「コト消費型のモノ消費ショップ」の秘訣

20121010日号シルバー産業新聞連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第67

タイガー1号店_4コト消費型のモノ消費ショップとは

 

前号では、シニアのコト消費(時間消費)から、モノ消費に結びつけるためのビジネスモデルの勘所についてお話した。今号は「コト消費型のモノ消費ショップ」の条件を整理したい。

 

「コト消費型のモノ消費ショップ」とは、モノ消費の店に回遊型時間消費の要素が入ったもの。つまり、単にショップに行って必要なモノを買うだけではなく、その場で回遊して見ていると買う気をそそられて思わずモノを買ってしまうショップのことだ。

 

タイガー・コペンハーゲンは、デンマークの小売業に革命を起こし、全世界17か国で展開している生活用品の小売店だ。今年7月に日本1号店が大阪の心斎橋アメリカ村に開店した。「居心地のよい店舗で驚くほど低価格で、スタイリッシュな商品を届ける」がコンセプトになっている。

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シニア向けネットスーパーの条件とは?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012731Vol.179

シルバー向けiPad教室_出所:japan.internet.comネットスーパーの動きが活発になっています。

 

特にシニアをターゲットとした

利用促進競争が目につきます。

 


しかし、現状のネットスーパーは、シニア顧客、

とりわけパソコンなどのIT機器を利用しない人にとっては、

まだ敷居が高いようです。

 

シニア顧客がネットスーパーを利用したい理由としては、

 

   足腰に不具合があり、長い距離を歩くのが難しいため、

   水や米など重いものを運ぶのがおっくうなため、

   配偶者など家族の介護で、外出機会が限られるため、

 

などが想定されます。

 

しかし、こうした潜在顧客がネットスーパーの利用者にならないのは、

次のいずれかの「壁」のためです。

 

壁1:ネットスーパーの存在を知らない

壁2:パソコンなどのIT機器を利用していない

壁3:利用に興味があるが、自分一人では利用できないと思っている

壁4:パソコン、ルーターなどの費用、回線接続料などが高いと思っている

 

これらは、ネットスーパー利用の前段階での「壁」ですが、

パソコンなどのIT機器をすでに利用している人にとっては、

むしろ次が利用を妨げる「壁」となります。

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シニアの体の変化と商品・サービスへの対応

村田裕之Eレター 2012年7月2日 Vol.41 

こんにちは、村田裕之です。

 

販促会議8月号特集 「シニア市場のプロモーション」に

シニアの体の変化と商品・サービスへの対応

について寄稿しました。

 

このテーマは編集部からのリクエストにお応えしたもので、

体の変化に伴い商品・サービス面で

どのような対応が必要なのかを整理したものです。

 

内容は、老眼への対応、脚力の衰えへの対応、

頻尿への対応、聴力低下への対応、

認知機能の低下への対応の5つを取り上げました。

 

本来加齢による体の変化は様々なものがありますが、

特に店舗における対応として重要なものがこの5つです。

 

シニア層の体の変化は、若い世代には

想像しにくいものです。

体の機能の低下が買い物にもたらす影響を学び、

売り場・サービスに反映することが大切でしょう。

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体の機能低下が買い物にもたらす影響と売り場・サービスの対応

201271日 販促会議8月号 特集 シニア市場のプロモーション

販促会議1208_表紙_2団塊の世代が60代半ばにさしかかろうとしている。こうした「団塊シニア」層には、自分はまだまだ元気だと自負している人が多い。ところが、60代ともなると40代、50代のころよりも確実に体力・気力は衰えている。その一方で、「年寄り扱いはされたくない」と考えている人も大勢いる。シニア層でも買いやすく、受け入れられる店舗を目指すならば、こうした身体と心の変化を十分に考慮した売り場づくりを行うべきだ。

 

老眼への対応

老眼は、その言葉のために老人(高齢者)の症状のように思えるが、実際は40代から発症する人が増えていく。若い人には想像しにくいが、小さな文字が読みにくくなり、進展すると文字を読むこと自体が苦痛になる。このため店舗におけるPOPの文字やパンフレットなどが小さい文字で書かれていると、販売機会を逃しやすくなる。また、たとえ老眼の人でも普段の生活のなかで常時老眼鏡をかけている人は意外に少ない。そうした人が急に買い物に出かけた時に、老眼鏡を忘れてしまうことはよくある。それが理由で商品の説明書きが読めず、販売機会を逃がしてしまうことも多い。

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超高齢時代到来、シニア市場はこれからどうなる?

2012年613 福岡日経懇話会4月例会レポート

日経懇話会会報表紙●誤解が多いシニア市場

 

「2007年問題」というのがありました。皆さん、覚えていらっしゃいますか。ちょうど5年前、団塊世代の一番年長の方が60歳になると、一斉に定年退職されて世の中がひっくり返る、それが「2007年問題」と言われました。ところが、あまり変化がなかった。なぜかというと多くの方がリタイしなかったから退職せずにそのままずっと仕事を続けて今に至っています。ところが5年たって今度は65歳。今度こそ退職だということで、また注目されています。

とはいえ最近の傾向は、皆さんそれでもまだリタイしないで、何らかの形で仕事を続けたいという方が増えています。年配者があまり長く会社に居続けると、若い者の雇用はどうなるんだという話もあるのですが、私はむしろ逆だと思います。力のある方はどんどん仕事を続けて、新しいビジネスを作っていただいて、そして、若い人たちの雇用の受け皿も作ってもらう。そうすれば双方のメリットになます。

シニア市場単に「団塊世代」だけの市場ではありません。もう日本全体の高齢化が進んできて、いろいろなところで目に見えるようになってきた。また日本だけの市場ありません。先週、私はシンガポールにおりました。中国、シンガポール、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドあらゆる国・地域からビジネスマンが集まって、高齢化に伴う投資機会、ビジネスはどうなるのか議論して来ました。世の中全体高齢化を何とかビジネスチャンスにしたいという機運が高まってきたのが、今年かと思います。

まずシニア市場がどのような特徴をもつ市場かを整理したうえで、本題の話をしたいと思います。

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有望なシニア市場の見つけ方

2012年6月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第63回 

半歩先の団塊_シニアビジネス120610_2シニアビジネスの基本は「不」の解消

 

一つの新しい商品・サービス市場が立ち上がると、その商品・サービスに満足しない顧客が必ず出現する。これは多様な価値観をもつシニアは、限られた商品・サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっているからである。

 

既存の市場が一見飽和しているように見えても、何らかの「不(不安・不満・不便)」をもっている人は意外に多いものだ。したがって、こうした人たちの「不」の内容を具体的に突き止め、それらの「不」を解消する商品・サービスを提供すれば新たなビジネスになりやすい。

 

これから有望なシニア市場とは?

 

これから有望なシニア市場とは、ずばり『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、旧態依然とした「不」が多い市場』である。

 

例えば「補聴器」は、その一例だ。補聴器は最近いろいろなバリエーションが増えてきたが、補聴器の利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、依然値段が高い。

 

そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、聞き取りにくく、長時間利用していると耳鳴りや頭痛がすると言われる。繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると不具合が出やすいのだ。

 

日本の団塊世代に相当するアメリカのベビーブーマーには、これから補聴器が売れるようになると言われている。なぜなら、ロックンロールを大音量で聴き続けてきたので、難聴予備軍が多いからだ。

 

また、スマートホンも同様の例だ。現状のスマートホンの実態は、全くスマートではない。シニアではない一般ユーザーでも使いにくい点が多々ある。入力しづらい、利用価値の低い機能のてんこ盛りで、かつて携帯電話が辿った道を繰り返している。

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NHKサキどり"まだまだ現役!"シニア市場が熱いに出演します

2012638:258:57 NHK総合テレビ

sakidori63日(日)の午前8:25からNHK総合テレビのサキどり「"まだまだ現役!"シニア市場が熱い」の解説で出演します。

 

この番組「サキどり」は、様々な流行の現場に駆けつけ、変化の芽を"サキどり"するものです。
身近なヒット商品や新しいサービスのトレンドに焦点をあて、これからの新しい時代の価値観を探り出そうというのがねらいです。

 

今回は、団塊世代を中心としたシニア市場に焦点をあて、小売業を中心とした「シニアシフト」の最新の動きとその背景についての特集です。

 

ジョン・カビラさん、小林千恵さんの番組ナビゲータの軽妙な司会のもと、歌手の松崎しげるさんが団塊世代の当事者としてコメントし、私が解説するという構成になっています。

 

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オトナ市場を攻略するための5つのキーワード

販売革新5月号 特集 オトナ市場への挑戦

販売革新201205_表紙_2本稿では編集部からのリクエストにより、50代後半から70代を「オトナ」と定義します。高齢化の進行で、オトナ人口は拡大を続けており、2030年には、日本の人口の半分以上が50歳以上になると予測されています。また、団塊世代の最年長者である1947年生まれが今年65歳に到達し、大量の退職者が発生するとの予測が、オトナ市場への期待を大きくしています。

 

多くの商品、サービスの分野で、オトナ市場をターゲットにビジネス拡大に取り組む例が見られる一方、苦戦事例も多く見られます。それはオトナ市場を本当の意味で理解していないことに原因があるのです。

 

1.多様なミクロ市場の集合体

 

新たな「価値の切り口」を提案し、個客を束ねる

「最近の高齢者は昔に比べ元気で金も時間もあり人数も多い」といわれ、オトナを対象にしたビジネスチャンスは多いように見えます。しかし、消費行動は、実は十把ひとからげではありません。例えば、年齢層が高くなると支出が減るのは教育費、被服費、食費、教養娯楽費。逆に増えるのは医療費。一方、変わらないものは住居費や光熱費などです(図表①参照)。

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ダイシン百貨店に200種類の漬物がある理由

スマートシニア・ビジネスレビュー 2012423Vol.176

ダイシン百貨店漬物売り場先週ある外資系企業の研究会で

お話しする機会がありました。

 

テーマは、世界規模で進む高齢化にどう対応していくかで、世界各国から担当者が集まっていました。

 

私がお話しした前日に東京・大森にある

ダイシン百貨店を見学されたとのこと。

 

担当者の皆さんに「漬物売り場は見ましたか?」と尋ねたところ、

どなたも「見なかった」との返事でした。

 

私の想像では、仮に漬物売り場を見たとしても、

200種類もの漬物があることの意味は、

外国人の方にはよく分からなかったものと思います。

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Elderly-friendly ideas from Japan

THE STRAITS TIMES  2012412

THE STRAITS TIMES_120412_2シンガポールで開催されたAgeing Asia Investment Forum (AAIF)2012での基調講演を基にシンガポールの有力紙THE STRAITS TIMESの記者が記事をまとめたものが掲載されました。以下はその全文です。

 

IN SONE shopping malls, escalators move slower than usual. At supermarkets, aisles are wide enough to accommodate wheelchairs and walking frames, and eggs are sold singly, instead of by the dozen. Price tags are also four times bigger than usual. And soon, a mobile application will be launched which allows people to magnify fonts on websites.

 

These are just some elderly-friendly products and practices that are increasingly common in rapidly graying Japan, said Professor Hiroyuki Murata, a keynote speaker at this year’s Ageing Asia Investment Forum.

 

The “ageing-friendly” concept should also be extended to infrastructure planning, said Prof Murata, a pioneer of the active ageing business. He has worked with more than 550 companies to develop products such as the popular Raku-Raku (easy-easy) mobile phone, with simple one-touch dialing and large numbers and text.

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