これから有望なシニア市場とは?シニアビジネスが超高齢社会の課題を解決する
2012年7月20日 仙台フィンランド健康福祉センターwellbeing研究会
一つの新しい商品・サービス市場が立ち上がると、その商品・サービスに満足しない顧客が必ず出現します。これは多様な価値観をもつシニアは、限られた商品・サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっているからです。
累計2000万台以上売れたシニア向け携帯電話らくらくホンも、初期モデルでは、字が大きくて見やすい、文字盤が大きくて押しやすい、音声が明瞭で聴きやすいことが売れた理由でした。
しかし、機能的には素晴らしいものの、製品デザインがやぼったく、それを持っていると「ジジイ臭い、ババア臭い」と言われるため、買うのに抵抗を持つ人も多かったのです。
このようにある人たちは満足していても、他の人たちは満足していないことはしばしばあります。モノが売れないのは市場が飽和したからだ、という言い方は昔からよく聞かれます。しかし、これは必ずしも正しい見方ではありません。
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「広がる!“孫ビジネス”」
村田裕之Eレター 2012年6月21日 Vol.40
こんにちは、村田裕之です。
6月5日の夕方から17日の夕方まで、
生涯2度目の「世界一周」海外出張を行いました。
日本からアメリカ西海岸、中西部、東海岸、
大西洋を渡ってイギリス・ロンドン、そして日本へ。
こう言うと楽しそうに聞こえるかもしれませんが、
実際はかなりハードです。
しかも、こうした東へ東への移動の連続は
常に強烈な時差ボケの連続で、
帰国して3日経過した今でも、まだ時差ボケ状態。
何度海外に行ってもどうにもならないこの時差ボケ。
どなたかよい解消法をご存知であれば教えてください!
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ストック・リッチ、フロー・プアのシニア層の消費を取り込むマーケティングとは?
2012年7月11日 第一回リビング新聞シニアマーケット研究フォーラム
7月11日、東京・麹町のルポール麹町で、サンケイリビング新聞社とリビングくらしHOW研究所共催による第一回リビング新聞シニアマーケット研究フォーラムでお話しします。
近年これまで以上に注目されているシニアマーケットですが、「シニアは元気で人数も多く、金持ち、時間もち」という大雑把な理解で取り組むとうまくいきません。
シニアの多くは、資産はあるものの、所得は少ない「ストック・リッチ、フロー・プア」であり、日常消費はほぼフローに比例した「フロー消費」が大半です。
つまり、漠然とした将来不安のために、ストックはいざと言う時の備えとしてなるべく手をつけず、世の中に回りにくい状況となっています。
第一部では「ストック・リッチ、フロー・プアのシニア層の消費を取り込むマーケティングとは?」と題した私による基調講演です。回りにくいストックを消費の形に変えるためのヒントについて「3つのE」(Excitedわくわくする、Engaged関与する、Encouraged元気になる)によるアプローチを中心にお話しします。
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「広がる!“孫ビジネス”」の放映内容がチェックできます
2012年5月10日 NHK総合テレビ「おはよう日本」
さる5月10日に放映されたNHKおはよう日本「広がる!“孫ビジネス”」の内容がNHKのサイトでチェックできます。
私がこのトレンドの解説役としてインタビュー出演した時のものです。
この番組は朝の人気番組のため、放映後、多くの方から「番組見たよ!」という連絡をいただきました。一方、残念ながら通勤途中だったり、うっかり録画をし忘れたりという方もいらっしゃったようでした。
サイトではあいにく映像を見ることはできませんが、どのような事例が取り上げられていたか、どんな放映内容だったのかの概要がテキストと画像でわかるようになっています。
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4つの条件で、脳はいつまでも活性化する
2012年6月18日 Webook of the Day
松山真之助さんによる書評メルマガ「Webook of the Day」で新著「スマート・エイジングという生き方」をご紹介いただきました。
松山さんの書評でいつも感心するのは、常に著者のメッセージを的確に把握され、それを人間味ある温かな言葉によって、わかりやすく解説していただくことです。
書評という、客観性が求められる文章に、書き手の温かい人間性が重ね合わされ、何の違和感もなく表現される。松山さんの書評とは、そういう書評です。
松山さん、ありがとうございます!
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__《 この本のツボは? 》_________
「脳トレ」で有名な川島教授と、高齢化社会研究の第一人者村田さんが、とて
も面白い本を出された。
たくさんの方に読んでほしい、とってもおすすめな一冊である。なぜなら、年
を取ることが楽しくなる新しい考え方に、この国の高齢者社会を明るくする光
明が見えるからだ。
アンチエイジングという言葉は、人口に膾炙し、誰でも知っている言葉になっ
ている。そこには、年を取ることにあがなう、ちょっとむなしい空気が漂う。
川島教授が提唱するのは、アンチエイジングではなく、スマート・エイジング。
さて、これらの二つは、何が違うのか。
川島教授は、世阿弥の「風姿花伝」を引用したわかりやすいたとえ話で始める。
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これから有望なシニア市場とはどんな市場か?
村田裕之Eレター 2012年6月11日 Vol.39
こんにちは、村田裕之です。
これから有望なシニア市場の一つは、ずばり
『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、
旧態依然とした「不(不安・不満・不便)が多い市場」です。
例えば「補聴器」は、その一例です。
補聴器は最近いろいろな形態が増えてきましたが、
利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、
依然値段が高いのが現状です。
そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、
聞き取りにくく、長時間利用していると
耳鳴りや頭痛がすると言われます。
繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると
不具合が出やすいのです。
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超高齢時代到来、シニア市場はこれからどうなる?
2012年6月13日 福岡日経懇話会4月例会レポート
「2007年問題」というのがありました。皆さん、覚えていらっしゃいますか。ちょうど5年前、団塊世代の一番年長の方が60歳になると、一斉に定年退職されて世の中がひっくり返る、それが「2007年問題」と言われました。ところが、あまり変化がなかった。なぜかというと多くの方がリタイアしなかったから。退職せずにそのままずっと仕事を続けて今に至っています。ところが5年たって今度は65歳。今度こそ退職だということで、また注目されています。
とはいえ最近の傾向は、皆さんそれでもまだリタイアしないで、何らかの形で仕事を続けたいという方が増えています。年配者があまり長く会社に居続けると、若い者の雇用はどうなるんだという話もあるのですが、私はむしろ逆だと思います。力のある方はどんどん仕事を続けて、新しいビジネスを作っていただいて、そして、若い人たちの雇用の受け皿も作ってもらう。そうすれば双方のメリットになります。
シニア市場は単に「団塊世代」だけの市場ではありません。もう日本全体の高齢化が進んできて、いろいろなところで目に見えるようになってきた。また日本だけの市場でもありません。先週、私はシンガポールにおりました。中国、シンガポール、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドあらゆる国・地域からビジネスマンが集まって、高齢化に伴う投資機会、ビジネスはどうなるのかを議論して来ました。世の中全体で高齢化を何とかビジネスチャンスにしたいという機運が高まってきたのが、今年かと思います。
まず、シニア市場がどのような特徴をもつ市場かを整理したうえで、本題の話をしたいと思います。
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シニア消費を促す3つのE
不動産経済連載 団塊・シニアビジネスの勘所 第二回
団塊世代を含むシニア層が消費のけん引役と期待されている。しかし、シニアの資産構造は「ストック・リッチ、フロー・プアー」であることを忘れてはいけない。日常消費はおおむねフロー、つまり所得に一致している。退職者の割合の多い60代、70代の所得は、50代に比べて当然少なくなる。だから、金融資産が多いからと言って日常のフロー消費も多いとは限らない。
フロー消費をすくい上げるには、相当きめ細かい緻密なアプローチが必要となる。一方、シニアの消費を促すには、フロー消費だけでなく、ストック消費を促す商品やサービスの提案が必要だ。次にそのヒントをお話しする。
ジョージ・ワシントン大学の心理学者ジーン・コーエンが、45歳以降になると心理的発達の段階が4段階に分かれると言っている。50代中盤から70代前半にかけて「解放段階」と呼ぶ段階がある。団塊世代はちょうどこの解放段階のど真ん中だ。解放段階の特徴は、何か今までと違うことをやりたくなるという傾向が強いことだ。例えば、サラリーマンを辞めて沖縄に行ってダイバーになるとか、ずっとスーパーでパートのレジ打ちをやっていた女性がダンスの先生になるなど、一種の変身が起こりやすくなる。
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シニア市場の正しい見方と企業の顧客対応のあり方
2012年6月28日 消費者関連専門家会議 東京例会
6月28日に消費者関連専門家会議の東京例会(会場:トヨタ自動車株式会社 東京本社)において講演します。
タイトルは「高齢化の進展でシニア市場はどうなるか?~シニア市場の正しい見方と企業の顧客対応のあり方」です。
消費者関連専門家会議は、民間企業575社と事業者団体の消費者関連部門で、日々消費者の声に接している責任者・担当者が業種を超えて集う組織です。
私は13年前に、これからのシニアは「スマートシニア」になっていくと予言しました。スマートシニアとは、情報武装した賢い消費者としてのシニアです。
その後の13年間で、スマートシニアの増加によって、実際に多くの市場が変化し、従来のやり方が通用しなくなった市場を目の当たりにしてきました。
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有望なシニア市場の見つけ方
2012年6月10日号 シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第63回
一つの新しい商品・サービス市場が立ち上がると、その商品・サービスに満足しない顧客が必ず出現する。これは多様な価値観をもつシニアは、限られた商品・サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっているからである。
既存の市場が一見飽和しているように見えても、何らかの「不(不安・不満・不便)」をもっている人は意外に多いものだ。したがって、こうした人たちの「不」の内容を具体的に突き止め、それらの「不」を解消する商品・サービスを提供すれば新たなビジネスになりやすい。
これから有望なシニア市場とは?
これから有望なシニア市場とは、ずばり『ユーザー側の何かが変化しているにもかかわらず、旧態依然とした「不」が多い市場』である。
例えば「補聴器」は、その一例だ。補聴器は最近いろいろなバリエーションが増えてきたが、補聴器の利用が目立たないよう耳の奥に挿入する形式のものは、依然値段が高い。
そして、しばしば、余計なノイズを拾ってしまい、聞き取りにくく、長時間利用していると耳鳴りや頭痛がすると言われる。繊細な人間の身体のなかで機器を使おうとすると不具合が出やすいのだ。
日本の団塊世代に相当するアメリカのベビーブーマーには、これから補聴器が売れるようになると言われている。なぜなら、ロックンロールを大音量で聴き続けてきたので、難聴予備軍が多いからだ。
また、スマートホンも同様の例だ。現状のスマートホンの実態は、全くスマートではない。シニアではない一般ユーザーでも使いにくい点が多々ある。入力しづらい、利用価値の低い機能のてんこ盛りで、かつて携帯電話が辿った道を繰り返している。
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