シニアの就労と医療費との関係

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012823Vol.180

りんご農家一昨日午後に3つの打ち合わせをしたのですが、なぜか、偶然3つとも同じ話題が出ました。それはシニアの就労の話です。

 

最近、団塊世代を中心に60代の方から、

私のもとに退職のご挨拶が多く届きます。

 


その際に私は「退職後もできる限り何らかの仕事をして

年金以外の収入を得る方が、いきいきと過ごせますよ」と

アドバイスをしています。

 

これについては、拙著「スマート・エイジングという生き方」

第一部第二章に詳しく述べているのですが、

そこに掲載している興味深いグラフを

アドバイスの一つの根拠にしています。

 

そのグラフとは、「高齢者の有業率」を縦軸に、

「一人当たりの老人医療費」を横軸にして

都道府県別にデータをプロットしたものです。

ここで有業率とは仕事に就いている人の割合です。

 

グラフを見ると、長野県が有業率30%を超えて全国一高く、

一人当たりの老人医療費でも全国一少ないことがわかります。

 

つまり、仕事に就いている高齢者の割合が高い県ほど、

一人当たりの高齢者医療費も少ないのです。

 

長野県の後には、山形県、静岡県、鳥取県と続きます。

これらの4つの県の共通点は何でしょうか?

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団塊世代、退職後の消費行動の現在と5年前との比較

村田裕之Eレター 2012年7月9日 Vol.42 

こんにちは、村田裕之です。

 

529日に電通総研がリリースした

団塊世代調査に対する私なりの解釈をまとめたものが、

シルバー産業新聞710日号に掲載されました。

 

団塊世代の最年長者が65歳に達する今年2012年は、

5年前に起こった団塊ブーム再来の感があります。

 

しかし、注意深く見ると、いくつかの点で

5年前とは状況が異なっていることに気が付きます。

 

電通は7年前の0510月に同様な調査を発表しており、

この両者を比較すると団塊世代の退職後の消費行動が

この7年間でどう変わったか、その違いがよくわかります。

 

まず目に付くのは、05年調査で消費行動の上位にあった

「パソコンの購入」「車の買い替え・新規購入」などが

今回の調査では見られなくなったことです。

 

これはいったい、なぜなのでしょうか?

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5年前とどう違う?団塊世代、退職後の消費行動

2012年7月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第64回

プリウス5年前とは違う団塊世代の退職後消費行動

 

団塊世代の最年長者が65歳に達する今年2012年は、5年前に起こった団塊ブーム再来の感がある。しかし、注意深く見ると、いくつかの点で5年前とは状況が異なっていることに気が付く。

 

電通が529日に発表した「退職リアルライフ調査~団塊ファーストランナーの65歳からの暮らし」にその一端が見られる。電通は7年前の0510月に同様な調査を発表しており、この両者を比較すると団塊世代の退職後の消費行動がこの7年間でどう変わったか、その違いがよくわかる。

 

まず目に付くのは、05年調査で消費行動の上位にあった「パソコンの購入」「車の買い替え・新規購入」「携帯電話の新規加入」が今回の調査では見られなくなったことだ。

 

今回の調査で「パソコンの購入」「携帯電話の新規加入」などのIT消費が見られなくなった理由として、この世代は現役時代にすでにこれらのIT機器を日常ツールとして活用しているために、退職をきっかけに新たに購入する必要性が少ないためと考えられる。

 

一方、「車の買い替え・新規購入」については、需要はあるのだが、購入時期が必ずしも退職時期とは一致しなくなっていることが05年の調査結果との違いだ。

 

実は昨年団塊世代に良く売れたのはトヨタ・プリウスなどのハイブリッド・カーや軽自動車である。これらの共通点は燃費が良いことだ。

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体の機能低下が買い物にもたらす影響と売り場・サービスの対応

201271日 販促会議8月号 特集 シニア市場のプロモーション

販促会議1208_表紙_2団塊の世代が60代半ばにさしかかろうとしている。こうした「団塊シニア」層には、自分はまだまだ元気だと自負している人が多い。ところが、60代ともなると40代、50代のころよりも確実に体力・気力は衰えている。その一方で、「年寄り扱いはされたくない」と考えている人も大勢いる。シニア層でも買いやすく、受け入れられる店舗を目指すならば、こうした身体と心の変化を十分に考慮した売り場づくりを行うべきだ。

 

老眼への対応

老眼は、その言葉のために老人(高齢者)の症状のように思えるが、実際は40代から発症する人が増えていく。若い人には想像しにくいが、小さな文字が読みにくくなり、進展すると文字を読むこと自体が苦痛になる。このため店舗におけるPOPの文字やパンフレットなどが小さい文字で書かれていると、販売機会を逃しやすくなる。また、たとえ老眼の人でも普段の生活のなかで常時老眼鏡をかけている人は意外に少ない。そうした人が急に買い物に出かけた時に、老眼鏡を忘れてしまうことはよくある。それが理由で商品の説明書きが読めず、販売機会を逃がしてしまうことも多い。

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ストック・リッチ、フロー・プアのシニア層の消費を取り込むマーケティングとは?

2012年7月11日  第一回リビング新聞シニアマーケット研究フォーラム

リビング7月11日、東京・麹町のルポール麹町で、サンケイリビング新聞社とリビングくらしHOW研究所共催による第一回リビング新聞シニアマーケット研究フォーラムでお話しします。

 

近年これまで以上に注目されているシニアマーケットですが、「シニアは元気で人数も多く、金持ち、時間もち」という大雑把な理解で取り組むとうまくいきません。

 

シニアの多くは、資産はあるものの、所得は少ない「ストック・リッチ、フロー・プア」であり、日常消費はほぼフローに比例した「フロー消費」が大半です。

 

つまり、漠然とした将来不安のために、ストックはいざと言う時の備えとしてなるべく手をつけず、世の中に回りにくい状況となっています。

 

第一部では「ストック・リッチ、フロー・プアのシニア層の消費を取り込むマーケティングとは?」と題した私による基調講演です。回りにくいストックを消費の形に変えるためのヒントについて「3つのE」(Excitedわくわくする、Engaged関与する、Encouraged元気になる)によるアプローチを中心にお話しします。

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06/27/2012 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

「広がる!“孫ビジネス”」の放映内容がチェックできます

2012510NHK総合テレビ「おはよう日本」

おはよう日本さる510日に放映されたNHKおはよう日本「広がる!“孫ビジネス”」の内容がNHKのサイトでチェックできます。

 

私がこのトレンドの解説役としてインタビュー出演した時のものです。

 

この番組は朝の人気番組のため、放映後、多くの方から「番組見たよ!」という連絡をいただきました。一方、残念ながら通勤途中だったり、うっかり録画をし忘れたりという方もいらっしゃったようでした。

 

サイトではあいにく映像を見ることはできませんが、どのような事例が取り上げられていたか、どんな放映内容だったのかの概要がテキストと画像でわかるようになっています。

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これから有望なシニア市場とはどんな市場か?

村田裕之Eレター 2012年6月11日 Vol.39

こんにちは、村田裕之です。

 

これから有望なシニア市場の一つは、ずばり

『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、

旧態依然とした「不(不安・不満・不便)が多い市場」です。

 

例えば「補聴器」は、その一例です。

補聴器は最近いろいろな形態が増えてきましたが、

利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、

依然値段が高いのが現状です。

 

そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、

聞き取りにくく、長時間利用していると

耳鳴りや頭痛がすると言われます。

 

繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると

不具合が出やすいのです。

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超高齢時代到来、シニア市場はこれからどうなる?

2012年613 福岡日経懇話会4月例会レポート

日経懇話会会報表紙●誤解が多いシニア市場

 

「2007年問題」というのがありました。皆さん、覚えていらっしゃいますか。ちょうど5年前、団塊世代の一番年長の方が60歳になると、一斉に定年退職されて世の中がひっくり返る、それが「2007年問題」と言われました。ところが、あまり変化がなかった。なぜかというと多くの方がリタイしなかったから退職せずにそのままずっと仕事を続けて今に至っています。ところが5年たって今度は65歳。今度こそ退職だということで、また注目されています。

とはいえ最近の傾向は、皆さんそれでもまだリタイしないで、何らかの形で仕事を続けたいという方が増えています。年配者があまり長く会社に居続けると、若い者の雇用はどうなるんだという話もあるのですが、私はむしろ逆だと思います。力のある方はどんどん仕事を続けて、新しいビジネスを作っていただいて、そして、若い人たちの雇用の受け皿も作ってもらう。そうすれば双方のメリットになます。

シニア市場単に「団塊世代」だけの市場ではありません。もう日本全体の高齢化が進んできて、いろいろなところで目に見えるようになってきた。また日本だけの市場ありません。先週、私はシンガポールにおりました。中国、シンガポール、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドあらゆる国・地域からビジネスマンが集まって、高齢化に伴う投資機会、ビジネスはどうなるのか議論して来ました。世の中全体高齢化を何とかビジネスチャンスにしたいという機運が高まってきたのが、今年かと思います。

まずシニア市場がどのような特徴をもつ市場かを整理したうえで、本題の話をしたいと思います。

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シニア消費を促す3つのE

不動産経済連載 団塊・シニアビジネスの勘所 第二回

60代に解放段階が訪れる理由解放型消費を促すインナープッシュ

 

団塊世代を含むシニア層が消費のけん引役と期待されている。しかし、シニアの資産構造は「ストック・リッチ、フロー・プアー」であることを忘れてはいけない。日常消費はおおむねフロー、つまり所得に一致している。退職者の割合の多い60代、70代の所得は、50代に比べて当然少なくなる。だから、金融資産が多いからと言って日常のフロー消費も多いとは限らない。

フロー消費をすくい上げるには、相当きめ細かい緻密なアプローチが必要となる。一方、シニアの消費を促すには、フロー消費だけでなく、ストック消費を促す商品やサービスの提案が必要だ。次にそのヒントをお話しする。

 

ジョージ・ワシントン大学の心理学者ジーン・コーエンが、45歳以降になると心理的発達の段階が4段階に分かれると言っている。50代中盤から70代前半にかけて「解放段階」と呼ぶ段階がある。団塊世代はちょうどこの解放段階のど真ん中だ。解放段階の特徴は、何か今までと違うことをやりたくなるという傾向が強いことだ。例えば、サラリーマンを辞めて沖縄に行ってダイバーになるとか、ずっとスーパーでパートのレジ打ちをやっていた女性がダンスの先生になるなど、一種の変身が起こりやすくなる。

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有望なシニア市場の見つけ方

2012年6月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第63回 

半歩先の団塊_シニアビジネス120610_2シニアビジネスの基本は「不」の解消

 

一つの新しい商品・サービス市場が立ち上がると、その商品・サービスに満足しない顧客が必ず出現する。これは多様な価値観をもつシニアは、限られた商品・サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっているからである。

 

既存の市場が一見飽和しているように見えても、何らかの「不(不安・不満・不便)」をもっている人は意外に多いものだ。したがって、こうした人たちの「不」の内容を具体的に突き止め、それらの「不」を解消する商品・サービスを提供すれば新たなビジネスになりやすい。

 

これから有望なシニア市場とは?

 

これから有望なシニア市場とは、ずばり『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、旧態依然とした「不」が多い市場』である。

 

例えば「補聴器」は、その一例だ。補聴器は最近いろいろなバリエーションが増えてきたが、補聴器の利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、依然値段が高い。

 

そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、聞き取りにくく、長時間利用していると耳鳴りや頭痛がすると言われる。繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると不具合が出やすいのだ。

 

日本の団塊世代に相当するアメリカのベビーブーマーには、これから補聴器が売れるようになると言われている。なぜなら、ロックンロールを大音量で聴き続けてきたので、難聴予備軍が多いからだ。

 

また、スマートホンも同様の例だ。現状のスマートホンの実態は、全くスマートではない。シニアではない一般ユーザーでも使いにくい点が多々ある。入力しづらい、利用価値の低い機能のてんこ盛りで、かつて携帯電話が辿った道を繰り返している。

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