シニアの高額商品購入動機

高齢者住宅新聞 介護保険に頼らないシニアビジネス成功さらなる12のヒント 第3回

図1財布のひもが緩むカギは「解放段階」

JR九州が2013年10月に運行開始したクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、高級感ある内外装にこだわった車両に乗り、九州の名所を回る贅沢な旅行だ。

料金は、2016年9月28日出発分「ななつ星in九州プレミアム5日間」の場合、2名一室で1人当たり65万~87万円、1名一室で96万~138万円とかなり高価だが、60歳代を中心に予約が埋まっている。

これだけの高額ツアーなので、富裕層ばかりが申し込んでいるのかというと、実はそうでもない。第一期に千葉県から参加した65歳の女性は介護職員だった。図1のとおり、一般に高齢者世帯の所得はそれほど高くない。なぜ、富裕層ではない一般の人が、こうした高額商品を購入するのだろうか

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財布のひもの固いシニアが買いたくなるサービスとは

高齢者住宅新聞 介護保険に頼らないシニアビジネス成功の12のヒント 第6回

ハーバード大学キャンパス将来不安があるからこそ、時には「わくわく感」に浸りたい

シニア層は若年層より資産が多くあるのに、なぜ、それが消費に回りにくいのか?老後に対する漠然とした不安があるからだ。一方、不安があるからこそ、時にはそうした不安を忘れたい、前向きな気持ちになりたいとも思うものだ

人が前向きな気持ちになるけん引力の一つは「わくわく感」である。これが促す消費を私は「わくわく消費」と呼んでいる。

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加齢と脳の潜在能力との関係

解脱10月号 連載 スマート・エイジングのすすめ 第10回

解脱会_表紙_1001脳の潜在能力は年齢とともに発達していく

私たちの大脳には外側に灰白質という神経細胞の塊があります。灰白質はパソコンで言うとチップにあたり、計算処理をつかさどる部分です。それに対して大脳の内側には白質という神経線維の塊があります。白質は電気信号を伝達するケーブルネットワークです。

つまり私たちの脳は、外側に計算機が無数にあり、それらを内側のケーブルネットワークが繋いでいるという構造をしています。

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「わくわく消費」がシニア層と日本社会を元気にする

C-magazine 2015年秋号 特集 シニア市場を切り拓け

c-magazine_表紙_0902キヤノンマーケティングジャパンのグループPR誌『C-magazine』特集「多様な価値観が溢れる時代の成功のカギとは?シニア市場を切り拓け!」にインタビュー記事が掲載されました。

記事タイトルは『「わくわく消費」がシニア層と日本社会を元気にする―――シニアマーケティングを読み解く視点』です。

インタビュー記事以外のコラム「シニア層はますますオンラインショッピングのヘビーユーザーになる!」も有用でしょう。

また、セブン-イレブン、第一興商DKエルダーシステム、タニタ健康プログラム、カーブスなどおなじみの事例紹介、プリヴェAGのハズキルーペ、明治乳業のメイバランスMiniカップ、タイガーの土鍋圧力IH炊飯ジャー、ブリジストンの電動アシスト自転車などシニア層のニーズに応えたヒット商品も取り上げられています。

シニア市場に取り組みたい方には参考になる情報が沢山掲載されています。私へのインタビュー記事は次の通りです。

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会社勤めにない発見、たくさん:定年後に起業する⑦

朝日新聞5月25日 なるほどマネー Reライフ 人生充実

asahi150601働く年金世代が増えています。総務省の労働力調査によれば、65~69歳までの就業率は2014年度に40・7%となり、10年前に比べて8%程度伸びています。私は本連載第1回で、退職後も何らかの仕事をして年金以外の収入を得る生活を強くお勧めするという話をしたので、これはよい傾向といえます。

一方、最近の傾向は、65歳以上の働き手に自営業者が減り、会社勤めが増えていることです。昔に比べ企業が高齢者を積極的に雇うようになったためです。こうした傾向のなかで定年後に会社勤めではなく、わざわざ起業する意義は何でしょうか。

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15年のシニア消費はこう読め

シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第94

格安スマホ例1.14年のヒット商品から読むシニアのニーズの背景

 

実消費で100兆円以上、私の試算で正味金融資産482兆円という世帯主60歳以上のシニア市場には大きな潜在力がある。一方、シニアの財産構造はドラスティックな構造変化が起きにくい。このため、15年のシニア市場を読むには、14年のヒット商品の背景を深く理解することが有用だ。

 

格安スマホ

 

格安スマホは14年の流行語の一つに挙げられた。主たる購入者はシニアだった。口火を切ったのは、既存の大手キャリアではなく、小売業のイオン。昨年4月、端末代と通信料合わせて2980円で発売した格安スマホに多くのシニアが飛びついた。

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変化の時代に期待が高まる「確かさ」「不変の真理」「未来への希望」

オムニマネジメント2月号 特集 親・兄弟・子・孫たちが牽引する「家族市場」

cover日本経営協会の機関誌「オムニマネジメント」2月号特集に「家族市場」に関する拙稿が掲載されました。以下にその抜粋を転載します。

 

1.家族市場とは何か

 

家族市場には、まず「親・兄弟・配偶者・子・孫が形成する市場」がある。これには扶養義務(子供・孫の世話、子供の教育、就活支援、婚活支援、親の介護など)から支出するもの、冠婚葬祭(七五三、進学、結婚、葬式、墓、法事)といったセレモニーのために支出するもの、互いの愛情や絆を深める(誕生日、記念日など)ために支出するものがある。

 

これに加えて、少子・超高齢社会の到来で「ペット市場」という疑似家族市場も大きくなっている。ペット市場も親・兄弟・配偶者・子・孫が形成する市場と似た構成となっているが、最近特に目立ってきているのがペットの長寿化による医療市場や老犬ホームといった介護市場、葬儀や墓といった葬祭市場である。

 

さらには、家族やペットの代替としてのコミュニケーション・ロボットのような「ロボット市場」も少しずつ存在感が増している。「ロボット市場」も疑似家族市場の一種である。

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昔ほしかったものを今なら こだわり消費

産経新聞 18日 特集 団塊男子 青春よ ふたたび

sankei150108産経新聞が正月明けから掲載しているシリーズ「団塊男子 青春よ ふたたび」4回目に私へのインタビューをもとにした記事が掲載されました。以下に該当部分を掲載します。

 

こだわり消費

 

40代で『昔やった』などと買い、50代半ばを過ぎると昔ほしかったが買えなかった物を買った」。団塊の消費傾向をこう分析するのは、シニアビジネスに詳しい東北大特任教授、村田裕之さんだ。

 

戦争体験のある世代と違い、高度経済成長期に育った団塊は積極的に消費した。ただ、買ったのはTシャツやレコード。今ほど豊かではなく、欲しくても買えなかったものがあった。だから、時間の制約から解放され、金銭的にゆとりの出てきた今、昔できなかったことをする。

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シニア「自分史」に熱 人生のけじめつける

日本経済新聞夕刊 20141022 読み解き現代消費

nikkei141022_cover日経夕刊2面の連載コラム「読み解き現代消費」に『ぜいたくするシニア やりたいこと「解禁」シニア「自分史」に熱 人生のけじめつける』を寄稿しました。

 

「読み解き現代消費」は、毎週水曜日、気になる消費トレンドについて、その背景などを読み解くコラムです。私も執筆者の一人に名を連ねており、一か月半に一度のペースで寄稿しています。以下に全文を掲載します。

 

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ここ数年、「自分史」がシニアの間で静かなブームだ。功成り名を遂げた人の立志伝と異なり、普通の人が自身のそれまでの生涯を書きつづったものである。

 

今年8月、東京都内で開催された「自分史フェスティバル」には、お盆中にもかかわらず大勢のシニアが訪れていた。

 

紙に印刷した本を自費出版することが多かった自分史の作成や公表の形態も変わってきた。シニア層でもパソコンやインターネットを使うのが当たり前になり、デジタルカメラやスマートフォン、スキャナーなどのデジタル機器を駆使して、写真や動画入りの自分史をWEBで公開する人も増えている。

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高額品を買うシニア その本当の理由は?

保険毎日新聞 連載 シニア市場の気になるトレンド 第6回

第6回図表_村田富裕層ではない一般の人が高額商品を買う理由は何か

 

九州旅客鉄道(JR九州)が201310月に始めた豪華寝台列車「ななつ星in九州」の旅は、高級感ある内外装の車両に乗り、九州の名所を回るぜいたくなものだ。料金は第4期(14年8~11月出発分)の場合、3泊4日で2名一室、1人当たり43万~70万円と高価だが、60代を中心に予約は埋まっている。

 

これだけの高額ツアーなので、参加者は富裕層ばかりかというと、実はそうでもない。筆者の知り合いで、第1期のツアーに千葉県から参加した65歳の女性は介護施設の職員だった。図表1をみれば分かるように、一般に高齢者世帯の所得はそれほど高くない。なぜ、富裕層ではない一般の人が、こうした高額商品を購入するのだろうか。

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