「スマート・エイジング」で超々高齢社会・日本の未来を明るく照らしたい

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ビジョナリーの声を聴け

11月22日 みんなの介護 ビジョナリーの声を聴け

人気サイト「みんなの介護」の「ビジョナリーの声を聴け」というコーナーで私へのインタビュー記事が掲載されました。

内容は「スマート・エイジング」とは、産学連携のモデルに、認知症予防を実現したい、認知症介護の現場でも「スマート・エイジング」の4つのパートに分かれています。

なぜ、東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのか

実は今回の記事中にこれまであまりお話ししてこなかった内容があります。

一つは、なぜ、私が2006年に東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのかの理由を述べていることです。
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団塊の世代が一斉にリタイアし始める“2007年問題”が社会的な課題とされる一方で、『リタイア市場』が大きくなるという見解がありました。団塊の世代は人数が多く、“それなり”の資産を持っている方も多く、企業は彼らをターゲットとしたビジネスを始めていました。

当時、高齢社会の研究が進んでいたアメリカでは、高齢者が運転事故を起こしづらい自動車の研究開発などを産学連携で行っていました。

一方、アメリカのAARP(エイ・エイ・アール・ピー、旧称:全米退職者協会、世界最大の高齢者NPO・シンクタンク・ロビー団体)の関係者からも『日本の高齢社会研究に関する情報が欲しい』と言われていました。

世界のさまざまな統計を調べていた彼らは日本が超高齢社会になったことを知り、日本の情報に大変興味を持っていたのです。

ただ、2006年頃の日本で大学が高齢者の問題を扱うのは、医学部の老年医学や福祉系の大学で介護を学ぶくらいでした。

産業界に比べて世界から遅れをとっている状態だったので『世界はすでに、元気な高齢者に関する研究を始めていますよ』と私は警鐘を鳴らしていました。

そのような経緯があり、特任教授を務めていた東北大学で『スマート・エイジング』の考え方と学部横断的なプロジェクトの提言をしたのです。このタイミングであれば、国際的に低下傾向にあった日本の大学の世界的ブランドの向上にも必ず役立つとも考えていました。

(以上、ビジョナリーの声を聴け、より抜粋)

スマート・エイジング・カレッジ第一期で化粧品会社が沢山集まった理由

もう一つは、企業を対象とするスマート・エイジング・カレッジ第一期で化粧品会社が沢山集まった時のエピソードです。
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2012年4月からは、『スマート・エイジング』の啓蒙のために、一般市民の方を対象に『スマート・エイジング・カレッジ』を開講しました。5年間、大学内で開催したのち、2017年からは東京で企業人向けに開催しています。

一般市民への啓蒙も大切ですが、市民に対して商品・サービスを提供する企業にも『スマート・エイジング』の啓蒙をしたかったので、商品開発を考えている企業の参加を募りました。

最初の年は化粧品メーカーの方々がたくさん集まりました。理由は、当時流行っていた「アンチエイジング」に代わる名称を使いたい企業が多かったからです。

日本では抗酸化のことを『アンチエイジング』と捉えている場合が多く、若返りという意味や加齢を病気のように扱う“きらい”があります。そこに大きな違和感がありますね。

冒頭に説明した本来の意味に即すと、アンチエイジングは成長を否定するだけでなく、死ぬという意味になります。そんな話を私が学会や会議でもするものだから、みなさん苦笑いしまして(笑)。改めて、『スマート・エイジング』を啓蒙する重要さを再確認しましたよ。

(以上、ビジョナリーの声を聴け、より抜粋)

これ以外には読みどころが満載ですので、ご興味のある方はぜひ次のリンクからサイトをご覧ください。

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