村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「村田裕之の活動」の記事一覧

自然免疫と獲得免疫の仕組み

新型コロナウイルスに対するワクチンの課題

現在欧米や中国を中心に複数の企業がワクチンの開発を進めており、幾つかのワクチンでは、実際にヒトに投与して安全性や有効性などを検証する臨床試験が進んでいます。しかし感染症が専門で政府の委員も務めている東北大学 押谷仁教授によれば「有効なものができる確率は低い」とのことです。新型コロナウイルスに対するワクチン開発が難しい一つ目の理由は、ワクチンの接種により「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる現象が起きることです。二つ目の理由は、新型コロナウイルスは遺伝子変異が起きやすく、開発されたワクチンが必ずしも効かない可能性があることです。生体防御が専門の東北大学 小笠原康悦教授の最新の論文によれば「ウイルスの型が異なる海外ワクチンについては、ワクチンの効果を確認する必要性がある」とのことです。

高齢化が進むアジアと日本の事業者が進むべき道

シンガポールのMarina Bay Sandsで第10回エイジング・アジア革新フォーラム(Ageing Asia Innovation Forum: AAIF)と第7回アジア太平洋高齢者ケア革新アワード(Asia Pacific Eldercare Innovation Awards)の授賞式が開催されます。この8年間で拙著「シニアシフトの衝撃」で予言した通り、シニアシフトの動きがアジアや多くの国々に広がってきたことを強く実感します。一方、あまり変わっていないのは、他国に比べて日本企業の参加が少ないことです。多くの事業者が公的介護保険に収入を依存する事業構造のため、海外進出する必要性を感じないためです。一方、明るい兆しは、若い世代が少しずつチャレンジしつつあることです。今後はさらに若い世代の人たちにも、世界を俯瞰するきっかけとして参加してもらえたらよいと思います。

日本人プレゼンターがもっと受賞するために何が必要か?

アジア太平洋高齢者ケア革新アワード(6th Asia Pacific Eldercare Innovation Awards)の授賞式が開催され2社が部門最優秀賞を受賞しました。従来、日本企業のプレゼンは、運営している高齢者住宅や介護施設の「内容力」で優っており、これで評価される傾向にありました。つまり、言葉のハンデを内容でカバーできたのです。しかし、これからは日本企業がこのアワードで受賞するには「内容力」だけでなく「英語による適切なプレゼン力」が不可欠となったことを改めて感じました。印象に残ったプレゼンの共通点は(1)相手の立場でわかりやすい説明をしていること、(2)相手にこの商品の優れた点を何としても伝えたいという強い熱意を行動に示していることです。