村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「高齢者」の記事一覧

作動記憶を拡大する脳トレアプリ

いくつになっても新たなことに挑戦できる秘訣とは?

一般に高齢になるにつれ新しいことに取り組むのがおっくうになります。原因は、私たちの認知機能の一つ、「作動記憶(ワーキングメモリー)」の容量が加齢と共に減ることにあります。作動記憶量は、「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳の作動記憶トレーニングによって拡大できることが東北大学の研究で明らかになっています。
公的介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせる時の注意点は?

公的介護保険サービスと保険外サービス 組合わせ時の注意点は?

公的介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせる時の課題は、利用者から見て「保険外サービス」の価格が高く思われることです。対策としては、保険外(つまり、通常の)サービスで提供するものは、保険ではカバーできず、かつ、利用者に有益であることをきちんと明示することです。
見守り電気のしくみ

漠然としたリスクの可視化が高齢者の「不」を解消

高齢者(65歳以上)になると直面する「不」(不安・不満・不便)の一つは、賃貸住宅を借りにくいことだ。実は高齢者が入居可能な賃貸住宅は全体の約5%しかない。筆者はシニアビジネスの基本は「不」の解消だと言い続けてきたが、この課題に真正面から取り組んで注目を集めているのが、高齢者向け賃貸情報サイト「R65不動産」を運営する株式会社R65(東京・杉並区)だ。
年齢層別死亡事故件数

高齢運転者の重大事故リスクを下げるカギ

ここ数年高齢者による交通事故が増えているとよく報道される。だが、警察庁交通局の平成31年2月発表のデータを見ると、実は65歳以上の交通事故死者数は、平成20年の2523人から平成30年の1966人までほぼ毎年減少している。人口10万人当たりの交通死亡率も9.19人から5.59人に減っており、特に高齢者による交通事故が増えているわけではない。一方、年齢別免許人口当たり死亡事故件数で見ると、75歳未満の運転者が平均3.7件なのに対し、75歳以上の運転者は平均7.7件と多いことがわかる。75歳以上で死亡事故割合が多くなる理由は加齢による認知機能低下が主な原因と考えられる。