シニアシフトは企業存続の鍵

朝日新聞大阪本社 シニア層のメディア接触と生活意識調査

朝日新聞SENIOR表紙朝日新聞大阪本社が発行する企業向け冊子「シニア層のメディア接触と生活意識調査」に、私へのインタビューに基づく記事が掲載されました。

 

余談ですが、この表紙のタイトルは、私が付けたものではありません。「シニアを動かす」ではなく、「シニアは動く」が正しい認識だと思います。その人が「これはいい商品だ」「こんなサービスを待っていたんだよ」と思えば、顧客は自ずと動くものです。

 

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加速するシニアシフトが消費市場を変える

 

団塊の世代が65歳を迎え、超高齢社会に突入した日本の社会では、2つのシニアシフトが注目されています。ひとつは、人口のピークが若者中心から高齢者中心にシフトする「人口動態のシニアシフト」。

 

そしてもうひとつは企業がターゲットの顧客を若者中心から高齢者中心にシフトする「企業活動のシニアシフト」。シニアシフトはこの先も、長期に渡って継続していきます。

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古希を生きる① 人生、一度は光があたる

解脱2月号 連載 スマート・エイジングのすすめ 第2

解脱2月号_cover私は昨年縁あって「Mr.古希」という出版プロジェクトの審査委員長を務めました。プロジェクトの目的は、超高齢社会を迎え、定年後の生き方を模索するビジネスマンに、全国各地から募集する豊かなシニアライフの実例を紹介する「第二の人生の参考書」の出版でした。

 

全国各地から400点を超える作品が寄せられ、そこから50点が入選作品として選ばれました。今号から数回に渡り入選作品をご紹介しつつ、歳を重ねるエイジングの意味を考えます。

 

最初の作品は、大賞に選ばれた徳岡義之さんの「人生、一度は光があたる」です。徳岡さんは子供の頃から父親に「人生には一度は光があたる時期が来るから、決して諦めないこと」と耳にタコができるほど、聞かされていました。しかし、次の通り、還暦までの人生には、一度も光があたる時期はなかったと言います。

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シニア広がる格差 年金生活「格安」さまさま

日本経済新聞 2014127Consumer X2

nikkei141207日経新聞朝刊1271Consumer Xに「シニア広がる格差  年金生活「格安」さまさま」という記事で私のコメントが次のとおり引用されています。

 

「働くことで生活にリズムが生まれ、行動的になる。年金以外の副収入は消費にまわるケースは多い」(東北大特任教授の村田裕之=52)。経済的にゆとりがあるとされてきたシニア層。その消費はひとくくりに捉えられなくなっている。

 

このコメントは、私が記者にインタビューで話した次の話を受けています。

 

「シニアの消費を促すためには、売る側だけの努力では不足です。買い手側の条件をよくすることも大切です。第1章で説明した通り、資産は多くとも所得の少ないシニアは、日常生活における出費は月の所得、つまり、多くの人が年金収入の額にほぼ比例するのです。平均的にはあまり高額でない年金収入のなかでやりくりしているため、どうしても日々の出費は倹約気味になっています。そこで、年金以外の副収入を得る機会を提供すれば、可処分所得が増えるので消費が促されます。」

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NHKラジオ深夜便「明日へのことば」に出演します

923日(火・祝)午前4時台(22日(月)深夜)NHKラジオ

r-1blog923日(火・祝)午前4時台(22日(月)深夜)からNHKラジオ深夜便「明日へのことば」に出演することになりました。

 

ラジオ深夜便(しんやびん)は、NHKのラジオ第1放送、FMラジオ放送、ラジオ国際放送で放送されている深夜放送番組。「大人が聴ける静かな番組」として支持され、中高年層に絶大な人気を誇る番組です。

 

「明日へのことば」は、様々な分野で活躍する方を迎えし、その取り組みや、そこに至る心の軌跡について話を伺うスタイルの放送とのこと。今回のテーマは「支えたい、豊かな老後」です。その概要が次のNHKのサイトで紹介されています。

 

NHKラジオ R-1ブログ

 

しかし、話の前半は私自身がどのようにして現在の仕事をするようになったのか、といった自分のこれまでの人生を振り返るような話です。周りの反対を押し切り、それまでの勤務先を辞め、会社の金ではなく、自費でフランス留学して苦労した話や新しいコンセプトでの新事業がリーマンショックで挫折した話など。聞き手の遠田恵子さんの巧みな突っ込みのせいもあり、これまでほとんど話したことのないことも沢山お話させて頂きました

テレビの生放送と異なり、時間をあまり気にすることなく、40分近くお話しするというのは初めての体験でした。どんな内容かご興味のある方は、ぜひ番組をお聴きください(笑)。

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ネット市場調査では母集団のバイアスに気を付けよ

910 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第90

インターネットでアンケート調査する場合の留意点は三つある。第一にアナログ情報が欠落すること、第二に入力インターフェイスが障害になりやすいこと、第三に母集団にバイアスがかかりやすいことだ。

 

デジタルゆえに回答者のアナログ情報が欠落する

 

紙アンケートの場合、意外に情報価値が高いのが自由記入欄などにおける手書きのコメントだ。手書きコメントのよい点は、字の濃淡や記入の仕方、筆跡といった情報が含まれることだ。これらの情報から書き手がコメントを書いている時の心境や雰囲気が伝わってくる。だから、書いてある文字情報以上の情報が得られる。

 

これに対し、インターネットのアンケート回答には、こうしたアナログ情報は一切含まれない。私は講演やセミナーの講師に招かれた時に、受講者アンケートを見せていただくことがよくある。講師にとってこのようなアンケートで最も有用なのは、手書きコメントの部分だ。

 

実はこうした手書きコメントにこそ、受講者の本音が最も出やすく、受講者満足度が透けて見えるところなのだ。だから、手書きコメントのないアンケート調査は、その価値は3分の1以下といってもよい。

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Book Review 成功するシニアビジネスの教科書

月刊レジャー産業資料 20148月号

月刊レジャー産業資料_2014年8月号_書評2050年には高齢化率が約40%にまで達するという、超高齢社会の到来予測が提示されるなか、シニアビジネスがますます注目を集めている。本書は、同分野のパイオニアである著者が、さまざまなデータや事例を紹介しながら、成功の秘訣を示していく。

 

本書はまず、シニアビジネスに関連する「俗説」について、データに基づいた「真実」を提示することからはじめている。たとえば、「シニア層は、他の年齢層よりお金持ちだ」と考えられがちだ。

 

しかし、実際に数値を確認すると、世帯主が退職し、主な収入が年金になっている60歳代・70歳代はほかの世代と比較しても所得はけっして多くない。また、不安を抱えがちなシニア層は倹約志向が強く、無駄なものへの出費を抑える傾向にあることも明らかになる。

 

このように、シニア層についての正しい認識を得ることが、ビジネスチャンスを掴むための第一歩となる。

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シニア層の消費は「年齢」ではなく「変化」で決まる

スマートシニア・ビジネスレビュー 2014716 Vol.205

 

 

imageシニア市場をどう攻略するか、という議論が企業においてなされる時、必ず出るのがシニア市場を年齢によってセグメント分けするやり方です。しかし、この年齢によるセグメント分けには注意が必要です。なぜなら、私たちがモノやサービスを買うのは、何かの状態が変化した時であり、必ずしも年齢が変化した時ではないからです。

 

「加齢による身体の変化」と消費行動

 

私たちの身体は加齢とともに変化し、中高年期には一般に衰えていきます。老眼、体力の衰え、皮膚の衰え、体型の変化、更年期障害、肩やひざの痛みなどを実感すると、対処や予防のための消費が生まれます。

 

このような変化に対応した商品・サービスには、老眼鏡、ルーペ、白髪染め、補聴器、ウォーキングシューズ、トレーニングウエア、補整下着、各種サプリメント(コラーゲン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、カルシウムなど)、スポーツジムなど、たくさんあります。

しかし、こうした商品・サービスは、誰にでも同程度に必要とされるわけではありません。たとえば、リビングくらしHOW研究所の調査によれば、50歳代、60歳代の女性に「最近、体調や体型の変化で気になることはありませんか」と尋ねると両年代とも「体力の衰え」を一番目に挙げます。ところが、50歳代が肌の衰えや更年期障害を二番目に挙げるのに対して、60歳代は関節の痛みを二番目に挙げます。

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【今日の一冊】~ 成功するシニアビジネスの教科書

2014630Webook of the Day

webook誰よりもわかりやすく、温かみのある書評で多くのファンがいるWebook of the Dayを主催されている松山しんのすけさんに新著をご紹介いただきました。以下に、全文を転載させていただきます。松山さん、いつもありがとうございます!

 

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「仕事」と「消費」で高齢者は社会参加へ

リベラルタイム3月号「日本の高齢者」の未来

リベラルタイム2014年3月号_表紙月刊誌リベラルタイム3月号の特集「豊かな老後」「不幸な老後」に『「仕事」と「消費」で高齢者は社会参加へ』と題した小論を寄稿しました。

 

今回の小論は、編集部より「超高齢社会・日本の未来」というテーマで、2,500字程度で執筆してほしいとのご依頼があり、寄稿したものです。

                                                       

拙著「シニアシフトの衝撃」上梓以来、多くのメディアから取材や寄稿のご依頼をいただいています。ただ、それらのご依頼のなかには、お決まりのテーマや表面的な質問にとどまるものがしばしばあり、せっかく対応してもがっくりくることがあります。

 

しかし、リベラルタイムという雑誌は、最近では貴重な硬派のジャーナリズム雑誌であること、そこからご依頼いただいたテーマが、久々の直球勝負のものだったので、私としてもそれなりに気合を入れてまとめたものです。

 

限られた字数なので記述が不足している部分もありますが、「超高齢社会・日本の未来」に対する、現時点の私の問題認識と解決策の方向性を示したものです。ぜひ、お読みいただき、忌憚のない感想をお聞かせいただければ幸いです。

 

以下、寄稿した全文を掲載します。

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自分らしく生きるには

毎日新聞 201321日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  10

sa_mainichi_140201自分らしく生きる、という言葉はよく耳にします。それは、自分の好き勝手に生きることでしょうか。そもそも「自分らしさ」とは何でしょうか

 

新約聖書に登場する有名な女性、サロメは「人間は7枚のベールをかぶっている。6枚目のベールまでは脱ぐが、7枚目のベールは自分ですら脱がない」と言っています。つまり、本当の自分は自分ですらわからない、と。

 

ところが、友人や知人から「そういうところが○○さんらしい」などと言われることはありませんか?自分らしさというのは、自分は気がつかないけれども、他人は気がつくという性質があります。自分らしさとは、他人がいて初めて認識されるものと言えます。

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