「団塊向け弁当」のその後

スマートシニア・ビジネスレビュー 2007年11月19日 Vol. 111

dankai-bento少し前に、あるコンビニエンスストアが
「団塊向け弁当」というのを発売した。

この弁当は、ご飯の量を若者向けの六割程度に少なめにし、おかずには揚げ物を入れずに、切り干し大根や野菜の煮物などを小分けにして栄養バランスやカロリーに配慮したものだ。値段は690円で、通常の弁当よりもやや高めの設定となっている。

もし、この商品の売れ行きが今ひとつだとすれば、
まずチェックしないといけないのは、
「団塊世代・シニア向け」と謳った商品が
売れない「商品開発の壁」である。

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20代学生によるシニアビジネスコンテスト

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年12月27日 Vol. 99

presentation先週、ある会社主催のシニアビジネスの
コンテストの審査員を務めた。

このイベントの面白いところは、
シニアビジネスのコンテストにも関わらず、
応募者が全て20代前半の学生だったことだ。

プレゼンテーションを拝聴した結果、
“ビジネスプラン”としては、実現性の詰めが甘いものが大半だった。
しかし、“ビジネスアイデア”として見れば、
斬新なものがいくつかあった。

私はいまでこそシニアビジネスの企画・事業化を生業としているが、
自分が20代前半の学生のとき、ビジネスプランなどというものを
考える機会はまったくなかった。

その当時の自分に比べれば、今回の学生たちの取り組みは
遥かに進歩したものに見えた。
私はこのコンテストでの発表を聴いて、彼らの将来が大変楽しみになった。

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ネット利用率の変化から見えるもの

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年7月31日 Vol. 90

netusers年齢層別のネット利用率の変化を眺めると
いろいろと興味深いことが見えてきます。

総務省「通信動向調査」によると、年齢層別の利用率は、2005年末現在で大きい順に次のとおりとなります。

①20-29歳、95%、②13-19歳、93.9%、③30-39歳、92.8%、
④40-49歳、90.6%、⑤50-59歳、75.3%、⑥60-64歳、55.2、⑦65歳以上、22.8%

若年層の利用率が高いのは4年間で変わっていません。
ここで注目したいのは、次の2点です。

(1)60代前半でも55%を超えていること
(2)団塊世代を含む50代は75%を超えていること

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非合理ビジネスの合理性

スマートシニア・ビジネスレビュー 2006年3月20日 Vol. 84

eat_beer_gold先日、「サツマイモのビール」を飲む機会がありました。

当初、サツマイモを原料にしたビールというのは
正直イメージが湧きませんでした。
しかし、百聞は一見に如かず。飲んでみると、
芳醇で深く、上品なまろやかさに驚きました。


サツマイモが原料の場合、日本の酒税法では、
発泡酒となりますが、味は紛れも無くビール。
昔ヨーロッパにいた時にドイツの田舎で体験した
美味しい地ビールと同じような味でした。

この「サツマイモラガー」の発明者は、
株式会社協同商事の朝霧幸嘉社長。

昭和22年生まれの団塊世代の朝霧さんは、
全国に先駆けて産直(産地直送)の有機野菜販売を
手がけたパイオニアとして業界で著名な方です。

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スマートシニアは増えたか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2005年11月1日 Vol. 76

ann-wrixon私は99年9月15日敬老の日の朝日新聞に
「スマートシニアと新市場」という論説を発表し、
次のとおり述べました。

ネット先進国の米国では、シニアのネット人口が
1300万人(ネット人口の16%)に上る。


↑米国シニアネット中興の祖、アン・リクソン

そして、ネットを縦横に活用して情報収集し、
積極的な消費行動をとる先進的な「スマートシニア」が増加している。

このスマートシニアは、
①日に一度、毎週十時間以上ネットを使う、
②若い世代よりネット通販に積極的である、
③市場で自分の声を積極的に発信する、
という特徴が米国での調査で分かっている。
わが国でもこのようなスマートシニアが増えている。

今後、このスマートシニアは先駆的な消費者として
多数の一般シニアの消費行動に影響を与え、
アクティブシニア市場をリードしていくと推察される。

この小論は、6年前のもので、
内容は今にしてみれば稚拙なものですが、
その時点での予感を述べたものでした。

それから6年たったいま、現実はどうなったでしょうか。

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知られざる中国 高齢化の実態

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年4月27日 Vol. 49

shanhai最近の中国というと、
経済成長する国のイメージが強い。

気がつけば身の回りには
中国製品がかなり増えた。
以前は、安っぽい人形などが多かったが、
最近は家電やコンピューターなどの
ハイテク製品も中国製が多い。

だが、そのような経済成長国のイメージに隠れ、
ほとんど知られていないのは、高齢化の実態だ。

中国では、日本の総人口を上回る
1億3400万人がすでに60歳以上なのである。
これが2050年には4億人を超えると 予測されている。

中国は総人口が12億9千万人と多いので、
高齢化率でみれば、日本の方が大きい。
だから、日本の方が大変だ という風に見えるかもしれない。

だが、実際の高齢者の数が桁違いに多いことと、
日本にはない複雑な要因があることを考慮すると、
中国での高齢化のインパクトが
いかに凄まじいかが容易に想像できる。

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「エイジング」という言葉の意味

スマートシニア・ビジネスレビュー 2004年3月23日 Vol. 47

red-wineエイジング(aging)という言葉は、
高齢社会やシニア市場を語る時によく使われる。
だが、この言葉がもつ意味を
一つの日本語にするのは難しい。

エイジングという言葉では、これまでどちらかというと
「マイナス」の側面が強調されてきた。

たとえば、石油化学プラントや発電プラントは、
長年稼動すると、回転部が摩耗し、
配管などの部材の材質が変化して脆くなる。
このような経年劣化は、設備のエイジングである。

これは、しばしば事故の原因となるため、
可能な限り避けたいマイナスの対象とされてきた。
このため、経年劣化の診断・予防技術が
長年産業界の重要なテーマとなってきた。

一方、人間の体でも加齢とともにひざの関節が痛んだり、
皮膚にしわが増えたりする。
体の機能も経年劣化することから、
機械設備同様にマイナスの対象とされてきた。

最近良く耳にする「アンチエイジング」は、
狭義には抗老化療法のことをいうが、
これは体の機能の経年劣化に対する対処技術といえる。

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