要旨:超高齢・人口減少社会に必要なスマート・エイジング

「情報化シンポジウム・イン・京都」開催報告       

m244.murata1日本生産性本部情報化推進国民会議は去る122日、京都テルサにて、関西生産性本部、地域情報化推進機構などとの共催で「情報化シンポジウム・イン・京都」を開催した。

 

このシンポジウムは、情報化推進国民会議が毎年全国各地で開催しているシンポジウムの1つで、「いま考える人口減少社会への対応と地方創生~地域における課題とICTの有効活用~]をテーマに、関西圏の各地から約130名が参加した。

 

はじめに各主催者を代表して関西生産性本部の小宅(おおや)専務理事から開催挨拶があり、引き続き記念講演として、村田アソシエイツ株式会社代表・東北大学特任教授の村田裕之氏より「超高齢・人口減少社会に必要なスマート・エイジング」と題した講演があった。

 

その中で村田氏は、エイジングとは歳を重ね続けることであり、アンチ・エイジングとは単なる老化防止や老化予防でなく、生きることを否定する、すなわち死を意味すること、スマート・エイジングとは人間が成長していく生き方や成熟している社会を意味すると説いた。

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12/17/2014 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

広がる「商品間コンバージェンス」の波

保険毎日新聞 連載 シニア市場の気になるトレンド 第3回

ローソンマート似たような品揃えになってきたスーパー、コンビニ、ドラッグストア

 

以前は、それぞれ別の業態だったスーパー、コンビニ、ドラッグストアが、最近互いに似たような品揃えになり、境界が不鮮明になってきた。このように、もともとは違ったものが、互いに似てくることを「コンバージェンス(Convergence)」と言う。

 

小売業におけるコンバージェンスの例は、コンビニのスーパー化。ローソンが始めた「ローソン100」という業態がそれだ。この店は名前の通り、もともとは100円均一ストアからスタートしたが、肉や野菜などの生鮮食品が比較的豊富にあることが売りになっていった。

 

そこでローソンは、20143月から「ローソンマート」という新業態の展開をスタートさせた。これは「ローソン100」における100円均一の制約を外し、コンビニの利便性とスーパーの幅広い品揃えを兼ね備え、店舗はコンビニより大きめの「進化型コンビニ」を目指したものだ。

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学び続ける勧め

毎日新聞 31日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  11

sa1403東北大で本連載のタイトルを冠した「スマート・エイジング・カレッジ」の運営に携わっています。従来の大学の講座とは少し違って、受講生100人は公募による350人以上から選抜された社会人。うち50人が60歳以上、残り50人も50代、40代、30代がそれぞれほぼ同数で、大学院生も参加します。

 

隔週に一度、60分の講義が二つあり、加齢医学を中心に、教育学、文学、経済学、栄養学なども含め幅広い分野が学べます。

 

午後には個別テーマによるゼミを開きます。私のゼミでは拙著「親が70歳を過ぎたら読む本」を教科書に、どうすれば老親の介護、認知症、老人ホーム選びなどのトラブルや親の死後の相続トラブルを予防できるかがテーマです。毎回、受講生の体験発表をケーススタディにして解決策を討論します。

 

受講生の年齢は4080代。親子世代で一緒に考えるのがミソです。例えば、複雑で込み入った相続トラブルのケースについて、親子それぞれの立場の意見が共有でき、受講生には大きな刺激となっています。

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百貨店、シニア層争奪戦 休憩スペース設置・栄養相談も

2013102 朝日新聞 夕刊

朝日新聞_夕刊_131002102 朝日新聞 夕刊9面の「百貨店、シニア層争奪戦 休憩スペース設置・栄養相談も」と題した記事に私のコメントが引用されました。

 

この記事に登場する百貨店は、松坂屋上野店を筆頭に、京王百貨店、西武百貨店、高島屋、東武百貨店といったところ。少し不思議なのは、日本橋にある著名百貨店の名前が出てこないことです。

 

拙著「シニアシフトの衝撃」で述べているように、百貨店やスーパーなど小売業を中心に、シニアの「コト消費」に注力する企業が増えています。「コト消費」は、モノ消費以外の目的による「時間の消費」。消費者にとっては、消費する時間が自分にとって何らかの価値があるかどうかが重要です。

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90歳の現実 100歳の現実

週刊現代 97日号 【週現スペシャル】

mokuji週刊現代97日号【週現スペシャル】90歳の現実 100歳の現実に、私のコメントが引用されました。

 

2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳で世界一、男性が79.94歳で世界5位。日本は世界でトップクラスの長寿国です。特に女性は近い将来、平均寿命90歳が現実になると予想され、100歳を超えるセントネリアンも珍しくなくなる時代がそう遠くない時期に訪れそうです。

 

週刊現代の【週現スペシャル】は、毎号、時代の一歩先を見据えたテーマを取り上げ、読者に問題提起をするコーナー。今回のテーマ「90歳の現実 100歳の現実」には、長生きはいいことばかりでも、悪いことばかりでもない———— いつか、これがあなたの現実になる、というキャッチがついています。

 

「世の中で予測可能なことは実現する」という言葉は、私自身もこれまで実際に目の当たりにしてきました。今回の「90歳の現実、100歳の現実」という予測は、近未来にどれだけ現実化するのかのシミュレーションの材料として価値があるのではないでしょうか。

 

以下、引用コメント部分です。

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シニアシフトと業界の取るべき方向性 (1)ファミリーレストラン

販促会議9月号 連載 実例!シニアを捉えるプロモーション 第七回

販促会議9月号表紙高度成長期に業績を拡大してきた企業には、いまだに若者やファミリー層を主要ターゲットにしているところも多い。年々売上げ減にさらされているにもかかわらず従来のビジネスモデルからなかなか脱却できていない業態の一つがファミリーレストランだ。こうした業態では、シニアシフトの進展に合わせて新たな方向性が求められている。本稿ではその勘所を述べる。

 

1.退職シニア層には「第三の場所」の機能を提供する

 

ファミリーレストラン最大手のすかいらーくが、約1300店ある「ガスト」を2014年から4年間で130億円を投じて全店改装する。改装の柱はシニア層への対応だ。4人がけのボックス席は背もたれを高くし、個室感覚で使えるようにし、内装も落ち着いた木目調などにするとのことだ。

 

しかし、せっかく多額の投資をするのであれば、退職シニア層のニーズをとらえた本質的な改装に踏み込むべきだ。そのカギとなるのは「退職者のための第三の場所」の機能である。

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夫の退職で妻の消費行動はどう変わるのか?

2013510 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第74

image夫が現役か退職かで変わる妻の消費行動

 

団塊世代の定年退職が少しずつ増えている。だが、配偶者の退職で妻の消費行動がどのように変わるのかは意外に知られていない。

 

リビングくらしHOW研究所が50代、60代の女性を対象にした調査によれば、「夫は現役で働いていますか」と女性に聞くと、50代では73.8%がまだ現役。ところが60代になると17.9%しかおらず、55%は無職となっている(図表1)。50代と60代では、夫の状態がかなり違う。

 

この母集団に、たとえば「第二の人生を考える時に、住まいはどこにしたいですか」と尋ねた場合、50代は半分が「いまのままでいい」と答えるが、残りの半分のうち、21.3%が「親のそばに引っ越す」「都心のマンションに引っ越す」「リゾートや田舎に引っ越す」など、いろいろ答えるが、28.7%が「わからない」と答える。

 

つまり、期待と幻想を持っている人と、予想がつかない人とを合わせて半分なのである。50代では、自分の夫がこれからどうなるかが、まだわからない人が多い。また、両親が要介護状態だとさらに不確定要素が増す。

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家族のライフステージの変化で消費はどう変わる?

販促会議6月号 連載 実例!シニアを捉えるプロモーション 第四回

hansokukaigi1306シニア本人の消費は「家族のライフステージの変化」にも大きく影響を受ける。この変化には配偶者の退職、子供の巣立ち、親が入院・要介護状態になることなどがある。特に影響を受けるのは夫、子供、実親、義理の親がいる妻の消費行動である。今回はこうした「中高年の妻」の消費行動に焦点を当てる。

 

1.夫が退職しても妻の自由時間が増えるとは限らない

 

夫が退職すると妻は自分の自由時間が増えるものと予想しがちだ。だが、現実にはそうとは限らない。図表1は、くらしHOW研究所が50代、60代の女性を対象に「5年前に比べて自分の時間が増えたと感じるか」を調査したもの。すでに夫が退職している妻の場合、「増えた」と答えた人が41.8%なのに対し、「減った」と答えた人が31.6%となっている。これより夫の退職で妻の自由時間が増えるとは必ずしも言えないことがわかる。

 

なぜ、夫の退職で妻の自由時間が増えるとは限らないのか。その理由は、退職後に自宅にいる時間が長くなる「自宅引きこもり派」が結構多いからだ。図表2は、「1週間のうち、夫が家にいるのはどの程度か」の調査である。これによれば「ほぼ毎日家にいる」が38.5%、「家にいる方が外出より多い」が25.0%で、両者を足すと何と63.5%の夫が「自宅引きこもり派」なのである。

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スマート・エイジングという生き方 書評:シルバー産業新聞

2012710日号 シルバー産業新聞

シルバー産業新聞_書評_120710_2アンチエイジングのように加齢現象をネガティブに捉えた考え方ではなく、「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟する」と捉えるスマート・エイジングの研究と実践が分りやすくまとめられた良書。

 

“スマート”ばやりの昨今であるが、「超高齢社会」で、私たちが健やかで穏やかな生活を続けるために、本書の科学的研究の成果とそれから導かれる実践は、まさに“スマート”・エイジング。

 

そうした生活を人生の晩年まで送るには、「認知」「運動」「栄養」「社会性」の4つの条件が満たされる必要があると結論づけ、「認知」すなわち脳の使い方では、「作動記憶」の重要性を説き、そのトレーニングとして単純な読み書き計算が中心の「学習療法」を推奨する。すでに多くの認知症高齢者を抱える施設等からその画期的成果の報告が集まっているという。

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スマート・エイジングという生き方 書評:保険毎日新聞

201274日 保険毎日新聞

保険毎日新聞_120704_2人生を知的に成熟させる加齢観を提唱

 

65以上の高齢者が総人口の21以上を占める「超高齢社会」に突入した日本。人々の 「加齢」や「超高齢社会」に対するイメージがネガティブであることは否めず、際、高齢期の人生の過ごし方や高齢者の割合の増加に伴う社会構造の変化など、個人や社会を取り巻くさまざまな不安・間題が浮上している。そんなで、本書は今までのイメージをぬぐい去る新しい「加齢観」を提唱する。

 

「スマート」という言葉から「やせること」を連想する人も多いかもしれないが、正しくは英語で「賢い」。「エイジング」が「年をとる、齢を加える」であることから、「スマートエイジング」は「賢く齢を加えていく」という意味になる。

 

数年前から日本に定着し始めた「アンチエイジング」が「若いころの自分に戻る、老化を食い止める」、つまり年を取ることに否定的な考え方であることと一線を画し、「スマートエイジング」では高齢期を「知的に成熟する人生の発展期」と定義付け、「加齢による経年変化に賢く対処すれば、個人・社会は知的に成熟することができる」と説く。

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