スマート・エイジング:人生100年時代の加齢観と社会課題解決アプローチ

2018年10月31日 在宅医療カレッジ30

医療社団法人悠翔会が主催する在宅医療カレッジでお話しすることになりました。
悠翔会理事長の佐々木淳先生がとても素敵な文章でご紹介下さいましたので、それをそのまま転載させていただきます。

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高齢化社会は悲惨な社会なのか。

人間は受精した瞬間からエイジングが始まります。加齢に抗う(アンチエイジング)のではなく、加齢とともに成長を続けること(スマート・エイジング)こそが重要なのではないか、と東北大学特任教授の村田裕之先生は仰います。

今の日本は「老化=衰弱」という前提に基づき、医療・介護の充実こそが高齢者福祉、という考え方に執着しています。でも、社会福祉の財源は限られており、医療や介護の拡充だけでは幸せにはなれないことは誰しもが感じているはずです。

しかし、歳を取ることを「衰弱」ではなく「成熟」であると捉えることができれば、個人も、社会全体も変わっていくことができるかもしれません。

支える側/支えられる側を年齢で区別することをやめれば、社会課題としての高齢化というワードは意味を失うでしょう。体力も可塑性も大きい若年層と豊富な経験とスキルを持つ大人たちが上手に役割分担できれば、経済も活性化するかもしれません。

もちろん加齢に伴い生物学的機能は低下していきますが、それはコミュニティとテクノロジーで補完し得ます。そして、それらが必ずしも公的保険サービスである必要はないのです。

歳をとっても輝き続けられる社会。

必要なのは、一人ひとりが生物学的機能の低下に左右されない自分の「価値」を見出すことだと思います。

制度だけに依存するのではなく、一人ひとりが自らの生き様を考え、工夫し、努力することが大切な時代。若さと活力に溢れた、とはならないかもしれませんが、成熟した国もきっと悪くないはず。

今回の在宅医療カレッジでは、シニアビジネス・高齢社会研究の第一人者である村田裕之先生(東北大学特任教授、スマート・エイジング学際重点研究センター企画部門長)を講師にお迎えし、人生100年時代に必要な「スマート・エイジング」についてご教示頂きます。

2025年には何が起こるのでしょうか?保険に頼らない持続可能なシステムとは?東南アジアでもフィリピンやベトナムでは日本をお手本としていない?!など、村田先生ならではのビジネスの視点でお話を頂きます。

個人のスマート・エイジングを支えるには、民間ビジネスの創造性が鍵になります。今こそ、日本からシニアビジネスを発信する絶好のチャンスです。

より良い未来のために、医療・介護業界の方のみならず、他分野からビジネスチャンスを模索していらっしゃる方にもおすすめです。より良い未来のヒントを共有しましょう♪

前半は村田先生のご講義、後半は村田先生と佐々木の対談を予定しております。

皆さまのご参加を心よりお待ちいたしております♪

■教授:村田裕之先生

東北大学特任教授/村田アソシエイツ代表/エイジング社会研究センター代表理事

新潟県生まれ。87年東北大学大学院工学研究科修了。民間企業勤務後、仏国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学科修了。日本総合研究所等を経て02年3月村田アソシエイツ設立、同社代表に就任。06年2月より東北大学特任教授。19年前にアクティブシニア、スマートシニア市場の到来を予言したわが国シニアビジネス分野のパイオニア。多くの民間企業の新事業開発・経営に参画し、常に時代の一歩先を読んだ事業に取り組む。また、高齢社会研究の第一人者として講演、新聞・雑誌への執筆も多数。英語・仏語に堪能で、高齢化の国際情勢にも詳しく、海外諸国より頻繁に講演者として招聘されるなど国際的な活動も多い。18年5月 Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより、優れた業績を上げた人として「GLOBAL AGEING INFLUENCERS」に選ばれた。経済産業省、内閣府、中部経済産業局、情報化推進国民会議などの多くの公職を歴任。主な著書に「成功するシニアビジネスの教科書」(日本経済新聞出版社)、「シニアシフトの衝撃」「親が70歳を過ぎたら読む本」(以上ダイヤモンド社)、「スマート・エイジング」という生き方(扶桑社)、など多数。多くは中国語、韓国語でも翻訳出版されている。

■座長:佐々木 淳

医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長

1998年 筑波大学卒業。三井記念病院、東大医学部附属病院などを経て06年に在宅療養支援診療所を開設。08年法人化、医療法人社団悠翔会の理事長に就任。在宅医療に従事する傍ら、よりよい医療やケアのヒントを求め、ヨーロッパの福祉先進国、そして急激に高齢化するアジア各国で医療介護の現場視察や交流を重ねている。近年では東南アジアを中心に招聘講演も多数。18年5月 Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより「GLOBAL AGEING INFLUENCERS」に選ばれた。

在宅医療カレッジ
スマート・エイジングという生き方

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10/11/2018 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:講演

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