仙台経済界 201211-12月号 特集 復興をけん引する 女性の力

仙台経済界2012_11-12月号_表紙_2常に新たな取り組みが不可欠

 

「市場のけん引役を見誤ってはいけない」と指摘するのは、東北大学加齢医学研究所スマートエイジング国際共同研究センターの村田裕之特任教授。同氏は「2010年の日本の人口の男女比をみると、70代でおよそ1280代でおよそ13となっており、絶対数が違います。この差は、平均寿命の長さの違いです」と分析する。

 

宮城県の男女年齢別の人口(総務省201110月1日現在、5歳階級別)を見てみると、50歳以上の各階級別人口は女性が男性を上回る。また50歳以上の人口の累計では、男性が46.9万人、女性は55.7万人で、女性が8万人以上多くなる。総数で見ても、男性113万人に対して女性が119.7万人だ。

 

仙台経済界2012_11-12月号_2その上で村田特任教授は、ターゲットを明確化することを指摘する。「特に資産を持っているシニア世代の場合は、①年代②加齢やライフステージなどの特有の変化③いざというときのための資産を使っていただくサービス、などが重要。また、今後はインターネットなどを使い慣れた方が増えてくるので、当然消費行動も変化します。さらに、男性は女性の消費行動に影響を受けやすいので、女性ばかりでなく、男性についてもきちんと対応すべきです」と語る。

 

女性客の獲得には、常に新たな取り組みが不可欠だ