超高齢社会において生協が果たすべき役割を考える

2025年11月21日 生協総合研究所 第34回全国研究集会 

生協組合員の過半数は60代以上のシニア

生協のシンクタンク、公益財団法人生協総合研究所主催の第34回全国研究集会「超高齢社会において生協が果たすべき役割を考える」で講演することになりました。

講演タイトルは「超高齢社会の進展とシニアビジネスの要諦」となっていますが、月刊誌「生活協同組合研究」5月号特集に私が寄稿した「人生100年時代を見据えて─生協の差異化戦略を考える」のエッセンスをお話しする予定です。

2024年度全国生協組合員意識調査によれば、生協組合員の構成比は60代以上のシニアが過半を占めています。またシニアほど生協の利用金額も高い傾向が見られ、結果として供給高に占めるシニアの購買シェアは約65%に達していると推計されます。

高齢世代の生協利用満足度は一概に高いとは言えないようですが、足腰が弱くなり買い物の困難度合いの高まる、80歳代以上での宅配事業の評価は高くなっているそうです。

本年の全国研究集会では、高齢世代の特徴やニーズについて認識を深めるとともに、地域課題に取り組む企業の実践事例を学びつつ、各地の生協による高齢者向けの取り組みを共有して、今後の生協の事業と活動の方向性を考え合う機会とするのが目的とのことです。

生協のシニア対策に関する3つの講演と3つの事例報告

第一セッションでは、私を含む3つの講演があります。講演③の住友達也さんは、買い物難民のための出張スーパーの仕組みをシステム化して全国に普及させた「とくし丸」の創業者・取締役です。私も住友さんの話を聞くのは初めてなので大変楽しみです。

第二セッションでは、3つの事例報告があります。報告①は生協総研研究員の宮崎達郎さんによる生協組合員の現状。報告②はコープさっぽろの外川雅喜さんによる移動販売事業について。報告③は福井県民生協の中川政弘さんによる“くらしのサポート”について。数ある生協のなかでもトップクラスの実績を上げているところの事例報告であり、聞き逃せません。

両セッション終了後に懇親会も予定されています。私も最後まで参加予定です。

プログラムの詳細

参考文献

“超々高齢社会”における生協の可能性 人生100年時代を見据えて─生協の差異化戦略を考える