快適老後へ住まいスリム化

産経新聞 2013920日号 くらしナビ

130920_sankei_2元気なうちに親子で話し合いを

 

高齢社会問題に詳しい村田裕之・東北大学特任教授は「住み替えを検討するなら早いほうがいい」と指摘。定年退職などを機に、郊外の一戸建てから生活の便の良い都心のマンションへの住み替えなどを考える際の注意点をアドバイスしている。

 

村田氏によると、元気なうちに相応の広さの住まいを手に入れて自立生活をできるだけ長く続け、介護が必要になれば売却や賃貸に出し、その資金で介護施設に入るといった“終(つい)のすみか”の選択肢もある。

 

離れて暮らす子供が「親はまだ元気だからこのままで大丈夫」と考えていても、高齢になるほど万一の事態は突然やってくる。残された家族にとっては「広い家や大量の荷物をどう処分すればいいか…」と困惑してしまう。

 

村田氏は「元気なうちに“家族会議”を開き、老後の住まいについては親子で話し合っておくべきだ」と話している。

この投稿の続きを読む »

タグ


他人の役に立つ充実感

毎日新聞 201397日 連載 村田裕之のスマート・エイジング  第6回

毎日SA前回、退職後も何らかの仕事をして年金以外の収入を得る生活をお勧めしました。しかし、たとえ収入は得られなくても、ひとの役に立つことで収入以上のものを得ることができます

 

東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターにある脳の健康教室「脳いきいき学部」では、多くのボランティアがサポーターで活躍しています。あるサポーターが、「年配の参加者から、『この年齢になって、こんな勉強ができるなんて夢にも思わなかった。あなたのおかげよ、ありがとう』と言われ涙がこぼれた、と話していました。

 

40歳を過ぎると、感謝されたり褒められたりする機会が減ります。職場なら中間管理職以上の人が多く、部下を褒めることはあっても、自分が褒められることはあまりありません。家庭では親が同居していない限り最年長者であり、褒めてくれる人はいません。しかし、本来、人はいくつになっても褒められたいものです

この投稿の続きを読む »

タグ


人は「わくわく」すると消費する

保険毎日新聞 連載 保険業界はシニアシフトにどう対応すべきか?第6回

ハーバード大学シニアのストックが消費に回りにくい理由とは

 

一般に、シニアの資産構造は「ストック・リッチ、フロー・プア」である。ストックが多いからといって日常消費も多いとは限らない。日常消費はおおむねフロー、つまり月間所得に一致している。退職者の割合の多い60代、70代の所得は、50代に比べて当然少なくなる。

 

だから、日常消費であるフロー消費をすくい上げるには、相当きめ細かい緻密なアプローチが必要となる。シニアシフトに最も注力している小売業は、まさにその最先端の活動を行なっている。

 

一方、シニアの消費をさらに促すには、フロー消費をすくい上げるだけでなく、ストック消費を促す商品やサービスの提案が必要だ。そもそもシニア世代は若年世代に比べて多くのストックがあるのに、なぜそれが消費に回りにくいのか。その最大の理由は、将来の不安である。

この投稿の続きを読む »

タグ


90歳の現実 100歳の現実

週刊現代 97日号 【週現スペシャル】

mokuji週刊現代97日号【週現スペシャル】90歳の現実 100歳の現実に、私のコメントが引用されました。

 

2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳で世界一、男性が79.94歳で世界5位。日本は世界でトップクラスの長寿国です。特に女性は近い将来、平均寿命90歳が現実になると予想され、100歳を超えるセントネリアンも珍しくなくなる時代がそう遠くない時期に訪れそうです。

 

週刊現代の【週現スペシャル】は、毎号、時代の一歩先を見据えたテーマを取り上げ、読者に問題提起をするコーナー。今回のテーマ「90歳の現実 100歳の現実」には、長生きはいいことばかりでも、悪いことばかりでもない———— いつか、これがあなたの現実になる、というキャッチがついています。

 

「世の中で予測可能なことは実現する」という言葉は、私自身もこれまで実際に目の当たりにしてきました。今回の「90歳の現実、100歳の現実」という予測は、近未来にどれだけ現実化するのかのシミュレーションの材料として価値があるのではないでしょうか。

 

以下、引用コメント部分です。

この投稿の続きを読む »

タグ


「スマート・エイジング」という生き方

月刊 地方議会人7月号 特集「高齢者の社会参画とまちづくり」

地方議会人2013年7月号_表紙_2月刊 地方議会人7月号の特集「高齢者の社会参画とまちづくり」に寄稿しました。この雑誌は、全国市議会議長会・全国町村議会議長会の共同編集で、文字通り全国の市町村議会関係者が購読している雑誌です。

 

まだまだ、アンチエイジングと言う変な言葉が蔓延っているなか、高齢者だけでなく、全ての世代にとって必要なことはスマート・エイジングであることを知っていただければ幸いです。以下、寄稿全文です。

 

高齢者に必要なのは「アンチエイジング」ではなく「スマート・エイジング」

 

“皆さんは「アンチエイジング」とはどういう意味かご存知ですか?”私が講演などこう尋ねると、たいてい「若返りの技術」とか「年をとらないための方法」という答えが返ってきます。果たして正解はどうでしょうか?

 

「エイジング」という言葉は、英語でageing(米語ではaging)と書きます。ageは「年をとる」という動詞、ingは動詞の進行形です。したがって、エイジングとは「年をとっていく、齢を加える」という意味です。日本語では加齢と言います。このエイジングは、受精した瞬間からあの世に行くまで、高齢者だけでなく、すべての世代の人が生きている限り続きます。つまり、エイジングとは生きていることの証です。

この投稿の続きを読む »

タグ


シニア世代の課題に向き合えば「究極は人間を知ること」に行き着く

月刊人事マネジメント ザ・ロング・インタビュー この人と1時間

月刊人事マネジメント_2013年7月号_表紙_2シニアビジネスの第一人者である村田裕之さんの近著『シニアシフトの衝撃 超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法』(ダイヤモンド社)が、企業の新規事業に関わる人たちの間で、関心を集めている。超高齢社会をビジネスチャンスと捉え、多くの産業で今、「シニアシフト」が加速している中、村田さんは、その知恵袋としてメディアや各産業界からも引っ張りだこ。少子高齢化や人口減少社会の課題は、人事関係者にとっても大きなテーマ。超高齢社会を「強い会社組織作り」へのビッグチャンス変えるための秘訣とは何か?村田さんからのアドバイスとヒントに今、耳を傾けてみたい。

 

 

「継続して仕事がしたい」シニアが増加

 

--「2007年問題」、そして昨年の「2012年問題」の危機を乗り越え、国内のシニアブームは一旦、シュリンクしたのか?それともこれからが本番なのか?まずはそのあたりの感想から、村田さんに聞いてみたい。

 

「静かなブーム。現在のシニアビジネスの現状を一言で表現すれば、そんな感じがします。一過性ではない、継続的なニーズを確実に感じる、という部分では、今から5年前の『2007年問題』で話題を集めたシニアビジネスブームとは明らかに違います。

 

2007年当時は、ボリュームゾーンの団塊の世代の最年長が60歳の定年を迎え、国内の労働力不足、あるいはノウハウの継承が途切れるとの不安、そして同時に新しいリタイア市場が誕生するのではないか、との期待もなされました。しかし、結果的にはそうした不安や期待に反しては何も起こらず、翌年にはもう、ブームはシュリンクしました。

 

その理由はほとんどの団塊の世代がつい最近まで現役で働き続けたからです。それに比べれば2012年問題と言われた、団塊の世代の最年長が65歳を迎えた昨年前後からは、職場を退職した人たちの割合が確実に増えています。

この投稿の続きを読む »

タグ


家族形態の変化に需要 外食・小売り対応急ぐ

日本経済新聞 2013629日朝刊

gasto629日の日経朝刊・企業総合面に「ガスト改装 脱・家族頼み 単身会社員やシニアに的」という記事が掲載され、私のコメントが最後の方に引用されました。

 

拙著「シニアシフトの衝撃」の第1章  加速化が止まらないシニアシフトの流れ、「もはやファミリー向けではなくなったファミリーレストラン」のなかで述べているとおり、従来「ファミリーレストラン」と呼んでいた業態は、既に顧客がファミリー層のみではなくなっていました。つまり、ファミリーレストランという分類自体がすでに過去のものになっているのです。

 

にもかかわらず、ガストのような、いわゆるファミリーレストランはその業態を変えてきませんでした。それがようやく本腰を入れてシニアシフトに注力するというのがこの記事の意味です。

 

顧客層が変化しているにもかかわらず、供給者の論理で業態を続けようとして業績不振に陥っている業態は、何もすかいらーくだけではありません。

 

実はこうした例はまだ多数見られます。シニアシフトという市場の流れを正確につかみ、他社に先んじて手を打つスピードがますます求められています。

この投稿の続きを読む »

タグ


少子高齢化をアドバンテージに変えるには:ベルリン会議

2013624日 国際交流基金・コンラート・アデナウアー財団

ベルリンフィルハーモニーホール624日にドイツ・ベルリンで少子高齢化をアドバンテージに変えるには:ベルリン会議が開催されます。

 

この会議は、621日に東京・四谷の国際交流基金で開催される国際シンポジウム:少子高齢化をアドバンテージに変えるには~日独が目指す新しい社会・労働市場政策のかたち~のドイツ編です。

 

↑写真は宿泊予定のホテルから近いベルリンフィルハーモニーホール

今回の2つのシンポジウムは、日本の国際交流基金とドイツのコンラート・アデナウアー財団との共催で行われるもの。
21日の東京編では、ドイツから有識者が来日し、主にドイツの話題を中心に発表、議論します。

 

これに対して、24日のドイツ編では、逆に日本から有識者がベルリンに赴き、主に日本の話題を中心に発表、議論すると言う構成になっています。

  

ベルリン会議のプログラムは次のとおりです。東京でのプログラムと若干講演者が変わっています。ベルリン会議では、私はパネル4「少子高齢化をアドバンテージに変えるには―政治・経済のビジョンを描く―」の講演者・パネリストとして登壇します。

この投稿の続きを読む »

タグ


国際シンポジウム:少子高齢化をアドバンテージに変えるには

2013621日 国際交流基金・コンラート・アデナウアー財団

ロゴ621日に東京・四谷の国際交流基金JFICホール「さくら」で開催される国際シンポジウム:少子高齢化をアドバンテージに変えるには~日独が目指す新しい社会・労働市場政策のかたち~にパネリストとして参加します。

 

このシンポジウムは、日本の国際交流基金とドイツのコンラート・アデナウアー財団との共催で開催されるものです。

 



日本とドイツは、先進諸国の中でも、最も早いスピードで少子高齢化が進展しており、社会保障制度改革、労働人口減少等、多くの共通課題を抱えています。

 

しかし、見方を変えれば、少子高齢化の進展が早い日本とドイツが、それに伴う諸課題に対処できれば、少子高齢化社会への対応で世界のロールモデルになれる可能性が大です。

 

「少子化」「高齢化」「高齢社会」というと、どうしても年金制度や介護保険制度のネガティブなイメージが強い傾向があります。しかし、ネガティブ面ばかりを強調するのではなく、その課題を踏まえた上で、経済・社会活性化の新しいあり方を追求する一つの機会として捉えるべきです。

この投稿の続きを読む »

タグ


なぜ、スマート・エイジング・カレッジは高齢者だけの学び舎にしないのか?

2013510 スマート・エイジング・カレッジ

IMG_1020_3510日のスマート・エイジング・カレッジで「これから世界中で起こるシニアシフトと日本の役割」と題して講義を行います。

 

東北大学が主催するスマート・エイジング・カレッジは、419日に第2年度が開講しました。今年度では早くも第2回目の講義での登壇となります。

 


<写真:センター1Fロビーにあるセンターのコンセプト説明パネル>

スマート・エイジング・カレッジの受講生は定員
100名。昨年度は公募で350名の応募があり、書類選考で100名が選抜されました。

 

受講生の50%60歳以上の方。残りの50%50代、40代、30代がそれぞれ同じ割合ずつとなっています。これに加えて20代の研究生、大学院生も参加します。

 

こうした年齢配分にした最大の理由は、「高齢者だけのカレッジにしない」ためです。

この投稿の続きを読む »

タグ


このページの先頭へ

イメージ画像