村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「商品サービス」の記事一覧

「脳血管年齢」の計測で脳卒中予防を

東北大学発ベンチャーのNeU(ニュー)が「脳血管年齢」と呼ぶ脳の健康チェックの新たな指標の提供を開始する。NeUキオスクが優れているのは、ディスプレイで表示される認知機能課題に取り組むと、認知機能指標である脳年齢を算出するのと同時に脳の毛細血管の動脈硬化指標である脳血管年齢も算出してくれることだ。1日15分程度、課題に取り組むだけで要介護になる原因のトップ2の予防につながる情報が得られる。

その商品で本当にリラックスできているか?

実は私たちがリラックスできているかどうかは、私たちの体の情報で科学的に評価できる。代表的なのは自律神経の状態を「心拍変動」から評価する方法だ。自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、ストレス状態では交感神経が優位となり、リラックス状態では副交感神経が優位となる。心拍変動とは心電図で見られる心拍間隔の周期的な変動をいう。これには呼吸変動に対応する高周波変動(HF)と、血圧変動に対応する低周波変動(LF)が含まれる。リラックス状態にはHF成分とLF成分が現れる。ところがストレス状態には、LF成分が現れるがHF成分が減少する。この原理を用いてリラックスしているかを評価できる。

「リラックス」を可視化して商品の信頼を高める

私たちがリラックスできているかどうかは、実は生体情報の収集と解析で評価できる。一つは「自律神経」の状態を心電図による「心拍変動」から評価する方法。もう一つは安静時の脳活動の左右差からストレス状態を評価する方法だ。東北大学ナレッジキャストと東北大学と日立ハイテクらによるハイテクベンチャー、NeUとで美容室のヘッドキュア施術でどれだけリラックスできるか実際に検証した。

女性専用ジム「カーブス」男性版が堅調

05年にカーブスが日本に登場した時、大変注目され、筆者が講演などで紹介すると「男性版はないのか?」と必ず尋ねられたものだ。17年たった今でも「30分で完了」することのメリットは男女ともに変わっていない。コーチによる手厚いサポートが受けられる点も好評な理由。一人で黙々と運動するのではなく、集団で体を動かすことのメリットもある。複数で協調的に運動することが、認知機能向上に効果があることがこれまで大学との研究で分かっている。また会員同士が慣れると高校時代の部活のような、男同士の友情が生まれるコミュニティーができる。コロナ禍で外出が減った年配層には運動不足解消のほか、認知症予防と仲間づくりの場として有用だろう。

歌声サロン・ライブビューイングで地方のシニアも元気に

カラオケ大手「まねきねこ」を運営するコシダカが「歌声サロン・ライブビューイング」というサービスを始めたところ、シニアに好評だ。歌声サロン主催者として年間5万人の動員実績をもつ音楽家の杉山公章氏とコラボし、昭和歌謡コンサートをライブ配信する。一般のライブビューイングでは会場からのライブ映像を全国各地の大型スクリーンのある上映会場に配信するが、このサービスではカラオケ店「まねきねこ」のパーティールームに配信する。各店舗で歌いたい曲のリクエストをすると杉山氏が取り上げてくれる。

「まごチャンネル」にテレビ電話機能

高齢者施設でのオンライン面会の課題解決手段として注目を浴びているのがチカク(東京・渋谷)による通信機器「まごチャンネル」だ。支持されている大きな理由はやはり、機器の接続が簡単でインターネットやIT機器の知識が乏しい高齢者も簡単に扱える点、使い慣れたテレビで気軽に家族と会話ができる点。画面がかなり大きいこともテレビの利点。老親でも子供や孫の顔を大きく、はっきりと見られる。高齢者にとってはかなり重要だ。

スマート・エイジングの思想をサービス化した健康支援マンションが仙台に登場!

ありそうでなかったスマート・エイジング型住宅がついに実現!「加齢とは人間の発達であり、いくつになっても人間は成長できる」というスマート・エイジングの思想を取り入れ、その四条件:1)脳を使う習慣、2)身体を動かす習慣、3)バランスのとれた栄養習慣、4)人と積極的に関わる習慣を支援するプログラムをマンション入居者向けに「ウェルネスコネクト」として実装しました。

「じぶんまくら」高さも硬さもお好みに

睡眠の質を高めるための必須アイテムのひとつが枕だ。だが、既製品の枕は店頭では良さそうに見えても、いざ使ってみると自分の体形に合わず、首痛を引き起こすことも。タナカふとんサービス(愛知県一宮市)の「じぶんまくら」は、そんな不満を解消する商品だ。最も低価格なものでも税込27,500円するが、2007年の発売から累計145万個以上売れた商品だ。購入者の年齢別では60代以上が3割とシニア層の割合が目立つ。なぜ、シニア層にこの商品が受けているのか。

人生100年時代の社会課題解決を「産・学・民」で共創

東北大学加齢医学研究所と女性専用フィットネス最大手の㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマート・エイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始した。スマート・エイジングは筆者が2006年に提唱したもので、「加齢による経年変化に賢く『適応』して知的に成熟する」という生き方を指す。「加齢(エイジング)」に対する「適応力」を身に着ける生き方とも言える。共同研究は仙台市の中心部にある東北大学片平キャンパスに開設した「スマートエイジング・テストベッド」において実施する。テストベッドの研究面での意義は①市民ニーズを迅速に反映した研究開発・商品化ができる、②若手研究者と年配者との交流が増えて研究の質が上がる、③学術的知見を迅速に反映したサービス提供ができることだ。
記者会見

特殊紫外線ランプでカラオケルームをより安全に

かつて拙著「シニアビジネス」で「退職者のための第三の場所」という考え方を提唱した。退職後に毎日行くところがないという不満・不便の解消がビジネスになるからだ。その後社会の高齢化の進展で、若者向けの場だったカラオケにシニアが行くようになり、カラオケは「退職者のための第三の場所」の代表になった。ところがコロナ禍で「カラオケはクラスター発生」のイメージが強まり、行政による行動規制の対象とされ、退職シニアはほとんど来店しなくなっている。一方で長期の行動規制で国民の間にストレスが溜まっており、緊急事態宣言が形骸化している。今必要なのは感染予防と経済活動の両立を可能とする具体的な感染対策だ。