリビングが、Outstanding Eldercare Services Innovation 」(傑出した高齢者ケアサービス革新)部門で、特養のハピネスあだちがOutstanding Rehabilitation & Wellness Innovation 」(傑出したリハビリテーション&健康維持革新)部門で最優秀賞を受賞しました。

 

こうした国際的な場で、日本の有料老人ホーム・介護施設が、そのサービス内容を評価されて表彰されるのはこれまでに例がなく、画期的なことです。海外で日本人の事業者がこのように表彰されると、私も同じ日本人として誇らしいです。

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