ナノコーポという働き方の意義

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年8月16日 Vol. 73

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         私はこれまで拙著「シニアビジネス」はじめ、多くの新聞・雑誌でナノコーポ(nanocorp)という超ミニ企業がアメリカだけでなく日本でも50代から60代に増えている、ということを語ってきました。

ナノコーポとは、微細を意味するナノと法人のコーポレーションとの造語。

ナノコーポの定義は「Convergence of worker and company」。つまり「働く人」と「会社」とが一体化することです。社員が一人でも法人形態をとり、個人事業やボランティアとは一線を画します。

旧来型の会社組織ではなく、自分のこれまでのキャリアを活かし、
自分のやりたいことを仕事にして、他人に雇われずに、
収入を得ながら働き続けるスタイルです。

ナノコーポという言葉には、
「あくまで自分サイズの事業規模にこだわり、
拡大を目指さない」という意味が込められています。

アメリカ国勢調査局は、2002年現在で従業員がいない会社のオーナー、
つまりナノコーポを1760万人と見積もっています。
この数字は、アメリカの労働人口の約13.5%に相当します。

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地域発のシニアビジネス

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年7月25日 Vol. 72

choshoku最近、講演等で地方のいろいろな所に行き、
地元企業の経営者との意見交換を通じて
新たなビジネスを知る機会が多くなっています。

先日、松山でお会いした(株)三和食品の
今村社長からご紹介いただいた
「朝食宅配」は、その一つです。

サービス内容は、松山市とその周辺地域の
子育て世帯と高齢者世帯とをターゲットとし、
早朝5:00~6:30に担当宅配員が各家庭に、
できたて朝食を宅配。
管理栄養士の栄養計算をベースにした
副菜3品のみ日替わりメニューで提供するもの。

高齢者世帯向けの宅配弁当サービスは、
かなり増えていますが、
朝食の副菜だけに絞ったサービスというのは、
初めて聞いたものでした。

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カーブス日本第一号店体験記

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年7月4日 Vol. 71

curves-japan世界で9000店舗、400万人の女性が利用している
女性専用フィットネス「カーブス」の日本第一号店が本日、ついに東京・戸越公園に登場します。

先週、開店前にいち早く体験する機会がありました。開店前のトライアルということで、一号店は私を含め、多くの男性ビジネスマンが参加。

女性専用フィットネスなのに男性が7割という
奇妙(?)な風景でした。

それはともかく、
実際に体験してみた印象は、
本当に「楽しい」こと。

運動不足を感じる人には、
これが自宅のそばにあるといいな、
と思った人が多かったのではないでしょうか。

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老年学(ジェロントロジー)と日本の役割

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年6月21日 Vol. 70

gerontology先週、日本老年社会科学会大会で
講演する機会がありました。

今年度の大会長は、桜美林大学の柴田博教授。柴田先生は、東京都老人総合研究所の副所長を経て、日本で唯一の老年学講座を大学に創設された日本における老年学のパイオニア。その柴田先生とのご縁で講演する機会を頂きました。

講演テーマは「シニアビジネスの動向と今後:
多様性市場への適応力と老年学の役割」。
今回の講演では、シニアビジネスの話のほかに、
次の二点についてお話させて頂きました。

1. 日米における老年学の社会的認知度の違い
2. 日本における老年学の今後の役割

アメリカでは、多くの大学に老年学の講座があり、
老年学の学位を取得したジェロントロジストが
産業界で広く活躍しており、
ビジネスにその知見が深く反映されています。

これに対して、日本では、
大学で老年学の講座をもつのは
前掲の桜美林大学のみ。

また、ジェロントロジストの数は極めて少なく、
その活躍範囲は産業界には少なく、
ビジネスへの知見の反映は
ほとんどないのが現状です。

なぜ、日本ではこれまで老年学が
広く世の中に知られてこなかったのでしょうか。

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世界最大の中高年女性フィットネス、日本上陸

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年3月1日 Vol. 65

Curves-724976ギネスブックにも載った
世界最大の中高年女性フィットネスチェーン、
カーブスがついに日本に上陸しました。

このカーブスは、私が連載している日本実業出版社「月刊ビジネスデータ」綜合ユニコム「月刊レジャー産業資料」の2003年3月号で、日本で初めて紹介して以来、多くの新聞・雑誌・講演で紹介し続けたものです。

私は、カーブスを初めて知ったとき、
「日本でこのビジネスに挑戦するのは、
既存のフィットネスクラブ運営企業ではない」
と思いました。

なぜなら、カーブスは、いろいろな意味で、
既存のフィットネスクラブの
常識を破ることばかりだったからです。

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AARP国際会議:世界の注目を浴びる日本

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年12月20日 Vol. 62

aarp-london世界最大の高齢者NPO AARPと有力経済紙ファイナンシャルタイムズの共催で11月17日から19日までロンドンで開催された国際会議に招待スピーカーとして出席しました。

会議のタイトルは「Reinventing Retirement」。
Reinventingとは「再創造」の意味なので、そのまま訳せば「リタイアメントの再創造」。

しかし、わかりにくいので意訳すると、
「社会の高齢化に適応する
新しい老後社会モデルの創出」という意味です。

会議には、欧米の行政・政策担当者、民間企業、
NPOのトップリーダーたちが参加しました。
日本からも民間企業や高齢者団体からの
参加がありました。

議論された主なテーマは、
①人口構成の不均衡(高齢化・少子化)、
②年金危機、
③労働市場の変化、
④リタイアメント・パラダイムの変化、
の4つでした。

3日間に渡る議論を通じて改めて感じたのは、
高齢化に関わる諸問題は、日本固有のものでなく、
先進国共通の大きな課題であることと、
世界最速の高齢化国家 日本が、
世界の注目を浴びていることです。

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退職者に適するフランチャイズという仕組み

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年9月10日 Vol. 58

mr-handyman今、アメリカでは退職サラリーマンがフランチャイズを買って、フランチャイズ・オーナーになるケースが増えています。

9月8日のCNNによると、退職サラリーマンに人気のフランチャイズの例として、次が挙げられています。

1. ハンディマン・サービス
2. ゴルフ用品販売
3. 個人向けフィットネス
4. 中小企業向けコーチング

ハンディマン・サービスとは、専門のリフォーム業者や
工事業者がやらない家周りのちょっとした修理などを
請け負うサービスです。

拙著「シニアビジネス」で取り上げた
「ミスター・ハンディマン」など、多くの業者が存在します。
また、個人向けフィットネスとは、
顧客一人ひとりにダイエットを指導し、
栄養アドバイスを行うものです。

日本でフランチャイズというと、
コンビニや外食産業が圧倒的に多いのですが、
フランチャイズ王国アメリカには
実に多種多様な業態があるものです。

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女性上位のミュージカル観劇者

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年8月9日 Vol. 56

42nd St先日、ある方のご紹介で
「42nd Street」 というミュージカルを
観る機会がありました。

42nd Streetとは、ニューヨークの通りの名称で、
通称「ブロードウェイ」と呼ばれる
ミュージカルの中心地のこと。

その名の通り、ブロードウェイの
舞台裏の物語を作品にしたものです。

私はこれまでミュージカルを 2度観る機会がありました。
一度は劇団四季のキャッツ。
もう一度は、本場ブロードウェイでのもの。

正直言って、何が面白いのか全くわからず、
「ミュージカルというのはつまらない」
というイメージがありました。

しかし、この42nd Streetは、
そのような偏見を根底から覆すものでした。

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「老後は銀座で」に書かれていないこと

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年5月10日 Vol. 50

ealore老後を都心で暮らしたいという人が増えている。

昨年、テレビ番組で話題を呼んだ
渡辺淳一の小説「エ・アロール」の舞台は、
東京・銀座の有料老人ホームだった。

これは架空の施設だったが、
昨今の都心の高層マンションラッシュからすれば、
近い将来、銀座界隈に本物の有料老人ホームが
出現する可能性は十分ある。

ただ、銀座のような都心に住んだことのない
高齢者にとって、銀座に住むということが
実際どのようなものなのか想像がつきにくいだろう。

そんな人には、山崎武也著「老後は銀座で」
(PHP研究所)が参考になるかもしれない。

ただし、著者もまえがきで断っているように、
都市部の質のよい賑やかな地に老後に住むことを、
「老後を銀座で」と象徴的に言っているだけで、
著者自身が銀座に住んでいるわけではない。

このため、銀座に実際に移り住む人は、
この本に書かれていない
「いくつかのこと」に遭遇することになるだろう。

それらは、いわゆる「華やかな銀座」のイメージとは、
大きくかけ離れたものである。

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シニアの活躍の場を創る起業家たち

スマートシニア・ビジネスレビュー 2003119 Vol.38

いろどりシニアビジネスというと大半の企業は、

経済的にも時間的にも余裕のある年長者に

何かを売ることを考える。

もちろん、そのための工夫を重ねることも大切だが、それだけでは不十分だ。

 

年長者の人たちを、単なるサービスの「使い手」として見なすのではなく、付加価値の高いサービスの「担い手」として見なす。

そのような発想と具体的な活躍の場づくりが求められている。

 

徳島県上勝町という人口2,229人の小さな町に

「株式会社いろどり」という第三セクターがある。

この会社は、地元産の柿の葉やもみじなどを

都市部の料理店向けに販売している。

 

これだけなら、地方によくありがちな

赤字の第三セクターの話に聞こえる。

 

だが、この話の要は、事業に取り組む

生産農家のほとんどが「高齢者」だということだ。

つまり、高齢者がサービスの「担い手」として

活躍している事業なのである。

 

といっても、自治体主導の高齢者福祉ではない。

ちゃんとした収益事業だ。

収益が上がるのには理由がある。

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