6月9日 フランス観光開発機構
日本のシニアにもっとフランスに来てもらうには何をすればよいのか?
6月9日にウェスティン東京でフランス観光開発機構主催で開催されるサキドリ・フランスで講演することになりました。
サキドリ・フランスとは、毎年一度、フランス各地方の観光局、ホテル、百貨店、航空会社などのキーパーソンが50人ほど来日し、ワークショップ形式でフランス各地の観光PRを行う一大イベントです。
私の講演タイトルは「日本のシニア向け旅行市場とフランス観光機関のビジネス機会・取り得る方策」。要するに、日本のシニアの方々に、もっとフランスに来てもらうには何をすればよいのか、という話です。
フランスの観光産業は競争力があったせいか、これまで特に世代別の対応は取ってきませんでした。
しかし、これまで何度か触れたように、フランスでは2013 年より高齢化社会にかかわるすべてのサービスや産業を « La Silver Economy »(シルバーエコノミー)と名づけ、今後の経済発展のなかでの重要なセクターと位置づけました。
この理由のためか、今年のサキドリ・フランスでは日本のシニア層にいかにフランスに来てもらうのかに注力することになり、私に白羽の矢が立ったようです。
多くの日本人、とりわけ女性にとって、フランスは依然魅力的な観光地と見られています。今年1月のテロ事件の影響で安全面の懸念が増えたのは確かですが、時間とお金があれば、ヨーロッパで行ってみたい場所の筆頭でしょう。
ところが、実際に旅行するとわかりますが、多くの日本人はフランス語の壁と接客スタイルの壁で面喰い、落胆することも多いようです。
以前とは比べ物にならないほど、日本の方を向くフランス人が増えた
私がフランスに住んでいた25年前は、英語を話すフランス人は極めて少数派で、フランス語が話せないと、旅行しても、目をつぶり、耳をふさいで旅行するような(つまり、フランスにいるのにフランスが体験できない)感覚がありました。
しかし、当時と比べれば今は英語がかなり通じるようになったのに加え、アニメや日本文化への関心の高まりから、以前とは比べ物にならないほど、日本の方を向くフランス人が増えたと思います。
フランスの観光業界の人たちにも日本人が何を求めているのかを深く知ってもらい、双方にとってハッピーになるような講演会にできればと思っています。