フランスのシルバー経済年鑑2018にコラムが掲載されました

海外動向

Annuaire 2018 Officiel de la Silver Economie

フランスの国策「シルバー・エコノミー」年鑑に私のコラムが掲載

フランスが国策で進める「シルバー・エコノミー」の年鑑2018年版が発行され、日本人では唯一私のコラムが掲載されました。

この年鑑Annuaire 2018 Officiel de la Silver Economieは、フランス政府が後押しする団体「SilverEco」が発行したもの。フランスのシルバーエコノミーに関する国内のビジネス資源が27分野に渡って網羅されている、いわばシニアビジネスの図鑑です。

国内のシニアビジネス資源をここまで徹底して整理してまとめたものは日本を含む他国では見たことがありません。

以前、このブログで何度かお伝えしたように、フランスでは2013 年より高齢化社会に関わる全てのサービスや産業を « La Silver Economie »(シルバーエコノミー)と名づけ、今後の経済発展のなかでの重要なセクターと位置づけました。

フランスの« La Silver Economie »は日本のシニアビジネスを参考にしている

そして、2014年11月に多くのフランス企業が来日した際、私はフランス大使館で彼らに日本のシニア市場の現状とビジネスの秘訣をレクチャーしました。

翌日開催のフランス大使公邸でのレセプションで冒頭のスピーチを依頼され、初めて全てフランス語でスピーチしました。(とは言え、友人の飯田美樹さんに翻訳してもらった原稿の朗読で、通訳の人に逐次で訳してもらうのを忘れてしまうポカをしました)

そして、レセプションが終わりに近付いた頃、SilverEcoのリーダーから「ぜひ、我々にいろいろ助言してほしい」との要請を受けた時、私は「ついにこの時が来た!」と思いました。

27歳の時、それまで務めていた会社を辞めてフランスへ自費貧乏留学に行ったことの真の意味が「これ」だと思ったからです。つまり「シニアビジネスを通じて日本とフランスの懸け橋になること」です。

しかし、その1か月後にISによるテロがパリで起こり、全世界が震撼しました。フランスではその半年後に再びニースでもテロが起き、シルバーエコノミーに関する動きは停滞せざるを得ませんでした。

歴史的にフランスと日本は特に文化面で相互に影響を及ぼしあってきた

あれから3年が経ち、再び3年前の状況に戻りつつあります。日本でも2011年3月の未曽有の大震災の半年後頃からシニアビジネスの動きが活発になってきました。今のフランスの状況はそれに似ていると言えます。

歴史的にフランスと日本は特に文化の面で相互に影響を及ぼしてあってきました。創造性に対する感受性と美しいもの対する尊敬の気持ちは両国共通の美徳です。

3年前と異なるのは、フランスも日本も一層高齢化が進んでいることです。今度こそ真のスタートになることを願います。

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