究極の“生涯”マーケティングとは

高齢者住宅新聞連載 村田裕之の「シニアビジネス相談室」第32回

胎児期の母親の食生活が子供の嗜好性に影響を与える

アメリカのメネラという発達心理生物学者が、妊娠中の女性を集めて次の3つのグループに分け、実験を行っています。

グル-プ1:妊娠後期に、にんじんジュースを飲む
グル-プ2:授乳中に、にんじんジュースを飲む
グループ3:いずれの時期も、にんじんジュースを飲まない

この3つのグループの女性から生まれてきた乳児全員に、最初の離乳食として「にんじんシリアル」を食べさせたところ、次の通りとなりました。

グループ1の女性から生まれた乳児は、多くが最初からにんじんシリアルを食べた
グループ2の女性から生まれた乳児は、少し食べた
グループ3の女性から生まれた乳児は、ほとんど食べなかった

これらの理由は、胎児が子宮の中にいる間、つかっている羊水や生まれてから与えられる母乳に、母親が口にした食物の風味がついているため、子供もその食べ物の味を学習し、好感をもつからなのです。

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価格が安いことと安っぽく見えることは大きな違い

高齢者住宅新聞連載 村田裕之の「シニアビジネス相談室」第31回

ビール並みの味と品質だが500mlで110円(税込)

拙著「シニアビジネスの教科書」でも述べている通り、シニアの資産構造の特徴は「ストック・リッチ、フロー・プア」。つまり、いざという時のために資産は多くため込んでいるが、日々の生活では節約志向が強い。

これを受けてか、スーパーなどの小売店では商品の「低価格」を訴求する例が多く見られます。

大手スーパーのイオンでは「トップバリュ」のマークを付けて、同じ製品ならナショナルブランドよりもかなり安く売っています。

例えば「バーリアル」という発泡酒は、ほとんどビール並みの味と品質にもかかわらず、500ミリリットルで110円(税込)。ビールなら290円はするので、かなり安い。食料品や日用品の場合はこうした価格設定は付加価値として受け入れられます。

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子供・若者向けの商品が、大人・シニア向けに売れないかを考える

シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第101回

オトナグリコ紙オムツは、従来乳幼児向けの商品だった。ところが、社会の高齢化で要介護者が増え、大人向けの紙オムツの需要が増えていった。ユニ・チャームによれば、紙オムツ市場は2012年に乳幼児向けが1400億円だったのに対して、大人向けが1650億円となった。この年を境に乳幼児向けより大人向けの方が大きな市場になったのだ。

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今、企業が取り組むべき超高齢社会への対応

NICOプレス 201411月号

nicopress_1411公益財団法人にいがた産業創造機構(通称:NICO)が発行する機関誌、NICOプレスにインタビュー記事が掲載されました。

 

NICOプレスは、ビジネスに役立つタイムリーな特集記事のほか、ユニーク企業やその取り組み、優れた新商品の紹介、NICOの支援情報などを掲載した機関誌です。

 

最近、故郷の新潟からの仕事依頼が増えています。NICOの担当の方は、シニアビジネスの専門家を探索していて私を見つけ出したところ、新潟出身だと知ったとのことです。

 

いろいろな地域の方から仕事のご依頼をいただきますが、やはり故郷からの依頼に対しては、恩返しの気持ちからか、いつもより力が入る傾向があります。以下に全文を掲載します。

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テレビ朝日「グッドモーニング」にシニア家電の解説で出演します

925日朝7:00過ぎ頃 テレビ朝日系列(全国放送)

main-img明日26日朝7:00過ぎ頃、テレビ朝日系列「グッドモーニング」にシニア向け家電の解説で出演する予定です。

先日パナソニックがシニア向け家電製品を発表したということで、私のところにもいくつか取材依頼が入りました。918日の読売新聞朝刊にもそれに関する記事が私のコメントと共に掲載されました。

 

しかし、後できちんと見ると、パナソニック自体は「シニア向け家電」という言い方は一切していませんでした。代わりに50代・60代を「目きき世代」などと呼び、これを対象にした製品群をJコンセプト」と呼んでいます。JJapanと上質のかけ言葉とのことです。

 

50代・60代全員が、目が肥えているわけではないので、50代・60代を「目きき世代」と呼ぶことには違和感があります。世代という言葉の濫用と言わざるを得ません。

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世代原体験とシニア消費行動の関係を読む

日経BizGate 識者コラム 成功するシニアビジネスの教科書

nikkeibizgate日本経済新聞のサイト、日経BizGate 識者コラムで連載第4回が掲載されました。

 

4回のテーマは「世代原体験とシニア消費行動の関係を読む」。異なる世代特有の嗜好性と消費行動との関係を知るためには、「世代原体験」が影響を及ぼす消費行動について理解することが必要です。

 

「世代原体験」とは、ある特定の世代が幼少期から、おおよそ20歳前後までに共通に体験する文化の体験をいいます。これには食生活、文学、音楽、映画、漫画、テレビ番組、ファッション、スポーツなどさまざまあります

 

このような世代原体験が、齢をとってからの消費行動に影響を与えることがあり、「ノスタルジー消費」、「時間解放型消費」、「愛用品消費」などの形態で現れます。詳しくは、日経BizGateのサイトでお読みください。

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今月の本 成功するシニアビジネスの教科書

販促会議 20149月号

販促会議_2014年9月号_書評シニア市場でビジネスを始めるために何から手を付けたらいいのか、事業に取り組んでいるが苦戦している…。悩みを抱える人たちに向け、シニアビジネスの第一人者が指南する。

 

 

成功するシニアビジネスの教科書』の詳細目次を見る

 

 

ちなみに、この販促会議では、昨年一年間「実例!シニアを捉えるプロモーション」と題した連載を1年間行いました。その内容は次からお読みいただけます。

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シニア層の消費は「年齢」ではなく「変化」で決まる

スマートシニア・ビジネスレビュー 2014716 Vol.205

 

 

imageシニア市場をどう攻略するか、という議論が企業においてなされる時、必ず出るのがシニア市場を年齢によってセグメント分けするやり方です。しかし、この年齢によるセグメント分けには注意が必要です。なぜなら、私たちがモノやサービスを買うのは、何かの状態が変化した時であり、必ずしも年齢が変化した時ではないからです。

 

「加齢による身体の変化」と消費行動

 

私たちの身体は加齢とともに変化し、中高年期には一般に衰えていきます。老眼、体力の衰え、皮膚の衰え、体型の変化、更年期障害、肩やひざの痛みなどを実感すると、対処や予防のための消費が生まれます。

 

このような変化に対応した商品・サービスには、老眼鏡、ルーペ、白髪染め、補聴器、ウォーキングシューズ、トレーニングウエア、補整下着、各種サプリメント(コラーゲン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、カルシウムなど)、スポーツジムなど、たくさんあります。

しかし、こうした商品・サービスは、誰にでも同程度に必要とされるわけではありません。たとえば、リビングくらしHOW研究所の調査によれば、50歳代、60歳代の女性に「最近、体調や体型の変化で気になることはありませんか」と尋ねると両年代とも「体力の衰え」を一番目に挙げます。ところが、50歳代が肌の衰えや更年期障害を二番目に挙げるのに対して、60歳代は関節の痛みを二番目に挙げます。

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本の紹介「成功するシニアビジネスの教科書」

シルバー産業新聞 2014710日号

 

シルバー産業新聞140710_書評_右スペースあり本紙連載「半歩先の団塊シニアビジネス」の筆者、村田裕之氏の新著。数多くのシニアビジネスに携わってきた村田氏の経験から、超高齢化社会での事業開拓・拡大へ導くためのヒントが提示されている。

 

筆者はまず、シニアの消費行動は、▽加齢による肉体の変化▽本人のライフステージの変化▽家族のライフステージの変化▽世代特有の嗜好性とその変化▽時代性(流行・生活環境)の変化――というこの世代特有の「変化」によって決まると指摘。これらをよく見極めて、時機を得た商品・サービスを提供することが必要と説明する。

 

その上でシニア世代の多くは、いまだ解消されていない様々な「不安」「不満」「不便」を抱えており、それらの解消を目指した付加価値の高い商品・サービスを生み出すことが、シニアビジネスの基本と唱える。

 

そこで、中高年女性の不満を徹底的に解消したフィットネスクラブ「カーブス」、塩分やカロリーを抑えた総菜などの提供でシニア世代のニーズヘも対応したコンビニなどを例示している。

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シニアの身近な「不」に目を向けよ

大正リポート 20146月号 シニア市場をねらえ 第4

大正製薬_大正リポート_2014年7月_表紙「大正リポート」は、大正製薬が全国のドラッグストアなど小売店向けに発行している情報誌。本年10月号よりスタートした新企画「シニア市場をねらえ!」を私が監修しています。

 

146月号の連載第4回は「シニアの身近な「不」に目を向けよ」がテーマ。シニアの消費を取り込むために「シニア特有の嗜好性を理解する」ことや「シニアの消費心理を把握する」ことを過去3回の連載でご紹介しました。

 

では具体的にどのような点に着眼すればよいのでしょうか。既存のシニア市場が一見、飽和しているように見えても、シニア層は何らかの「不(不安・不満・不便)」を持っていることが意外に多いのです。

 

したがって、こうしたシニアの「不」の内容を具体的に突き止め、それらの「不」を解消する商品やサービスを提供すれば新たなチャンスが生まれるのです。

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