シニアに重要な「コト消費」の勘所は?

高齢者住宅新聞連載 村田裕之の「シニアビジネス相談室」第6回

「モノ消費」とは、消費財などの「商品の消費」です。これに対して「コト消費」とは、モノ消費以外の目的による「時間の消費」です。消費者にとっては、消費する時間が自分にとって何らかの価値があるかどうかが重要です。

ところが、商品・サービス提供者にとって重要なのは、消費者の「コト消費」機会を「モノ消費」機会につなげることです。これができないと、「コト消費」機会が単なるコストになり、事業が長続きしません。シニア向けの「コト消費」ビジネスにはこのパターンが非常に多いので注意が必要です。

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新陳代謝型のビジネスモデル

高齢者住宅新聞 介護保険に頼らないシニアビジネス成功さらなる12のヒント 第8回

平日でもシニアがよく行く「スーパー銭湯」という業態は、600円程度の入浴料で天然温泉をはじめ、10種類程度の風呂が楽しめる。だが、入浴料だけでは実はそれ程利益は上がらない。

ところが、入浴すれば汗をかき、ノドが渇く。このため風呂から上がればビールやジュースが飲みたくなり、飲めば何かを食べたくなる。そして、食べ終わればマッサージや休憩もしたくなり、数千円のマッサージを受け、有料の休憩室で一休みする。

休憩後は、理髪店に行き、アカスリをやる人もいる。さらに、また風呂に戻ってこのプロセスを繰り返す人も少なくない。この結果、一人当たりの客単価は、平均で入浴料の4、5倍になる。

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経験価値向上と言う差別化手法

保険毎日新聞 連載 保険業界はシニアシフトにどう対応すべきか?第9回

経験価値を最大化するような場をつくる

 

前回取り上げた「知的新陳代謝モデル」のもう1つのポイントは、「経験価値」を最大化するように場をつくることだ。

 

ここで経験価値とは、顧客にとってのエクスペリエンス(経験や体験)が経済価値になるという考えだ。ちなみに、経験価値の観点で経済活動を捉える考え方を「エクスペリエンス・エコノミー(経験経済)」という。

 

エクスペリエンス・エコノミーにおいては、コモディティ、製品、サービス、エクスペリエンスの順に価値が上がる。たとえば、コーヒーの値段は、顧客がどのような体験をできるかによって変わる。

 

どこにでもあるコーヒー豆をバラ売りで売ると、コモディティとなり1杯分当たりの価格が1円にしかならない。それをパッケージにして売ると1杯分当たり10円になる。それをコーヒーにして売ると1杯当たり300円になる。さらに、それを高級ホテルのラウンジで提供すると1000円になる、という具合だ。

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シニアシフトと業界の取るべき方向性 (2)百貨店

販促会議10月号 連載 実例!シニアを捉えるプロモーション 第八回 

販促会議10月号表紙百貨店はいま岐路に立っている。松坂屋銀座店88年の歴史に幕を降ろし、新業態への転換を決めた。一方、「劇場型百貨店」の阪急梅田本店や、日本最大級の売り場面積で「街のような場」を標榜するあべのハルカス(近鉄百貨店)のように百貨店の復権を図る例もある。高度成長期の業態である百貨店は、シニアシフトの進展に合わせてどのような進化の方向性が求められているのだろうか。

 

1.「何でもあり」より「この分野ならここしかない」をつくれ

 

従来、百貨店とは「百(=多くの)貨(=モノ)店」であり、多くのモノを売るところ(買うところ)だった。高度成長期の家庭にモノが不足していた時代に、そこに行けば何でも買うことができる場所が百貨店だった。しかし、低成長・モノ余りの時代には、単に「何でもある」だけでは、もはや差別化にはなり得ない。むしろ「この分野ならここしかない」という高度な専門性と差別化が必要だ。

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旅は若さの秘訣:印象に残った84歳の女性

村田裕之Eレター 2011年11月10日 Vol.17

こんにちは、村田裕之です。

 

先週3日のクラブツーリズム文化祭での講演では

定員の200名を超える大勢の方が来場されました。

皆さんが本当に熱心に聴講されるので、

話す方もつい熱が入りました。

 

講演終了後も、多くの方から質問を受けました。

その中で特に印象に残ったのが、

84歳の女性の方。

 

体格も姿勢もしっかりされていて、

顔の色つやも若々しく、84歳とは思えないほどでした。

 

旅に出ると多くの出会いや発見の機会が多く、

いつまでも気持ちが若くいられるのでしょう。

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新陳代謝型ビジネスとしてのカラオケ

11月10日 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第56回

健遊空間1号店_出所:ランシステムホームページシニアをターゲットにしたカラオケ店が増えている

第一興商は11月から東京都杉並区に会員制シニア向け新施設の1号店を開く。カラオケルームに加え、運動や歌の講座向けのスタジオや、健康食を提供するカフェ、健康チェックできるラウンジを設けるとのこと。

一方、複合カフェ運営のランシステムは初の高齢者向け店舗「健遊空間 太田の森」を群馬県太田市に開いた。マンガやパソコンに加え囲碁・将棋の部屋やマッサージチェア、交流ラウンジなどを備えた。利用料金は15100円。

既存店の「自遊空間」は2040代の利用が85%を占めるが、09年秋から60歳以上に割引制度を設けたところ、高齢者の利用が3倍に増えたとのことだ。


退職者が好む第三の場所とその必要条件

私は、かねてより拙著「シニアビジネス(ダイヤモンド社)」をはじめ、多くの著作や講演等を通じて、社会の高齢化に伴い退職者にとっての「第三の場所」が求められるようになり、それがビジネスチャンスとなることを繰り返し述べてきた。第三の場所とは、家庭(第一の場所)でもなく、職場(第二の場所)でもない「どこか(第三の場所)」である。「退職者が好む」第三の場所は、次が必要条件となる。

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