ちょっと一息 2011年12月4日
先週は、大学の仕事で来日した客員教授のMoodyと仙台、東京で1週間、行動を共にしました。
空き時間を使って、彼を連れて仙台駅から青葉通り、大橋を渡り、東北大学の文系キャンパス、川内キャンパスまでウォーキング。その後、理学部、工学部を過ぎて青葉城跡を訪問しました。私自身にとっても青葉城跡へは何十年ぶりの訪問でした。
彼はこの青葉城址から眺めた仙台市街の風景を見て、一言。「仙台がこんなに大きな都市だとは思わなかった。百聞は一見に如かずだね」
3月11日の震災を機に、それまで外国人のほとんどが
どこにあるのかも知らなかったSendaiという地名は
一躍有名になりました。
しかし、それはテレビや新聞で流される、ごく一部の扇情的な情報だけ。
このために多くのアメリカ人はSendaiに対して
未だに津波で破壊された街のイメージを持っています。
ネットやブロードバンドが発達し、
ソーシャルネットワークサービスが普及しても
絶対に伝わらないものが依然存在します。
それは、その場でしか見えない、感じることのできない
「現実」です。
百聞は一見に如かず。
英語では Seeing is Believing(見ることは信じること)
という表現をします。
アメリカからやってきた友人との親交を通じて
この言葉の意味の大切さを改めて再認識した次第です。