「店頭」から「在宅」へ 超高齢社会での小売業の進化

シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第97回

「店頭」から「在宅」へ:11年前の予言が高齢化で現実に

ido01私は11年前に上梓したシニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則で、これから商品の提供場所は「店頭」から「在宅」へ向かうと予言した。当時取り上げたのは、一人暮らしの生活周りを支える「ミスターハンディマン」というアメリカ発のニュービジネスだった。

ハンディマンとは、もともと「雑役夫」の意味。主に一人暮らしのシニアに、通常の専門業者がやらない、ちょっとした大工仕事から部屋の額縁の取付け、雨トイの掃除などの「雑役」をひとまとめにしてサービスする。

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15年のシニア消費はこう読め

シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第94

格安スマホ例1.14年のヒット商品から読むシニアのニーズの背景

 

実消費で100兆円以上、私の試算で正味金融資産482兆円という世帯主60歳以上のシニア市場には大きな潜在力がある。一方、シニアの財産構造はドラスティックな構造変化が起きにくい。このため、15年のシニア市場を読むには、14年のヒット商品の背景を深く理解することが有用だ。

 

格安スマホ

 

格安スマホは14年の流行語の一つに挙げられた。主たる購入者はシニアだった。口火を切ったのは、既存の大手キャリアではなく、小売業のイオン。昨年4月、端末代と通信料合わせて2980円で発売した格安スマホに多くのシニアが飛びついた。

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格安スマホ、シニア飛びつく 品質と価格設定の妙

日本経済新聞夕刊 201412月17 読み解き現代消費

イオンスマホ日経夕刊2面の連載コラム「読み解き現代消費」に『格安スマホ、シニア飛びつく 品質と価格設定の妙』を寄稿しました。

 

「読み解き現代消費」は、毎週水曜日、気になる消費トレンドについて、その背景などを読み解くコラムです。私も執筆者の一人に名を連ねており、一か月半に一度のペースで寄稿しています。以下に全文を掲載します。

 

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格安のスマートフォン(スマホ)がシニア層に人気だ。口火を切ったのは既存の大手キャリアではなく、小売業のイオンである。2014年4月、端末代と通信料合わせて月額2980円(税別)で発売した格安スマホに、多くのシニアが飛びついたのだ。

 

格安スマホブームの口火を切ったのは小売業のイオンだった。同社の格安スマホの場合、購入者に占める50歳以上のシニア層の割合は50%に上るという。

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超高齢・人口減少社会に必要なスマート・エイジング

情報化シンポジウム・イン・京都

kyototerrsa122日に京都テルサ(京都府民総合交流プラザ内)で開催される「情報化シンポジウム・イン・京都」で記念講演を行うことになりました。

 

日本生産性本部はじめ多くの団体の共催で開催されるこのシンポジウムのテーマは「いま考える人口減少社会への対応と地方創生~地域における課題とICTの有効活用~」

 

日本創成会議・人口減少問題検討分科会による「消滅自治体リスト」及び提言「ストップ少子化・地方元気戦略」の発表で2040年には896自治体が消滅の危機を迎え、そのうち523自治体が人口10,000人を割込む等のデータ公表は大きな話題となりました。

 

一方、これに先駆けて、私も委員を務めている情報化推進国民会議特別委員会(事務局:日本生産性本部)では、超高齢社会・少子化社会への様々な課題に対するICT活用による解決策を検討してきました。

 

今回の「情報化シンポジウム・イン・京都」では、人口減少社会における自治体や企業の今後の課題解決に向けたICT利活用を通じて、地域が元気になるムーブメントを生み出すことが狙いです。

 

参加費は無料参加要領は下記をご覧ください。京都での開催ですので、関西の方を中心に、本テーマにご興味のある方は、ぜひご参加ください。

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11/03/2014 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

スマート・エイジングという生き方~自分らしくイキイキと暮らすための秘訣

1014日 東京都消費生活総合センター 知ってトクする暮らしの連続講座

連続講座東京都消費生活総合センターが主催する「知ってトクする暮らしの連続講座~まだまだ元気に、自分らしい生き方を探る~」で講演することになりました。

 

この連続講座は、超高齢社会となった今、私たちが健康でいきいきと暮らしていくために、生活上の様々な問題点を把握し、その対応策を全10回で学べる講座です。私は全10回のトップバッターとして登壇します。

 

世界最速の超高齢社会・日本では一人ひとりの高齢者が「元気」に「いきいき」と過ごすことが望まれています。しかし、仕事中心で生きてきた男性ビジネスマンの方ほど、退職後は生活にリズム感がなくなり、健康を害するケースが多いようです。

 

本講演では、スマート・エイジングという生き方~自分らしくイキイキと暮らすための秘訣」をテーマに、活力あふれる後半生を過ごすための具体的な秘訣をお話しします。

 

受講可能なのは都内在住または在勤・在学の方です。事前に所定の様式で応募が必要です。応募要領は、下記のサイトをご覧ください。

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「スマートシニア」急増 ネット 買い物弱者に力

読売新聞 201472日 論点

140702_yomiuri3最近、街中でスマートフォンを操作している高齢者に出会うことが多くなった。実際、年齢別のインターネット利用率では、この10年間で高齢者の伸びが最も顕著だ。

 

総務省の「通信利用動向調査」によると、シニア層のネット利用率は200112年の11年間で、6064歳が19.2%から71.8%に、6569歳が12.3%から62.7%に、7079歳が5.8%から48.7%に急上昇している。

 

ネットとIT機器を縦横に駆使して情報収集し、旅行やレジャーに出かけたり、通信販売で気に入った商品を購入したり――。筆者がネット時代の高齢者像を「スマートシニア」と名付けてから15年以上がたつ。当初は「コンセプトは面白いが、そんな高齢者はどこにいるのか」と質問されたが、いまや決して珍しくなくなった。

 

ネットを通じて多様な情報に接し、賢くなったシニアの消費行動は確実に様変わりした。例えば、老人ホームの買い方がその一つ。以前は高級ホテルで説明会を開くと、入居一時金4000万円と高額でも、参加者600人中50人がその場で入居を希望した。だが、最近は1000万円でも即決する人はいない。

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シニアシフトの衝撃-産業界の最新動向と今後の方向

531日 青葉工業会宮城支部・仙台青葉工業クラブ通常総会

青葉山キャンパス風景531日にKKRホテル仙台で開催される青葉工業会宮城支部・仙台青葉工業クラブ平成26年度通常総会で講演することになりました。

 

青葉工業会とは、東北大学工学部・工学研究科の教員・学生・卒業生及び仙台工業高等学校卒業生と工業教員養成所卒業生を組織する同窓会です。

 

実は私も工学部・工学研究科のOBなので、この会の会員なのですが、正直言って、これまでまったくの疎遠状態。その私が、まさか数多くの立派な諸先輩が居並ぶこの会の記念講演にお招きを受けるとは、私の人生における大きな想定外です。

 

工学部のOBでありながら、現在は医学部付属の加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターで活動し、民間企業のシニアビジネスを支援するという活動が、異色な印象を持たれているようです。

 

震災以来、すっかりご無沙汰をしてしまっている工学部。仙台市の北、青葉山にキャンパスのある今の時期は新緑が美しい、一年で一番よい季節です。お世話になった方々への恩返しの意味も込めて、懐かしの青葉山に向かいたいと思っています。

 

以下は、青葉工業会のサイトに掲載の情報です。

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05/19/2014 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

スマートシニア急増 購入前 ネットで熟考

日本経済新聞夕刊 2014430日 読み解き現代消費

nikkei140430日経夕刊2面の読み解き現代消費という連載コラムに「スマートシニア急増 購入前 ネットで熟考」を寄稿しました。

 

日経夕刊が4月から紙面リニューアルを行い、それに合わせてスタートしたのがこの「読み解き現代消費」のコーナーです。日経夕刊史上初のカラー紙面とのことで、新たな切り口の試みだそうです。

 

「読み解き現代消費」は、毎週水曜日、気になる消費トレンドについて、その背景などを読み解くコラムです。私も執筆者の一人に名を連ねており、一か月半に一度のペースで寄稿する予定です。以下に全文を掲載します。

 

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スマートシニア急増 購入前 ネットで熟考

 

インターネットを縦横に駆使して情報収集し、旅行やレジャーに出かけたり、通信販売で気に入った商品を購入する――。私が「スマートシニア」と呼ぶ、そんな高齢者が増えている。

 

総務省の「通信利用動向調査」によると、シニア層のネット利用率は200112年の11年間で、6064歳が19.2%から71.8%に、6569歳が12.3%から62.7%に、7079歳が5.8%から48.7%に急上昇した。

 

私がネット時代の高齢者像として「スマートシニア」という概念を提唱してから15年たつ。当初は「コンセプトは面白いが、そんな人はどこにいるのか」と何度も質問されたが、いまの高齢者層では決して珍しい存在ではない。

 

ネットを通じて多様な情報に接し、スマートに(賢く)なったシニアの行動は様変わりした。

 

例えば、筆者がある老人ホーム経営者から聞いた話では、以前は説明会を開くと、入居一時金4000万円でも600人の参加者中50人はその場で入居を希望したが、最近は1000万円でも即決する人はいない。

 

ネットで得た様々な情報を比較・検討し、最善のものを選ぶことを学んだシニア層は、決して「衝動買い」はしなくなったというのだ。

 

私の研究に基づく予測では、2025年には83歳で要介護者とそうでない人が半々で、ネット利用率は45%に達する。10年後には、後期高齢者でも日常的にネットを利用することが当たり前になると思われる。

 

その効果がはっきり現れるのは「買い物行動」だろう。現在は折り込みチラシやテレビ番組が主体だったシニアの通販利用がネットにシフトしてゆく。高齢者が身体機能の衰えから店舗に行くのが困難な「買い物弱者」になりがちな問題の解決策にもなるはずだ。

 

今後、高齢者の消費パワーへの注目が高まるにつれ、流通業にとってスマートシニアへの対応は重要性を増すだろう。

 

 

日経新聞のサイトへ(有料記事)

 

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イオンが格安スマホ販売に進出、勝機はあるか?

スマートシニア・ビジネスレビュー 2014330Vol.203

nexus-4イオンが4月から格安スマホの販売に乗り出すとのこと。端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)。大手携帯電話会社の半額以下で、2年間の契約期間中にやめても解約金はとらないとのことです。

 

ただし、月2980円の内訳は、端末代金3万4080円の24回払いで月額1420円+通話基本料と使い放題のネット接続料を含めた「SIMカード」で月1560円。つまり、解約せずに2年間継続した場合の金額が月2980円であることに注意です。それでも、既存のサービスよりは割安なので、価格の安さを好むユーザーには歓迎されるかもしれません。

 

課題は、端末がグーグルのネクサス4だけであること。私はパソコンにおけるマイクロソフト独占がパソコンの使いにくさが改善されない元凶だと思っているので、グーグルがいろいろと挑戦することに賛同しています。特にネットサービスにおいては、明らかにマイクロソフトよりもグーグルの方が優れています。

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現地に行って初めてわかる、メディアでは報道されないこと

ちょっと一息 20131117

1台風被害に遭ったフィリピンのレイテ島のニュースが連日のように報道されています。通信技術の発達で、テレビやネットを通じて遠い国での様子が映像でほぼリアルタイムに伝えられるようになりました。

 

←写真1 香港を代表するような景観



しかし、そうした情報は実際の現地の何百分の1以下であり、現地に行ってみるとメディアの報道で作られるイメージと異なることが多いものです。

 

昨日FBにアップした香港のヴィクトリア・ピークの様子も同じです。香港の風景として通常頻繁に伝えられるのは写真1のようなアングルです。ところが、現地に行くと、写真2のような、まったく予想外の風景が存在していました。

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