スマートシニアが、市場をここまで変える!

2012123日 ダイヤモンドオンライン連載 シニアシフトの衝撃

dol3_seiorshiftダイヤモンドオンライン連載第3回「スマートシニアが、市場をここまで変える!」が掲載されました。

 

IT機器が普及すると市場の情報化がどんどん進んでいきます。すると、市場がガラス張りになり、商品の売り手はごまかしが利かなくなります。

 

こうして、シニア市場もそれまでの「売り手市場」からどんどん「買い手市場」になっていきます。その結果、多くの分野で従来の売り手の論理が通用しなくなっています。

 

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http://diamond.jp/articles/-/28548

 

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消費者から求められるこれからの高齢者向け住宅

TOTOパブリックレポート2012.11 特集 選ばれる高齢者住宅・施設

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消費者から求められるこれからの高齢者向け住宅

 

制度スタートから1年が経過し、次々建設が進んでいる「サービス付き高齢者向け住宅」。長引く不況で、あり方を変えようとしている「有料老人ホーム」。高齢者向け住宅はいま大きな転機を迎えようとしています。施設はどのようにあるべきか、シニアビジネスに詳しい村田裕之氏に、市場から見た、これからの高齢者向け住宅の現在の傾向と消費者目線でのこれからのあり方を俯瞰していただきました。


全般的に価格が下がり気味の高齢者向け住宅

 

現在、日本における高齢者向け施設・住宅は、介護施設を除くと、2つに大別されます[図1]。1つは「老人ホーム」。もう1つは「サービス付き高齢者向け住宅」(以下、サ付き住宅)が含まれる「高齢者向け住宅」です。

 

前者の代表格は「有料老人ホーム」で、「介護サービスのない住宅型・健康型」(以下、自立型)と「介護型」に分かれます。いずれもほとんどの施設が入居一時金と月額利用料を支払って「利用権」を得る方式です。

 

一方、後者は201111月からはじまった見守り・生活相談などのサービスが付いている賃貸住宅です。月極家賃を支払って「賃借権」を得るもので、もともとは有料老人ホームなどの高額な一時金が支払えない高齢者へ住居を提供する狙いがあります。

 

これらの施設に対して消費者が求めているものは何でしょうか? 重要なものの一つは、支払可能な価格です。「有料老人ホーム」では、10年前には入居一時金5000万円も珍しくなかったのですが、今では5001000万円程度とかなり価格が下がっています。

 

第一の理由は、20004月から開始した介護保険制度によって民間企業が多く参入し、供給過多になったことです[図2]。第二の理由は、「スマートシニア」と呼ぶべき自ら情報武装した賢いシニア層が増えたことが挙げられます。

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「シニアシフトの衝撃」上梓に際して

スマートシニア・ビジネスレビュー 20121112Vol.184

シニアシフトの衝撃(カバー画像)1116日に新著「シニアシフトの衝撃」をダイヤモンド社より上梓します。

 

サブタイトルに「超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法」とあるように、これはシニアビジネスに取り組むビジネスパーソン向けの本です。

 


「シニアシフト」には2種類あります。1つは、「人口動態のシニアシフト」。これは、人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へシフトすることです。もう1つのシニアシフトは、「企業活動のシニアシフト」。これは、企業がターゲット顧客の年齢構成を若者中心から高齢者中心へシフトすることです。

 

いま、産業界では「シニアシフト」が加速しています。人数の多い団塊世代が、2012年から毎年順番に退職年齢である65歳に達し、今度こそ大量退職して、新たな事業機会が生まれるとの期待があるからです。

 

5年前に「2007年問題」と称して、似たようなブームが起きました。しかし、今回の動きはその時の一過性のブームとは明らかに違います。今後、長期にわたって継続する社会全体の「シニアシフト」元年ともいうべき状況です。私は、シニアビジネス分野の専門家として多くの企業経営者・実務担当者とのやりとりを通じて、このことを肌身で実感しています。

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アメリカで学習療法が立ち上がった日

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012116Vol.183

P1020307-21021日からアメリカ・コロラド州デンバーで開催されたLeadingAge Annual Meeting & Expositionで、認知症の非薬物療法である学習療法の日本での経験とアメリカでのトライアル結果の発表を行いました。

 

LeadingAgeは、以前の名称がAAHSAThe American Association of Homes and Services for the Aging)であり、全米の高齢者向け住宅、高齢者向けサービスを提供する事業者の団体です。このため、今回の講演の対象者は、実際に高齢者住宅や施設を運営している経営者、実務スタッフが対象でした。

 

このイベントは、高齢者施設関係者にとって年に一度の大イベントであり、全米から関係者が集まります。このため、私たちはここでの発表機会を重要視していました。

 

にもかかわらず、私たちの発表日時がイベント最終日の、しかも朝8:30からと知らされました。これを知った時、正直がっかりしました。なぜなら、通常こうしたイベントでは最も聴衆が多いのが初日であり、日が経つにつれて聴衆は少なくなっていくからです。

 

しかし、ふたを開けてみると、会場には150名近い聴衆が集まり、ほぼ満席状態。私たちの発表に対する関心が相当高いことを確認できました。

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アメリカ大手企業のシニアビジネス失敗談

スマートシニア・ビジネスレビュー 20121018Vol.182

sunrise-senior-living火曜日からRetirement Communities World Asia 2012という

コンファレンスに出席するために香港に来ています。

 

昨日は、私の担当のパネルディスカッションと講演を行いました。それ以外にもいろいろと面白い話がありました。

 


特に印象に残ったのは、アメリカの大手シニア住宅事業者、

サンライズ・シニア・リビング社の幹部が、

2003年からドイツで取り組んでいた事業から

撤退したという話でした。

 

実は私は2007年にスイスの会議で

この会社の別の幹部からドイツ事業の話を聞いていたので、

その顛末は大変興味深いものでした。

 

この話は別途詳細にレポートしたいと思いますが、

一言でいえば、アメリカ型のシニア住宅は

ドイツでは受け入れられなかったということです。

 

そして、受け入れられなかった理由の多くが、

日本の事情ときわめて似ていたことが

印象に残りました。

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スマートシニアの増加と消費行動の変化に通販はどう対応すべきか?

日本通信販売協会 TSUHAN2012

tsuhan2012118日に東京・大手町、KKRホテル東京にて日本通信販売協会主催のTSUHAN2012で基調講演をします。講演タイトルは「スマートシニアの増加と消費行動の変化に通販はどう対応すべきか?」です。

 

13年前に私が初めて「スマートシニア」という言葉を世の中に提唱した時、多くの方の反応は「面白い発想だけど、そんなシニアはどこにいるのですか?」というものでした。

 

ところが、13年経って最近は、いろいろな方が使用されるようになり、あの聖路加国際病院理事長の日野原先生も、ご自身が主催する新老人の会のキャッチフレーズとしてこの言葉を使うようになりました。

 

しかし、この言葉の意味は、単にシニアが格好良く賢く生きるということだけではありません。サービス提供者は、シニアがスマートシニアになっていくことの意味を、市場がどのように変化していくのかという観点で考える必要があるからです。

 

今回の講演ではそうした観点で次のお話をする予定です。

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10/07/2012 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

シンガポール政府機関との交流会を開催します

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012918Vol.181

spring_singapore来る92613時より東京・西新宿において、私が理事長を務めるNPOエイジング社会研究センター主催でシンガポール貿易省SPRING Singapore幹部との交流会を下記の要領にて開催します。

 

SPRING Singaporeは、シンガポール貿易産業省の下部組織で、日本でいう中小企業庁と日本工業標準調査会の機能を併せ持った機関で、シンガポールの介護産業育成のために日本企業のパートナーを探しています。

 

本交流会の目的は、SPRING Singaporeの活動をご紹介し、SPRING Singaporeが支援しているシンガポールの病院・介護事業者との協働機会に興味のある日本企業の皆様との情報交換を行うことです。

 

成長目覚ましいシンガポールは、一人当たりGDPがすでに日本より大きく、成長が続くアジアのハブ的存在です。一方で日本よりも出生率の低いシンガポールは今後20年間で急激な高齢化の進展が予測されており、介護インフラの構築・質の向上が喫緊の課題になっています。

 

介護サービス分野で先を行く日本企業は、SPRING Singaporeとのパートナーシップにより、シンガポール市場だけでなく、アジア各国の市場開拓に有効な足がかりを得られるものと思われます。

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スマートシニアの増加と市場の変化

不動産経済連載団塊・シニアビジネスの勘所 第三回

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         10年間でこんなに変わったシニアのネット利用率

 

シニアの消費行動を知ろうとする場合、考慮しないといけない重要なことがある。それは、私たちの生きる現代は消費行動に及ぼすネットの影響が大きいことだ。

 

私は1999年に東京、名古屋、大阪で、50歳以上の方を対象にネット利用率の調査をしたことがある。その時のネット利用率はたったの3%だった。当時は50歳以上でも100人に3人しかネットを使っていなかったのだ。いまからわずか13年前のことだ。

 

それから13年経過して状況はどう変わっただろうか。図表1は、2001年12月から2010年12月までの年齢層別インターネット利用率の推移である。どの年齢層で一番利用率が増えているだろうか。明らかに50代以上である。

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シニアの就労と医療費との関係

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012823Vol.180

りんご農家一昨日午後に3つの打ち合わせをしたのですが、なぜか、偶然3つとも同じ話題が出ました。それはシニアの就労の話です。

 

最近、団塊世代を中心に60代の方から、

私のもとに退職のご挨拶が多く届きます。

 


その際に私は「退職後もできる限り何らかの仕事をして

年金以外の収入を得る方が、いきいきと過ごせますよ」と

アドバイスをしています。

 

これについては、拙著「スマート・エイジングという生き方」

第一部第二章に詳しく述べているのですが、

そこに掲載している興味深いグラフを

アドバイスの一つの根拠にしています。

 

そのグラフとは、「高齢者の有業率」を縦軸に、

「一人当たりの老人医療費」を横軸にして

都道府県別にデータをプロットしたものです。

ここで有業率とは仕事に就いている人の割合です。

 

グラフを見ると、長野県が有業率30%を超えて全国一高く、

一人当たりの老人医療費でも全国一少ないことがわかります。

 

つまり、仕事に就いている高齢者の割合が高い県ほど、

一人当たりの高齢者医療費も少ないのです。

 

長野県の後には、山形県、静岡県、鳥取県と続きます。

これらの4つの県の共通点は何でしょうか?

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シニアにはスマホよりタブレットが本命である5つの理由

2012810日号シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第65

nexus7tabletシニアにはスマートフォンよりタブレットが有用

 

シニアをターゲットにしたスマホ「らくらくスマートフォン」がいよいよ8月から発売される。

しかし、私はシニアにはスマホよりタブレットの方が有用と考えている。その理由は、従来のIT機器が抱えていた使いにくさを次の通り解消しているからだ。

 

   携帯電話よりもスマホよりも画面が大きい。だから字が大きくて見やすく、文字も入力しやすい。

   パソコンよりも操作が簡単。指先でタップするだけで大抵のことが可能であり、キーボード入力が不要。

   電源を入れた後の起動がパソコンよりもはるかに速い。使いたい時に待たされることなく、すぐ使用できる。

   一般にノートパソコンより薄く、軽く、持ち運びが楽。

   購入価格もノートパソコンよりも一般に安い。今後はスマホよりも安くなる可能性も大きい。

 

これらのメリットから、近い将来、現状のパソコンで可能なことがタブレットでもできるようになれば、既存のパソコン利用者のかなりの割合は、タブレット利用者になっていくと予想される。

 

タブレットは女性・シニアのIT弱者に有利

 

一方、こうしたメリットのため、これまであまりパソコンに縁のなかった人やパソコン利用を躊躇していた人もタブレット利用者になる可能性が大きい。特に携帯電話は使ってもパソコンは使わない女性やIT機器の使用に無縁だったシニアがその対象となる。

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