「新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会」とりまとめ結果発表

201289日 中部経済産業局  

医療・介護保険ではカバーできない健康維持・増進サービス

本日午後、中部経済産業局の記者会見で紀村局長より「新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会」とりまとめ結果が発表されました。

中部経済産業局では、世界に類を見ないスピードで高齢化が進む中、医療・介護保険ではカバーしきれない健康維持・増進など公的保険適用外サービス需要の高まりを受け、「新ヘルスケア・サービス産業創出懇談会」を設置し検討を重ねてきました。

私はこの懇談会の委員として内容の検討にかかわってきました。3回の懇談会と個別協議を経て、多様な主体の連携による2つの新ヘルスケア・サービスモデルを柱とする具体策がとりまとめられました。

本とりまとめの詳細は中部経済産業局ホームページの次からダウンロードできます。シニアビジネスを検討されている民間企業、官民連携を試行されている行政の方にも参考になる内容だと思います。

各分野のエキスパートが集まった委員会では、津下座長の見事なファシリテーションのもと、一般的な政府の委員会にありがちな形式的な議論に陥らず、自由闊達で建設的な意見交換を行うことができました。これも紀村局長をはじめとした中部経済産業局の皆さんの熱意の賜物と思います。

とりまとめの主なポイント

1.多様な主体の連携による新たなサービスの提供

医療・健康関連機関、民間サービス事業者や自治体など多様な主体が持つ情報・リソースの活用、連携を通じ、新ヘルスケア・サービス産業の創出を図る。

2.取り組みに係る5つの視点

①収益性の確保、②効果の可視化、③楽しみ要素の付与、④利用者の視点に立ったサービス、⑤地域性や細分化されたマーケットニーズに対応したサービスの視点を満たした取り組みが必要。

3.創出すべき新ヘルスケア・サービスモデルの提示

 多様な主体の連携による2つの新ヘルスケア・サービスモデルと同モデル間の連携を提示。具体的なイメージを提示するため、委員として参画いただいた大府、下呂をフィールドとした場合、どのような取り組みが考え得るかの事業イメージを例示。

(1)対住民型サービス:地域ぐるみのヘルスケア・サービスを住民に提供。

<事業案> 楽しい健康増進スポーツ、健康生活支援サービス、美味しい健康食、ヘルスケア・サービス拠点、高齢者視点のまちづくり

(2)誘客型サービス温泉、食、自然など地域資源を活用し、地域外から人を呼び込むヘルスケア・サービスを提供

<事業案> ヘルスツーリズム(レジャー型、健康増進型)、定期健康維持・増進プログラム

(3)広域連携によるサービス

対住民型サービスと誘客型サービスの融合を図り、相乗効果が発揮できる取り組みを推進。