村田裕之の団塊・シニアビジネス・シニア市場・高齢社会の未来が学べるブログ

団塊・シニアビジネスのパイオニアで高齢社会問題の国際的オピニオンリーダー、村田裕之が注目の商品・サービス、シニア市場トレンド、海外シニアマーケット動向を独自の切り口で解説。ビジネスの視点、教訓・学び、生活のヒントをお伝えします。

「スマートウォッチ」の記事一覧

ヘルスケアアプリは介護予防にどこまで役に立つか?

対象がアクティブシニアの場合、健康管理の最大の目的は要介護状態にならないことである。そのためには、①高血圧、②糖尿病、③脂質異常症、④肥満の数値管理が必須だ。体組成計からは④の肥満に関するデータ(体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪率)は得られるが、①から③のデータは得られない。スマートウォッチと連携しても得られるデータは歩数、心拍数、血中酸素濃度などで、やはり①から③は得られない。メーカーはメインターゲットを若者に置いているが、シニアをターゲットにして機能を絞り込み、価格を押さえれば、もっと市場が広がるだろう。

「スマート・エイジング」の観点でのスマートウォッチの活用法

今回の内容は平たく言えば「要介護状態にならないためのスマートウォッチの活用法」でした。要介護状態にならないためには脳卒中の予防が最重要です。脳卒中は動脈硬化の結果、起こります。動脈硬化を進行させる要因は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病です。したがって、脳卒中の予防のためには生活習慣病の改善が必要です。生活習慣病の改善に最も有効なのか有酸素運動です。有酸素運動による脂肪燃焼に適した心拍数は最大心拍数の65%と言われています。この心拍数を運動しながら目で確認できるのがスマートウォッチの便利な点です。