「スマート・エイジング」の観点でのスマートウォッチの活用法

2022年8月26日 ファーウェイメディア向けセミナー

要介護状態にならないためには脳卒中の予防が最重要

ファーウェイメディア向けセミナーで「人生100年時代を乗り切る『スマート・エイジング』の秘訣とスマートウォッチの活用法」と題した講演を行いました。

今回の内容は平たく言えば「要介護状態にならないためのスマートウォッチの活用法」でした。

厚生労働省 国民生活基礎調査によれば、要介護状態になる原因疾患の1位が認知症、2位が脳血管疾患(脳卒中)です。しかし、認知症の約30%は脳卒中から生じるので、要介護状態にならないためには脳卒中の予防が最重要です。

脳卒中は動脈硬化の結果、起こります。動脈硬化を進行させる要因は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満など、いわゆる生活習慣病です。したがって、脳卒中の予防のためには生活習慣病の改善が必要です。

生活習慣病の改善に最も有効な有酸素運動

生活習慣病の改善には、食べ過ぎ、酒の飲み過ぎ、喫煙、運動不足、ストレス過多の改善が必要です。一方、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などの改善に最も有効なのか、有酸素運動です。

一定時間以上の有酸素運動によって、体脂肪が燃焼し、血液中の中性脂肪やコレステロール値が下がります。血液循環の促進、心肺機能の強化にもなります。

有酸素運動の代表は、ウォーキング、スロージョギングなどで1日30分以上行うと効果があります。この際留意したいのが、運動中の心拍数です。

スマートウォッチは有酸素運動中の心拍数把握に便利

スマートウォッチによる最適心拍数の把握

有酸素運動による脂肪燃焼に適した心拍数は最大心拍数の65%と言われています。最大心拍数は(220-年齢)なので、50歳の場合110、60歳の場合104が最適心拍数となります。

この心拍数を運動しながら目で確認できるのがスマートウォッチの便利な点の一つです。

これ以外に、就寝前の呼吸運動をサポートする機能、睡眠中の眠りの状態(レム睡眠、浅いノンレム睡眠、深いノンレム睡眠など)を計測できる機能、血中酸素濃度を測る機能もあり、自分の体の状態を知ることができます。

医療機器ではないので、あくまで参考情報としての位置づけになりますが、自分の体の状態を示す数値を継続的に測り、トレンドを知っておくことで、突然の異変が起きるリスクを下げることができると言えましょう。