「仕事」と「消費」で高齢者は社会参加へ

リベラルタイム3月号「日本の高齢者」の未来

リベラルタイム2014年3月号_表紙月刊誌リベラルタイム3月号の特集「豊かな老後」「不幸な老後」に『「仕事」と「消費」で高齢者は社会参加へ』と題した小論を寄稿しました。

 

今回の小論は、編集部より「超高齢社会・日本の未来」というテーマで、2,500字程度で執筆してほしいとのご依頼があり、寄稿したものです。

                                                       

拙著「シニアシフトの衝撃」上梓以来、多くのメディアから取材や寄稿のご依頼をいただいています。ただ、それらのご依頼のなかには、お決まりのテーマや表面的な質問にとどまるものがしばしばあり、せっかく対応してもがっくりくることがあります。

 

しかし、リベラルタイムという雑誌は、最近では貴重な硬派のジャーナリズム雑誌であること、そこからご依頼いただいたテーマが、久々の直球勝負のものだったので、私としてもそれなりに気合を入れてまとめたものです。

 

限られた字数なので記述が不足している部分もありますが、「超高齢社会・日本の未来」に対する、現時点の私の問題認識と解決策の方向性を示したものです。ぜひ、お読みいただき、忌憚のない感想をお聞かせいただければ幸いです。

 

以下、寄稿した全文を掲載します。

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自分らしく生きるには

毎日新聞 201321日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  10

sa_mainichi_140201自分らしく生きる、という言葉はよく耳にします。それは、自分の好き勝手に生きることでしょうか。そもそも「自分らしさ」とは何でしょうか

 

新約聖書に登場する有名な女性、サロメは「人間は7枚のベールをかぶっている。6枚目のベールまでは脱ぐが、7枚目のベールは自分ですら脱がない」と言っています。つまり、本当の自分は自分ですらわからない、と。

 

ところが、友人や知人から「そういうところが○○さんらしい」などと言われることはありませんか?自分らしさというのは、自分は気がつかないけれども、他人は気がつくという性質があります。自分らしさとは、他人がいて初めて認識されるものと言えます。

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情報が欲しければ自分から発信

毎日新聞 2013127日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  9

sa_131207退職後の大きな変化は情報が減ることです。特に勤務先から当たり前のように与えられていた種々の情報がばったり途切れます。そこで、重要になるのは、勤務先以外からの情報収集策

 

私がお勧めしたいのは、自分で「情報発信」できる仕組みをつくることです。なぜなら、情報とは発信している人のもとに集まりやすいためです。だから、ある情報が欲しければ、その情報に関連する情報を発信するのが有効です。具体的には、ネットを活用してブログやホームページ、メールマガジンなどを発行するのです。

 

情報発信のポイントは、他では入手しにくい独自の情報を発信▽読みたくなる内容にする―――の二点です。「情報が氾濫する中、独自の情報発信なんて難しい」と思われるかもしれません。

 

しかし、実は難しくないやり方があります。それは自身がこれまで長年やってきた仕事や好きで取り組んでいる趣味などをテーマにすることです。

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頭の新陳代謝を促せ─シニアの経験価値を最大化する時間消費モデル

保険毎日新聞 連載 保険業界はシニアシフトにどう対応すべきか?第8回

文化村正面知的新陳代謝モデルでの時間消費

 

時間に余裕ができると、学ぶことに意欲を見せるシニアも多い。私が所属する東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターで実施している「スマート・エイジング・カレッジ」は100名の受講生のうち、半分以上が60歳以上の方である。

 

公募したところ、350名を超える申し込みがあった。一方、民間企業が運営するカルチャーセンターもシニア受講生が多い。学ぶという行為は、最も知的で楽しい時間消費だからだ。

 

この「知的な時間消費」をモノ消費に結びつけられれば、コト消費からモノ消費への自然な流れができる。これを狙って、カルチャーセンターとモノ消費とを結びつけようとする動きが増えてきた。だが、これも安直にやると売り手の狙いとは逆に機会損失の多いビジネスモデルに陥ってしまう。

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元気なうちに情報収集

毎日新聞 2013112日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  8

sa_131102日本人の約8割は年を取ってもできる限り「いま住んでいる自宅に住み続けたい」と思っています。しかし、こうした希望に反して高齢期には自宅に住み続けられるとは限りません

 

一般には、元気なときには終の棲家にしようと思っていた自宅も、持病と付き合う必要に迫られた場合など、状況によっては住み替えの必要性が出てきます。

 

特に、夫婦で暮らしていたときには考えもしなかったでしょうが、配偶者に先立たれると一戸建てでは家の広さがかえって不便になりがちです。庭の草取り、階段の上り下り、雨戸の開け閉めなど、若い時には何ともなかった作業が、高齢期になるとおっくうに感じ、苦痛にさえなります。

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4週間のサーキット運動が高齢者の認知機能を広範囲に向上することを発見

スマートシニア・ビジネスレビュー 20131024Vol.196

SAスクエア_CV昨日、私の所属する東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターと株式会社カーブスジャパンとの産学連携研究の成果発表がありました。

 

高齢者64を対象に無作為比較対照試験を行った結果、4週間のサーキット運動トレーニングが、実行機能、エピソード記憶、処理速度など広範囲な認知機能を改善することが明らかになりました。(無作為比較対照試験とは、医療分野で用いられる根拠の質の高い研究手法です。)

 

サーキット運動トレーニングとは、運動する複数の人たちで輪(サーキット)になって、有酸素運動トレーニングと筋力トレーニングとを交互に組み合わせて行うものです。もともとは米国のカーブスで考案され、この方式が世界標準となっています。

 

従来サーキット運動トレーニングにより、筋力向上や生活習慣病の改善、ロコモティブシンドロームの予防などの効果が得られることが分かっています。

 

しかし、こうした運動トレーニングが、脳機能(認知機能)を改善する効果については、あまり明らかになっていませんでした。今回の研究は、その不明点を解明するために行われたものです。

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スマート・エイジングとシニアビジネス

メトス 未来ビジネス対談 暖話談考

metos株式会社メトスは日本における暖炉・薪ストーブ、サウナ、温浴設備、介護浴槽などのパイオニア。このたび、同社の未来ビジネス対談 暖話談考(だんわだんこう)に同社の神山敏社長との対談が掲載されました。

  

神山社長は、今では当たり前になった個人で入浴できるオリジナル介護福祉浴槽「個粋(こいき)」を日本で初めて開発した個浴のパイオニアです。

 

同社が介護浴槽の販売を開始したのは1997(平成9)年。その頃の日本の介護浴槽は特殊な機械を使った大型浴槽がメインでした。しかし、大型浴槽での入浴は、ガチャガチャッと金属音を響かせながら、横たわるお年寄りをまるで物体のように洗ってはドボンとお湯につけて出す、まさに流れ作業の“人体洗浄”でした。

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「具体的な目標」を持とう

毎日新聞 2013105日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  7

sa131005今年5月、80歳で3度目のエベレスト登山に成功した冒険家の三浦雄一郎氏。私は彼が5年前に75歳でエベレストに再登頂した後、「元気な秘訣は、適度な食事と運動、そして具体的な夢をもつこと」と伺いました。私は、この中で一番重要なのは「具体的な夢をもつこと」だと思います。

 

三浦氏の「夢」とは、達成したい「目標」のことです。75歳で目標を達成した彼の次の目標は、80歳でチョモランマに登頂することでした。チョモランマとはエベレストのチベット名。つまり、チベットルートで再登頂すること。「具体的な目標」があったので、適度な食事と運動を継続して実践できたのです。

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ミスター古希 原稿募集!大賞10万円!貴方の体験を「第2の人生の参考書」に

2013921日 ミスター古希

MRkoki本日より、仙台市に拠点を置く第一エージェンシーの主催、河北新報社の協力による出版プロジェクト「Mr.古希」の原稿募集が始まりました

 

このプロジェクトは、超高齢社会を迎え、定年後の生き方を模索するビジネスマンに、全国各地から募集する豊かなシニアライフの実例を紹介する、いわば「第2の人生の参考書」として出版するものです。

 

大賞作品には賞金10万円が進呈。大賞以外の優秀作品(49作品)にも賞金3万円が進呈されます。優秀作品50選は「Mr.古希」として20144月に出版、全国の書店で販売を予定しています。

 

また、このたび縁あって、私が審査委員長の大役をお引き受けすることになりました。

 

実は本プロジェクトは、主催者である第一エージェンシーと協力者の河北新報社が拠点を置く宮城県発であることに大きな特徴があります。本プロジェクト企画の背景を次にご紹介します。

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他人の役に立つ充実感

毎日新聞 201397日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  第6回

毎日SA前回、退職後も何らかの仕事をして年金以外の収入を得る生活をお勧めしました。しかし、たとえ収入は得られなくても、ひとの役に立つことで収入以上のものを得ることができます

 

東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターにある脳の健康教室「脳いきいき学部」では、多くのボランティアがサポーターで活躍しています。あるサポーターが、「年配の参加者から、『この年齢になって、こんな勉強ができるなんて夢にも思わなかった。あなたのおかげよ、ありがとう』と言われ涙がこぼれた、と話していました。

 

40歳を過ぎると、感謝されたり褒められたりする機会が減ります。職場なら中間管理職以上の人が多く、部下を褒めることはあっても、自分が褒められることはあまりありません。家庭では親が同居していない限り最年長者であり、褒めてくれる人はいません。しかし、本来、人はいくつになっても褒められたいものです

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