村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「生活のヒント」の記事一覧

朝食とウェルビーイングの関係性が明らかに 

6月9日に開催された第23回日本抗加齢医学会総会セミナーでお話しした「朝食習慣とウェルビーイングの関係性:現代社会における朝食の価値~2010年と2022年調査比較、脳科学的検証を踏まえて~」の内容が掲載。なぜ、毎日朝食を食べる人は「幸せ度」が高いのか?なぜ、スマホ利用時間が長い人は「幸せ度」が低いのか?など、脳科学の視点でエビデンスと共に説明。
千葉市生涯現役応援センターでの村田裕之講演

講演報告:スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣

気温37度を超える炎天下にも関わらず、定員を超える216名の方が参加され、会場はほぼ満席状態でした。参加者の年齢層は70代が中心で、次いで65歳から69歳までと80歳以上が多かったです。この年齢構成だと通常は講演の途中で舟をこぐ人が出てもおかしくないですが、そうした人は一人もおらず、約2時間、最後まで熱心に耳を傾け、質疑にも積極的に参加されていました。
作動記憶を拡大する脳トレアプリ

いくつになっても新たなことに挑戦できる秘訣とは?

一般に高齢になるにつれ新しいことに取り組むのがおっくうになります。原因は、私たちの認知機能の一つ、「作動記憶(ワーキングメモリー)」の容量が加齢と共に減ることにあります。作動記憶量は、「スパン課題」や「Nバック課題」といった脳の作動記憶トレーニングによって拡大できることが東北大学の研究で明らかになっています。
睡眠ホルモン メラトニンの分泌条件

中小企業経営者を守る「スマート・エイジング」の秘訣 第3回

不眠症の要因とメラトニン分泌の仕組みを考慮すると、眠りの質を上げるには次が有効。①入眠前2時間は「リラックスモード」に入る②入眠前2時間はアルコール類を飲まない③入眠前2時間は激しい運動をしない④入眠前2時間は食事をしない⑤自分に合った寝具を選ぶ

いまシニアに旅がオススメな理由

シニアに旅行をオススメな理由は次の3つ。①知的刺激が増える②対話が増える③歩く量が増える。旅行は非日常なので、今まで見たことのない風景を見るなど①の知的刺激が増える。②は、たとえ一人旅でも家にいるよりは確実に対話が増える。知的刺激と対話が増えると脳を使うため、認知症予防にはもってこいだ。

「要介護期間」を短くするための「スマート・エイジング」実践術

脳卒中をいかに防ぐかが、介護等のお世話にならず、最後まで自立的に生活する大きなカギです。脳卒中は高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病に伴う動脈硬化によって引き起こされます。したがって、生活習慣病をいかに予防するかで、スマート・エイジングの実現が大きく左右されます。

中小企業経営者を守る「スマート・エイジング」の秘訣 第1回

中小企業経営者のピーク年齢は68歳に達しており、まもなく全国で30万人の経営者が70歳を迎えます。こうした状況で「現役経営者・社員とその家族」が認知症になるケースが増えています。中小企業の場合、経営者・社員とその家族が認知症を含む要介護状態になると、大企業の場合と比べて会社経営への影響が大きくなります。したがって、中小企業こそ経営者・社員とその家族が要介護になるリスクを減らすことが重要です。

要介護になった最も多い原因:男性は脳卒中、女性は認知症

国民生活基礎調査(2019年)を見ると、要介護になった原因の構成割合は、実は男女で異なることがわかります。男性は脳血管疾患(脳卒中)が非常に多く、次いで認知症が多い。これに対して女性は認知症と骨折・転倒、関節疾患が非常に多いのが特徴です。認知症の約3割は脳卒中が原因なので、これを考慮すると女性も脳卒中はそれなりの割合になります。

「朝の45分」にやるべきこと

週刊現代の特集記事『医者いらずで100まで生きる「111の絶対条件」』に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。お話ししたのは「朝活」のすすめです。これは、1)朝起きて太陽の光を浴びる、2)外に出て30分ウォーキングする、3)朝シャワーを浴びる、4)よく噛んで朝食を摂る、の4つです。これが脳内にセロトニンの分泌を増やし、コロナうつを解消するのに有効なのです。